南風見田の浜
島の南部は北部と違い、耕作地も若干あり、どちらかというと牧歌的な風景が広がるが、すぐその向こうには、やはり南国独特の白い砂浜とエメラルド色の海が見え隠れしている。
87Rをぶら下げ、うっそうと生い茂った森の一本道を歩いていくと、突然視界が開け、南風見田の浜が広がる。海はどこまでも青い。ここもどこまでも遠浅なので、87Rの水中作戦で運用してみるが、コンディションは落ち込んだままだ。時間的に1時過ぎなのでもっともコンディションは上がりにくい時間帯ではある。天気は快晴だが、残念ながら波照間島は確認できない。余りの光線の強さに、海の中でいつまでもQRVしているとクラクラしてくるので、コンディションが上昇するタイミングを見計らい、大原港まで移動してみる。
大原港では帽子を水に濡らして頭を冷やしながら運用を開始する。誰かが8Chで話をしているようだが、なかなか確認できない。しかし、コンディションは徐々に上昇してくる気配だ。ワッチ&CQを続けていると、先ほど聞こえていた局はシマネMS228局だったようで、向こうからコールを頂く。RS41/41。続いてカゴシマSO113局からもコールを頂く。トクシマMN72局は、弱いながらもはっきりと聞こえてくる。高知県まで移動されているようだ。
MS228局からは、QSO終了後も、「強くなってきている。がんばってください。」とメッセージを頂く。(TNX! MS228局)実際、SO113局からも再度コールを頂くが、56/53まで上昇している。鹿児島は一旦コンディションが上がると、やはり強力に入感してくる。極めつけは、かごしまSS167局だ。57/56で500mWで交信を完了すると、100mWでも試してみたいと言われている。しばしスタンバイ。すぐにSS167局の変調が、なんなく聞こえてくる。RS51/51。全く問題ない。QSBも薄く、普通の51の聞こえ方だ。リグはRJ-28と言われているが、100mWと交信できて当局もうれしい。当局もRJ-270Dを持ち込んでいたが、宿に置いてきてしまったのが大いに悔やまれる。もっとも、5、6Ch仕様だが(笑。
その後は夕方のDXタイムに向けて、宿のある島の北部へ移動。16時頃から上原港でQRVするが、ピュルルン音が激しく踊っている。珍しく5エリアからは2局目、かがわHD32局が入感してくる。シズオカT100局の「御前崎から」ということばが印象的だ。
さらに、17時以降は、遠浅な浜辺からの水中QRVが可能な中野浜に移動、内地からの入感を待つ。17時半頃から、2エリアから開き始める。アイチDI209局とも、これまでの念願だった沖縄からのQSOに成功する。しかし、2エリアへは、こちらから、51~53で飛んでいるものの、向こうからは41程度とかなり入感が薄い。3エリア、1エリアも同様だ。しずおかCV22局ともぎりぎりのQSOで相当の時間とお手数をかけてしまう。
|
|
||||||
島の南牧歌的風景が拡がるが、その向こうに見える海の色が南の島であることを教えてくれる。 |
再び北へ夕方のDXタイムにあわせ、鳩間島を望む中野浜に戻る。 |
(QSO局は最終ページにまとめて掲載しています。)
© Nagoya YK221
2011沖縄