1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
D
2025五島列島
【舅ヶ浜に朝陽が昇る】
瞳を閉じて
五島列島で忘れてならないのは、隠れキリシタンなどの、キリスト教徒の苦難の歴史だが、現代的な意味では、奈留島での歴史的な出来事は、「瞳を閉じて」の発祥の地となったことかもしれない。
県立奈留高校内にある記念碑。
松任谷由実さん直筆の文字。
21年の館山運用記
で記したように、松任谷由実さんの荒井由実時代の名曲「瞳を閉じて」のオリジンは、奈留島にある当時の五島高校の奈留分校時代にある。
1974年、当時はまだ分校だった現在の奈留高校は、分校なので当然独自の校歌はない。そこで自分たちの歌が欲しかった生徒が、ラジオに投書したことがきっかけで荒井由実さんが作詞・作曲して贈られた曲が「瞳を閉じて」だ。現在は本当の高校なので、校歌ももちろんあるが、「瞳を閉じて」はいまだに愛唱歌として親しまれているのだという。
当局は、荒井由実ではなく松任谷由実世代だが、個人的には荒井由実時代と、アルバム「悲しいほどお天気」ぐらいまでの松任谷由実の初期の頃の作品は、特にストレートで純真な感情表現が人の心を動かすものが多いと感じているが、「瞳を閉じて」もそんな一曲かもしれない。ちなみに、前ページの「(謎」は、松任谷由実として最初の頃の「ハルジョオン・ヒメジョオン」からの引用だ(笑。
金曜日の朝は、メインの運用地である舅ヶ島海水浴場からスタートだ。ちょうど昇ってきた朝陽が、きらきらと水面を輝かせている。(=冒頭写真)
トランシーバー越しに景色に見入りながら、しばらくワッチの時間が続くが、6時20分過ぎ、いよいよ入感が始まる。
最初は、おかやまAB33局だ。いつもの渋いお声で、コールサインは聞かなくてもわかる(笑。それにしても、こんなに早い時間から運用されているとは・・・。これには意表を突かれた(笑。これまでの離島運用では、AB33局とは夕方のコンディションが上がった時間帯などに混信の中からなんとかQSOさせていただく場合が多かったからだ。
AB33局はQSOから30分ぐらいすると、更に安定してCQが飛んでくる。思わず二回目のお声掛けをしてしまったが、まるでグランドウェーブのローカルQSOのようだ。
AB33局は岡山市内とのことなので、一瞬近距離Esでもでていたのかもしれないが、やはり今日もパスの中心は7エリアだ。そこに8エリアと、ぎりぎり関東の北ぐらいまでが入ってくる飛び受けのようだ。みやぎNE410局は、ありがたいことに二回目のQSOで56まで上がっているとのレポートを送ってくれるが、長続きはしないようだ。いつもの離島運用のようにコンディションがガツンと上がりきることはなく、交信は連続技でいくことはない。
それでも8時を過ぎると、今度はいきなり2エリアとパスが開けてくる。ミエAC129局とは、交信中にもぐんぐんと上がり、最後は59/59の強力QSOだ(笑。87R一丁を持って、水際を散策している時に限って、なぜか突然入感が強力になるようだ。
87Rは、4月の尺丈山運用や、GWの宝生山運用でチェックした上で持ってきているが、やはり調子は悪くはなさそうだ。
舅ヶ島海水浴場:
中写真のように、周りに人家はほとんどなく、もちろん街灯もない。昨夜様子を見に来た時に、夜空の星の数にびっくりしたが、
更に驚いたのは、海べりなのにあたりにたくさんの蛍が舞っていたことだ。
© Nagoya YK221/なごやYK221