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 2025南大東島


 【星野洞】




島のお昼時間(Ⅰ)
 
  



星野洞


今年2月の大観山運用記でふれていたのは、ウルトラセブンの第43話「第四惑星の悪夢」である。人間そっくりのロボットが本物の人間を支配する、地球そっくりの第四惑星。そこに誘導されて舞い降りてしまったウルトラ警備隊のモロボシ隊員と、ソガ隊員の話だが、その中で登場するのが支配者側のロボット長官や、国の中枢機構が集まっているという、長官のいる本部だ。

長官が執務するのは、無味乾燥な未来都市的な執務室を表現する、背後にどこまでも蛍光灯が続く、奥行きが異様に長い白い部屋だ。星野洞の入り口に立ったとき、なんとなくそんなことを思い起こしていた。こんなところでそんなものを思い起こすとは、妙な運用記の書きすぎか??(笑。もっとも、ウルトラセブンの方は、実際には背景はハリボテらしいが(笑。

これまで2回の運用では、ほとんどすべてのエネルギーを無線につぎ込んでいたが、3回目となる今遠征では、「運用は、のんびりとテキトーに」がモットーで、暇を持て余すぐらい時間はある。折角なのでこれまで行っていなかったところにも足を延ばしてみることにする。といっても、いわゆるビジター向けの場所はこの島にはほとんど存在しない。星野洞は唯一、観光スポット的な場所といえる鍾乳洞だ。

この鍾乳洞は、内部の高さが結構あり、かなり立派な鍾乳洞である。「第四惑星の悪夢」を思い浮かべたくらいなので、地面の入り口から洞の入り口までは結構な距離がある。帰りは上りになるので、上り専用のベルトコンベア式のエスカレーターが設置されているぐらいだ。

鍾乳洞内部の空間は大規模に広がっているわけではないが、結構高低差があるので、逆に高低感が出て迫力がある。そしてそこにできあがっている鍾乳石や石筍なども、ほかの鍾乳洞に劣らずみごとだ。「東洋一美しい鍾乳洞」という謳い文句だが、そう言いたい気持ちは分からなくもない。この島を訪れたなら、行ってみる価値はあるだろう。

  左) 第四惑星?(笑。 地面の入り口から、洞へと下っていく通路。  



大東ゴルフ倶楽部


 大東ゴルフ倶楽部 (スマホ撮影)
次なる目標は大東ゴルフ倶楽部だ。ゴルフ倶楽部といえばゴルフで、第一の目的はもちろんゴルフだが、当局にはひそかな別の重要な目的があった(笑。その目的とは・・・??

このゴルフ倶楽部は、これまで来ていた時も実は気にはなっていた。しかし全時間を無線に注ぎ込んでいたので、これまではそんな余裕はなかったのである。

ゴルフ倶楽部と言っても、最も長いホールで150ヤード程度のショートコースで、全9ホールである。クラブもボールも貸してくれるので、手ぶらで大丈夫だ(笑。クラブハウスはプレハブのような建物があるだけで、基本的に常駐の人がいるわけではない。入り口には、電話番号を記した貼り紙があり、コースを回りたい人は電話をかけて呼び出さないといけないのである。今日(金曜日)は、たまたまオーナー?の方が、建物の中で作業をしていたらしく、電話を掛けると、引き戸を開けてすぐ目の前に現れた(爆。

さっそくラウンド開始だ。グローブやボール、ティーは持参してきた。グローブを持ってきた理由は他でもない、実は二つ目の重要な目的を間違いなく達成するためだ。

その目的とは・・・某KM117局がいつも写真で撮られているポーズをやってみる、ということである(笑。ブログ「山岳移動の香り」でいつも山行&運用記を披露されているサイタマKM117局が、いつも写真に撮られているポーズである。ということなので、グローブがありさえすれば、別に自分のグローブでなくてもいいのですが。

コース自体は、見た目に反してよく整備されている。ただし、フェアウェイより芝が薄いという変わったグリーン。コンクリートのようにかちんかちんで、ウェッジで高いところから落としたボールは高く跳ね上がることこの上ない(笑。したがって、常に高速グリーンかと思いきや、意外とカップ手前でパットが止まってしまったりする。

それでも、こんな人口の少ない離島に、コースがあることだけで価値があると言えるかもしれない。


 中) どうしてもやってみたかったこのポーズ。 Special TNX!! サイタマKM117局! (全写真スマホ撮影)





 
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