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 2024飛島



  【鼻戸崎展望台への道】




道、そしてスポット


 飛島といえば、VHFや、八木・宇田アンテナの歴史、宇田博士の足跡などを記した読み物には必ず出てくるので、無線界にいる人は名前だけは見聞きしたことがある人が多いはずだ。

1932年7月、宇田博士は、この飛島と酒田間で、VHFによる同時通話式の無線電話の通信実験を行っている。酒田側では公衆電話回線にも接続し、離島⇔本土間の一般通信回線としてVHF無線を使用することの確認も行っている。試験結果は良好で、翌年には日本で初めて、この飛島‐酒田間で電話回線としてVHF無線が実用化されている。

島には、実際に回線に使用されていた?中心部の丘の上や、フェリーターミナルの横にも、その記念碑が建っている。この島で、もう一度VHFの歴史を読み返してみるのもよいのかもしれない。


島の西側半分は、基本的に密林地帯、その中を西海岸のスポットを結ぶように歩道が走っている。
密集した木々の中を行く道に、木漏れ日が射し込んでいた。
その先を左に曲がればすぐに展望台だ。
ここでもトビシマカンゾウが展望台への道を演出する。
 
あたかも、海へつづくかのように、道が走る。 
 
島の北西端にある「渚の鐘」
正面に荒崎を望む海岸線が美しい。
「恋人たちの聖地」的なキャッチフレーズを与えれば、もっと人がやってくるのかもしれない。 
 
「テキ穴洞穴」。
洞穴からは土師器や須恵器も発掘されたという。 
 
島で唯一のカフェスペース「しまかへ」
営業時間は限定的だが、時間はゆったりと流れる。
 
鼻戸崎展望台から見える景色は、今日も海が穏やかだ。





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