[ランチタイム運用、普天間港。その先に何かがある。]
お見事!エブリー
いよいよ最終日のスタートだ。ここのところ通いつめているふるさと海浜公園でQRVを開始する。まだ7時前だ。空はうす曇、海は全体的に心なし緑がかって見える。近くの低気圧のせいか、浜辺から風が絶え間なく吹き上げてくる。ポロシャツ短パン姿では、その強い風にやや寒さを感じるほどだ。ベンチの707を風から防ぐように車を配置、こういうときも背の高いワゴン車であるエブリーは役に立ってくれる(笑。
707のボリュームを12時方向まで上げると、ややざわついたノイズが感じ取れる。例の空耳ノイズだ。これはコンディションがあがってくるに違いない。ためしに低チャンネル側を覗いてみると、5、6チャンネルでは既に国内の違法が勢いよく入感している。皮肉なことに今日はどうも4日間のうちでは一番調子が良さそうだ(笑。しかし例年のことながら最終運用日は月曜のウイークデーなので、仮に調子が良くても運用局は聞こえてこないことは分かっている。いつもの通り、反応がなくてもこちらから定期的にCQの連発を開始する。通勤途中などで短時間QRVしておられる局長さんに届く可能性があるからだ。
8時を過ぎると、6Chではいよいよ違法ががんがんに入感してくる。よく聞いてみると6エリアの固定局のようだ。1エリアの方もトラック局が入感してくるが6エリアほどの強さはない。いよいよ今日は九州とつながるか・・・・?今年はまだ、6エリアと全くつながっていなかった。
通勤時間帯と思しき8:30過ぎからはCQの間隔もつめての連発体制だ。ようやく合法局がQSBに乗って入感し始める。・・・アルファ・インディア~・・・。ならAI46局である。しかし、違法局はあれだけ厚く入感してくるのに、やはり合法局はQSBが激しく信号が乗ってくる時間は長くはない。一回の送信がオールコピーだったり、半分くらいしか聞こえなかったりする。AI46局も当局の存在に気づいてくれ、お互いに呼び合うこと2、3分?ようやく51/51でQSOが成立する。ミエAC129局なども聞こえていたが、結局「通勤時間帯」にQSOできたのはAI46局だけだ。
その後も違法は引き続き厚く入感し続けるが、合法局は聞こえてこない。それをよいことに、空港周辺などいろいろ運用場所を変えてみる。せっかく多良間島まで来たのに、ほとんどの運用はふるさと海浜公園で実施していたからだ。10時半過ぎには空は晴れ上がり、ふたたび快晴の多良間島が戻ってきた。心配していた低気圧もどこかに消え去ったようで、結局4日間連続で最高の天気に恵まれたことになる。
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多良間空港内にある土産物店兼喫茶(中)。マスターにコーヒーを淹れてもらいながら、ついつい話が弾む。島には 朝と夕方に1便飛んでくるだけだ。朝が終わるといったん店を閉めて、ふたたび夕方開業するのだという。 今日は珍しく北寄りの風。ランウェイ34で折り返しの午前の便が離陸していく。(右) |
問題はランチタイム運用をどこからするかだ。海岸べりからやるのがセオリーだが、ふるさと海浜公園では芸がないので、普天間港に移動してみることにする。ランチタイムとあればウイークデーといえども各局QRVされる。昼間の時間はつながりにくいのは事実だが、今日の調子ならいけそうだ。
12時近くになると、8Chではいよいよ合法らしき信号がかすり始めてきた。飛ばすCQにも力が入る。ならAI46局が51を送ってくれているようだが、残念ながら果たして当局宛てなのかがつかめない。お互いに山と山がかみ合わないとQSOが完全に成立しないのがつらいところだ。最初にすべてがかみあったのはしずおかCE33局だ。51/51。強弱はあるものの、向こうからの信号はオールコピーで飛んでくる。CE33局とは結局4日間連続QSOしていただいたことになる。
続いていよいよ6エリア、カゴシマSS167局よりコールがかかる。ピーク55と言われており、こちらの信号はかなり強く入感しているようだが、こちらは「51QSB」である。SS167局は2年前の西表島運用時に100mWで鹿児島から飛ばされてきており、今回は50mWでも・・・と言う話も事前にあったが、残念ながらこのQSBの状況では手短にQSOを終えるしかない。4年前の与那国島運用時のSS167局といい、これまでの八重山での運用時は、鹿児島エリアは本州地区とは違った入感・飛びがするというのがこれまでの当局の印象だったが、今回ばかりはそうはいかないようだ。
普天間港の防波堤上は当然ながら一切構築物がない。強い日差しをさけるために、時々車に戻って、Aピラーとドアの間から87Rのアンテナを突き出し運用してみることにする。エブリーはエンジン、エアコンをつけて体を冷やしながら運用するのだが、このエブリー、ものの見事に全く電気系のノイズが出ない(笑。受信時の87RのSメーターは微動だにしないし、無論聞こえるノイズは皆無だ。実によくできた車(&エアコン)だ!(爆。
さすがにランチタイム以降は運用局がなくなったのか、コンディションも落ちたのか、入感は途絶える。本拠地となったふるさと海浜公園に再びロケを移し夕方のフライト間際まで粘ってみるがノーメリットだ。最後のCQを終え87Rをたたむ。今回87Rは新技適と現行(旧)技適機の2台持ち込んだが、最初の3日間のQSOは結果的にすべて新技適87RでのQSOとなった(YC228局を除く)。その日の気まぐれで使用リグを選んでいただけだが新技適機のよいテストチャンスとなった。
各局TNX!!!
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午後はふるさと海浜公園に戻ってQRVするがノーメリット。(左) 「夕方の便」がお迎えに来た。宮古島、那覇経由で東京へと戻る。宮古島からはジンベエジェットだった。(中、右) |
© Nagoya YK221
2013沖縄