2025五島列島
          10 D


 【夜明け前、海は既に優しい水色を放ち始めた: 大瀬崎灯台】




まだ二つしか訪れていないですが…
 
 無線的な意味合いで、福江島で選んでいたロケーションは前述のリストの通りだが、一般的な観光という意味合いでは、もちろんほかにいくつも訪れるべき場所がある。例えば、福江島でもっともよく知られた観光スポットは、大瀬崎灯台であり、ビーチの中では高浜ビーチが最も有名だ。

これらの場所は島の西側の側面にあり、東側がすぐに山になるので無線的なロケとして使うことは当初より予定はしていないが、それでも一応、一瞬トランシーバーを稼働させて、本当にロケ的に不適なのかということを含めて、無線的なロケチェックは行っている。

観光的な観点からの印象として、土曜日の時点で、すでに当局が達していた結論は、当局はまだ二つの島しか訪れていないが、「五島はもっともっと人が訪れるべき場所だ」ということである。当局はこれまでいろいろな島を訪れてきたが、その土地の評判に比して「もっと人が来てしかるべき価値がある」と感じるケースは、実は意外と少ない。そういう意味で、来る前の五島に対するイメージは、がらりと変わった。というより、何も知らずに来たという方が正解かもしれない。


特にお勧めな対象は、1)妙にリゾートっぽく観光化された場所ではなくて、一つの場所で、誰にも邪魔されずに海水浴など、のんびりと時間を過ごしたい人、あるいは、2)ひとりであちこちドライブやサイクリング、ハイクなどを楽しみながら、美しい風景に出会いたい人、といった方々だ。

なぜか?一つは、上記の通り、妙な形でリゾート化されていないことだ。第二に、何気ない場所で、美しい景色に出会えること、第三に「おもてなし」の押し売り的な部分が一切ないにもかかわらず、公園や展望台、海水浴場、キャンプ場、バンガロー・・・などが素晴らしい景色の場所に設置されており、それらの設備がなにげに提供にされていることと、そこからの景色が基本的に訪問者の目にはどう映るだろうかといった基本的な訪問者目線がよく考慮されているように感じるからだ。

上段: 魚津ヶ崎公園(ぎょうがさきこうえん) (キャンプサイト、バンガロー有り)
中断: 高浜ビーチ(左、中)と頓泊海水浴場(とんとまりかいすいよくじょう)
下段: 大瀬崎灯台
 
 



絶対的な評価で100点などというつもりはないし、実際そんなこともない。ただ、メディアなどでは五島というのはほとんど紹介されることがない点を考えると、評価(実力)と訪問者のバランスが余りにとれていないと感じるのである。もっとも、人がたくさんやってくれば、それなりに、また別の問題が生じるのかもしれない。


昼下がりの大瀬崎灯台、フェンスの隅で87Rを点灯してみる。沖縄局が数局入感しているようだ。五島へ来てからというもの、ずっと沖縄がよく聞こえている。五島からは真南方向へ、ダイレクトに海でつながっているので(笑、沖縄とは相性が良いようだ。


ワッチは超短時間で終わらせ、妻夫木聡さん深津絵里さんのお二人と、警察との間で大捕り物が始まる前に、灯台をあとにしよう(謎。



    朝焼けの光が、玉之浦を照らし出す





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