時間がユルリと回っていました。




落石岬と尻羽岬


今年のSV運用は昨年に引き続き、北海道の落石岬だ。もともと今年は久しぶりにナガノNP152局さんと南アの仙丈ケ岳に登る計画だったのだが、当局側のとある事情により残念ながら登山は断念、代替地の検討に入ったのはJD1母島運用後だ。

SVというと、去年初めて行くことができた、お気に入りの落石岬のことがどうしても頭から離れない。したがって、またしても?3日間での北海道運用計画だ。ただ、3日間で一番天気がよさそうなのは移動初日の金曜日のようなので、SVの前に落石岬で時間をゆっくり過ごすという寸法だ。のんびり時間を過ごすと言う意味では落石岬だが、運用と言う意味でもうひとつ昨年から目をつけているのが尻羽岬(シレパみさき)である。SV本番の方はこちらで運用という計画だ。

意外と知られていないが、一口に釧路と言っても北海道には釧路市と釧路町の二つある。隣同士ながら別の自治体だ。尻羽岬は釧路町にあり、厚岸湾と太平洋の境目にある。こちらも落石岬と同様、太平洋に突き出た感じで見た感じは飛びうけがよさそうだ。この二つの場所以外は全く行き先は決めていない(笑。行き当たりばったり、飛び受けがよさげな場所があればQRVするという目論見である。

今年の夏は異様に暑い。全国各地で記録的な気温を更新している。会社にコマーシャルの打ち合わせでやってきたお客さんが冗談を飛ばす・・・『昨日から部下が夏休みに入りまして。沖縄に避暑に行ってくると言ってました・・・』(笑。 本土では連日38℃や39℃が続出する中、沖縄はせいぜい31℃どまりなので、あながち冗談とも言えない。しかし道東だけは別だ。木曜日の夜、釧路空港に降り立つと、気温は18℃ほどだ。東京の暑さとは全くの別世界である。



夜の景色

釧路から厚岸方面に車を走らせる。暗い山間部を越えて厚岸側に降りてきて最初に出会うコンビニがセブンイレブンだ。カーナビで地名を確認すると尾幌という場所らしい。中ではパートの?女性が働いており、シャキシャキとした受け答えの応対振りが印象的だ。こんなところでコンビニ経営が成り立つのだろうかというほどの人気のなさを、夜の尾幌のセブンイレブンは思わせる。

ホットのカフェラテをすすりながら更に車を走らせる。そういえば釧路に降り立ってからコンディションチェックを怠っていた。これまでも気づかなかった分けではない。どうせ夜の時間、コンディションなど上がっているはずなどない、と半分は思っているのである。カーナビを覗くと、ちょうど右手に海が接近してくる。一応、適当なパーキングに車を停めて、ワッチに入ってみる。時間は22時が近づいてくる頃だ、サーというノイズだけの世界に違いない。月の光を映した海の輝きがゆらゆらとこちらに伸びている。浜辺にはボタンがひとつ落ちていそうな雰囲気(中原中也)だ(笑。大接近している火星も明るい。

ガードレール脇に立って、ポツっと、87Rのスイッチを入れてみる・・・・・・・・んん~?・・・何か聞こえてくるわけではないが、なんとコンディションが上がっているときのノイズの出方ではないか!(笑。これは、と思い8ChでCQを飛ばしてみるとやはり応答がある。まずは、ヤマナシFK909局だ。静岡県御殿場移動のようだ。続いてふくしまBB29局、そしてサイタマAB847局だ。・・・・むむむ~、こんな時間でもコンディションが落ちていないとは・・・・。こんな時間にもまだ運用されている局が多いことは驚きだが、「こんな時間」なので各局CQは飛ばされることはなく、一見バンド内は静かだ。月夜の晩、じっと入感を待っている・・・・そんな景色が夜の向こうに見えるような気がする。


望洋台パーキング(厚岸町):
QRV場所は事前に目を付けていた場所のひとつだったことに後で気づく(笑。




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