1 2 3 4 5 6 D
 SV2024八丈島



  【海が・・・見える。Ⅲ】




偶然のアイボール


 早速車を借りて、今日も八丈富士の中腹に向かってみる。「今日も」というのは、実は昨日の金曜日も急遽車を借りて、八丈富士の中腹へ移動しDD23局とQSOしていたからである。ただ、昨日はウイークデーだったので、いろいろなロケをじっくり試すような時間はもちろんなかった。


八丈島の陸地は、北西側にある「西山」と、南東側にある「東山」の二つがくっついてできあがったような構造である。そのくっついた中央部分が辛うじて平地らしくなっており、そこにメインの集落と八丈島空港の滑走路が東西に走っているようなイメージだ。

北西側にある西山がいわゆる八丈富士で、中腹には「鉢巻道路」と呼ばれる周回道路が走っており、車で一周することができる。鉢巻道路の標高は500m~600m弱なので、八丈富士の山頂(854m)まで上がらなくても、見通し外ながら静岡側とは十分にQSO可能である。というより、DD23局の本拠地近辺とは、250Km~260Kmほどの手頃な距離なので、ロケの特性の細かい確認にはちょうど良いのである。



      中腹のQRVポイント




時々ポツリポツリと入ってくるEsを聴きながら、DD23局とのQSOを準備していると、道路を向こうから走ってきた軽自動車が一旦通り越して、何かに気付いたように慌ててこちらに戻ってくる。これまでの経験則上、こういうパターンの時は、たいていの場合同業者だ。特にCBerであることが多い。

 中腹のQRVポイント

案の定、車から降りてこられたのはやはり同じCBerだったが、それはなんととうきょうCT73局だった(爆。CT73局とアイボールするのは何年振りだろうか??? さっき飛行機で着いたばかりで、明日のSV本番は八丈富士山頂から出られる予定らしい。

当局はXなどのSNSは全くやらないので、CT73局の近況は全く把握していなかった。久々にいろいろと話は伺ったが、以前同様、相変わらずはじけた笑顔がお元気そうで何よりだ。


今日DD23局が最初に検証に向かわれたロケは、富士山の西側の朝霧高原地区だ。そのロケは、DD23局が南向きに飛び受けが良いだろうと考えられていた場所のようで、いきなり54で入感してくる。

同じ地区内で時間をかけて3か所ほどチェックしてみる。最も強い場所で55である。54の場所とはたったのS1しか違わないが、真面目に聴いていると、この1の差が意外と大きいことに改めて気づかされる。メーター読みS5は、耳Sでは急激に強くなる印象だ。DD23局側のレポートも同様なので、同じ朝霧地区内でもちょっとした場所の違いで、飛び受けにかなり差が出てくるようだ。後から測ると、距離的には270Km程度のようである。

DD23局とは昨日は富士山の太郎坊からつながっているが、その時は52だった。朝霧高原は余り標高がないことを考えると、今日試されたロケは、八丈向けロケとしてはかなり優秀なようだ。


次いで、午後からDD23局が試されたロケは静岡市の浜石岳だ。浜石岳のDD23局とは、これまでEsでは何度もつながっているので、当局にも馴染みがある場所だ。

移動に時間がかかったので、朝霧高原からかなり時間が経過しているが、当局側のリグやセッティング位置は、朝霧高原の時から微動だにしていない。したがって十分比較可能である。浜石岳の標高は朝霧よりさらに低く700mほどだが、RSは53~54で入感してくる。こうしてみると、浜石岳もなかなか優秀なロケのようだ。


   夕日ヶ丘にて: 向こうに見えるのは八丈小島。
           4、5、6エリアなどの西狙いロケとして選んだのが夕日ヶ丘。
           ここは島の西側面に位置する。
           コンディションは相変わらず悪いが、6局ほど入感してくる。






 前ページ   次ページ     


© Nagoya YK221/なごやYK221