「フーチャ」近くにて




南の島で 


 どこまで「南」かは別として、「南の島」で運用するのは、二年ぶりだ。前回の2019年は、トカラ列島の宝島と悪石島での運用だったが、今回もポータブル6の沖永良部島だ。当初は7月1日から6日までの運用で、沖永良部島と徳之島の二島運用ですべて計画を組んでいたのだが、出発10日前になってCMの関係上短縮せざるを得なってしまった。やむなく今回は徳之島での運用は断念、短い期間で二島をねらうより、沖永良部島だけの運用に集中しようという計画である。

沖永良部島は、沖縄県と誤解されている方が少なくないようだが、鹿児島県大島郡和泊町と知名町の二つからなる「鹿児島県」の島である。もっとも、与論島と同様に、地理的には限りなく沖縄に近い島であり、誤解されても仕方ない。海や島の雰囲気も「鹿児島」というより、もはや「沖縄」に近いので、沖縄のイメージのままとらえられていた方が良いかもしれない。飛行機も、もちろん鹿児島から飛んでいるものの、東京からだと那覇からのアクセスの方が便利なくらいだ。

5月初旬のこと、「去年はいけなかったので、今年は南の島の離島運用にでかけようかな~」、といった話をしずおかDD23局と話していると、もし行くなら「東海770DX」を貸し出すので、とことん使ってインプレッションを聞かせてほしい、とのありがたい依頼?を頂戴する。まだどこに行くかなど計画も立ててないし、持ち込むリグなどもちろん検討する前の話である。


ということで、今回持参するリグは、東海770DX、NTS115、87Rの3台で、NTS115と比較しながら、770DXを運用してみようという計画だ。したがって、今回は、いつもより少しだけ(笑)真面目に、インプレッションなども書いてみる予定である。もっとも、東海770DXは世界でオンリーワンのリグなので、インプレッションを書いたところで、何の役にもたたないのであるが・・・(笑。

もう7月になろうかというのに、梅雨前線はまだ奄美のあたりから、東海沖方面に真横に張り付いたままだ。東京も沖永良部島も、まだ、梅雨の真っ只中である。前線が少しでも南に下がれば、こちらが雨、少しでも北にずれれば、こちらは晴れでも本州が雨といった感じか?

それでも羽田から那覇行きのA350が上空へ駆けあがっていくと、もうそこにはいつものように夏のような日差しが広がっているのである。しかし、那覇で乗り換えたコミューター機ATR42が高度を下げて沖永良部島へ進入してくると、やはり灰色の雲に覆われた島の大地は、小雨にかすんでいる。果たして、今回の運用、天気は大丈夫なのか???



ATR42が高度を下げていくと、いよいよ島影が露わになってきた。(左)
飛行機は滑走路04をそのまま北向きに進入するようだ。島の大地が手で掴めそう。(中)
CAさん直筆のフライトログ。(右)



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