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 SV2024八丈島



 【さっきまで、あの頂にいたんですが(笑。SVを終了して下に下りてくると、下界はもちろん晴れ渡っていました。】




120/100点


 本日使用している87Rは、八木莉可子さん仕様87Rだ(謎。昨年6月の、他の87Rとの比較試験では、今日も持参している予備機の87Rの方が調子が良かったはずだが、昨日のDD23局との実験では、飛び受けともにSが1.5~2程度、こちらの方が予備機より優れていた(笑。当局の「ステレオ方式比較法」は全くいい加減なことがこれでよく分かった(笑。

霧の雨滴がすごいので、さすがに今日は自作の防水カバー仕様でいってみる。作ってから7、8年が経つが、実際に使うのは19年のトカラ列島以来の2回目だ(笑。もちろん「作った」と言うほどの代物ではないが、このカバーはアンテナ通過部はゴム穴で止水するようになっており、すっぽりリグを包むカバーの下部は吹き抜けになっている。ヘッドウォーン(head-worn)タイプの外部マイクと、イヤホンを駆使することで、87Rに向かってしゃべる必要もなく、防雨?仕様でかつ完全な片手運用を可能にしたものだ(笑。

ただし、アンテナだけはびしょびしょになる。アンテナに関しては、かつてゴンベイハンドメイドショップさんが販売されていたアンテナカバーも持参しているが、今日のような強風の場合は使えない。受風面積が大きくなり、アンテナへのストレスが余計にかかるからである。

   87RはQSO中以外は寝かせておくしかない。カバーはとても「2回目」のような代物には見えませんが(笑。




なんとかQRV開始から2時間近く経過してくる。一息ついて頭をクリアにしてからCQを出してみると、フクオカAB182局からコールが入感してくる。AB182局とは本当に久しぶりのQSOだ。コールいただだくのは非常にありがたい。ロケをお聞きすると愛媛県の石鎚山と言われている。QSOはグランドウェーブ(GW)のように安定しており、GWとすればかなりの距離になるが、この時期は一般的に、EsなのかGWなのかはその場では判断が難しいところだ。

それにしてもいつまでたっても、霧と風は全くとどまることを知らない。特小やLCRは防水仕様でアンテナも短いので心配は全く御無用だが、87Rはそうはいかない。87Rのアンテナはず~っと、びしょ濡れでしなりまくりだ。87Rには、「いつも苦労を掛けて申し訳ないなぁ」と、心の中でつぶやきつつ、運用を続ける(笑。GWでつながった局長さんからは、「バックノイズがすごいですねぇ」と、みなさんから言われる。いつまで運用を続けられるか分からないので、CQは定期的に短い間隔で出し続ける・・・。

・・・すると・・・聴きなれたセリフが聴きなれたトーンで入感してくるではないか。『ナガノでナンシーポーチカル、百と五十二番・・・』のナガノNP152局だ。NP152局は、ありがたいことに予定通り登山をされて、運用を続けられていたようだ。(TNX!!NP152局) 調査・計画立案⇒計画通り登山⇒狙った目標達成と、100点満点の120点だ。

長野県の伊那谷在住のNP152局が、当局と交信できそうな場所を事前にいろいろと検討・調査されていたのを当局は知っていたので、つながって何よりうれしい。南アルプス系では、仙丈ケ岳のかながわZX9局とはつながってはいたが、NP152局のロケは栗沢山で、仙丈ケ岳と距離は同じだが、標高は2,714mで仙丈ケ岳より300m以上低い場所だ。ご立派である。




LCRの方はどうなのか?リグ自体は風で何度も吹き飛ばされていたが、信号自体は400Kmオーバーだろうと、何だろうと、いとも簡単につながる。日光の男体山には、トウキョウTK285局が移動されているようで、呼び出しChにクリアーに入感してくる。表示された距離は403Km。QSOの最初は53~54だったが、途中から56まで振ってくる。

奈良県八経ヶ岳ではオオサカYM413局が運用されているようだ。QRBは376Km、こちらも54/54で、もしこれがCBだったら驚くべき強さ加減だ。LCRが距離にかかわらず全く普通に入ってくるのは、VHFとデジタル変調という特性によるものだろう。CBと出力は同じ、アンテナも満足な長さではないことも同じなのだが・・・。

CBの場合は、GWで400Kmオーバーとなれば、ハラハラ・ドキドキで、その感覚がたまらないのだが、LCRは11mのようなハラハラ・ドキドキ感は全くない。52だろうと59+だろうと、LCRは聞こえ方が全く同じだからだ。ついつい、スレスレで受かるか受からないかの信号を一生懸命聞きとることに、より楽しみを見出してしまうのは、CBerの性というものだろう。別にLCRが悪いわけではない。むしろ通信ツールとしては「よくできている」、というべきである。


最近はSVといえども、11時にもなればチャンネル内はガラガラになる。しずおかDD23局は、今日は新しいロケ開発をやられているようで、山梨県身延町のクマモリ山という山に登られているらしい。

そのCQが一つだけ響いている。

当局もそろそろ撤収すべき時間が来たようだ。それにしても、我ながらよく5時間以上持ったなぁと思うのであるが、それはラフマニノフがエンドレスで鳴り続けていたからかもしれない(笑。


72QSO、各局TNX!! (敬称略)

(2024/8/7)

  下山後、「ジャージーカフェ」で寛いでから、折角なので島の南半分を回ってみる。
  登龍峠から見る八丈富士の頂は、相変わらず雲の中だ。(右写真)






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