2025五島列島
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 【ハイカーがひとり灯台へ向かって歩いていく: オレンジロード (福江島)】




五島列島へ
 
 今年の離島運用第一弾は、長崎県の五島列島だ。もっとも第二弾があるのかどうかは不明ですが(笑。

なぜ、五島なのか??それは、呼んでェ~!毎日!」創刊号に掲載されていた「美しい海と無線運用 五島列島への無銭旅行」という記事(笑)を読んだのがダメ押しとなったのは事実だが、もともとは当局が毎年離島運用を続けている中で、ナガノNP152局がその昔、「今度は五島列島でも行かれてはどうですか?」と、言われたのがきっかけだ。ご本人はもうお忘れかもしれないが、当局の頭の中にはずっとその一言が残っていたのである。

五島列島は長崎から西へ約100Km離れた諸島だ。そういう意味では今回も十分「離島」だが、いつもの離島運用と違うのは、列島の中核をなす福江島には五島市があり、これまで運用した離島ほどに人口が少ないわけではないということだ。ただ、いわゆる「街」の雰囲気があるのは、福江港のある福江島の中心部の一角程度で、列島の他の島々はもちろん、それ以外の場所は、これまで通りの離島感満載である。

五島列島は、大小150以上の島があるようだが、列島の玄関口となるのは福江島だ。福江港には長崎や福岡からフェリーが通っており、福江港から他の島々へさらにフェリーが出ている。空路では福江空港があり、オリエンタルエアブリッジとANAのプロペラ機が、こちらも福岡や長崎から通っている。


今回運用を行うのは、奈留島と福江島の二つである。船では時間がかかるので、時間節約のため、まずは長崎空港経由で福江島に飛んでみる。

その前に、長崎空港での乗り継ぎ時間を利用して、空港近くの護岸で運用してみよう。長崎空港は大村湾の上に突き出た海上空港のような形になっているので、空港ビルから駐車場を隔てた反対側はすぐに海になっており、水際という絶好のポジションで簡単にQRV可能なのである。

87Rを点灯してみると、うまい具合に人工ノイズは皆無だ。CQを飛ばすと、千葉移動のヨコハマSH531局より応答がある。ただ、超ショートQRVではつながったのは1局だけだ。


今回の運用計画では、最初の一日が奈留島、残りの3日間が福江島での運用である。果たして五島列島ではどういう飛び受けをするのか???

左: 長崎空港展望デッキより、「私の秘密の場所」(笑。
   映画「こん、こん。」(2023年公開)では、塩田みうさん演じる主人公のカメラ女子が、この滑走路を隔てた丘の上で
   彼氏にカメラの使い方を教えながら、二人でこちらに向かってシャッターを切る。
   彼女にとって、ここは誰にも教えたくない「秘密の場所」らしい。
   そして映画のラスト、一人だけになってしまった彼氏は、懐かしむように再びそこからこちらにカメラを向けるが、
   彼女が元気だったころの昔を取り戻すことはできないのだ。
中: 駐車場を隔てた反対側はすぐに海だ。87Rで超短時間QRV。
右: オリエンタルエアブリッジのATR-42で福江空港に到着する。離島としては珍しく、福江空港は2,000mの滑走路を有するが、
   現在飛んでいる定期便は、すべてプロペラ機のようだ。




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