2024飛島 |
【輝き。】
AA169局はやってくるか?(笑 |
最終日、月曜日の朝、今日もあさイチでつながったのは、JD1父島のサガミFJ1300局だ。結果的に4日間の運用を通じて、4日ともつながったのは、B73局を除けば父島のFJ1300局のみである。
FJ1300局は、いつも入感は52程度で決して強いわけではないのだが、しかし常に安定してきこえてくる。QSBが大きくかかったり、突然聞こえなくなったり、信号に起伏ができるということもない。印象としては、この酒田近辺と父島にはパスがあるような感じで、EsというよりFで飛んでいるようなイメージだ。したがって、この場所からは「スポラディック」にではなく、常態的につながりそうな雰囲気である。距離的にちょうどいいのかもしれない。
離島運用最終日の午前中といえば恒例の「AA169局はやってくるか?」である。AA169局とは、いつもの繰り返しになるが、イワテAA169局のことである。
「やってくるか?」と言ったところで、169局は同じ7エリアなので、今年に関しては最初から不可能であることは分かっている。それでも8エリアの局長さんの交信をモニターしていると、AA169局と交信されているのが聞こえてくる。他局からとは言え、「AA169局」という言葉を聞けただけで、不思議と妙な達成感が湧いてくる(笑。この週初めの月曜日の朝も、相変わらずお元気に出られているようだ。
今日だけに関しては、なぜか8エリアが強く入感してくる。モニターしながらスマホで距離を測ってみると、北海道は札幌基準で450Km程度、2エリアの静岡辺りで480Km程度のようだ。同じ距離感の割には、2エリアは全く入感がない。8エリアの局長さんが交信している3エリアの局もこちらには全く入感がない。「Es雲」は北海道側のかなり北側に偏っているようだが(笑、山形県では北度合がたりないせいか、全く飛んでいかない。もっとも、後からDD23局から聞いたところでは、あちらには岩手、青森辺りは良く聞こえていたようだ。
『島にて』は、冒頭に記したように、島の現状を忠実に伝えるだけで、何か悲愴なものを訴えるような雰囲気はない。現状は現状として、集落の過疎化が進んでこのまま誰もいなくなっていくような寂しい状況というものを、おそらくは制作者自身も想像していないからだろう。
飛島にはこれといった大きな観光資源があるわけではないが、力のかけ方とその方法次第では、もっと多くの人々が訪れるようなポテンシャルを持っているように感じられる。水の透明度はぴか一だし、海の側から鳥海山の全景を愛でられる場所は他にないと思われる。これも単なる印象だが、めぼしいものがない代わりに、この島での豊かな時間をゆったりと創造的に過ごせるようなしくみや場を、それを確実に実感できるような形で提供できるようにすることが、この島には適っているようにも見受けられる。
酒田まで戻ってくると、淡いピンク色に空を染めて、陽が沈んでいく。
駅前の図書館から出てきた男女の高校生が、楽しそうに会話しながら自転車を押していく。少しはにかんだその幸せそうなシルエットは、ゆっくりとたそがれの中へと溶け込んでいった。
117QSO、各局TNX!!
(2024/06/24)
酒田駅 | 駅前の市立中央図書館(左側) |
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