2010沖縄
波の音 水の色
水際まで来ると、波が岩に砕ける音が時々信号音をかき消さんばかりだ。しばらくワッチしていると、87Rからもれてくるノイズもいっそういい按配になってきた。そのノイズはコンディション上向きを示していた。合法局がやってくるに違いない。
12:10分過ぎ、じっと聞いているとサガAB37局のCQが入感し始める。S2くらいで、これはいけそうだ。しかし、浮き沈みが激しい。何度かコールして52/52でQSOに成功する。とりあえず、南大東島で坊主は免れた…。
ほっとしている間もなく、ここから1エリアが輻輳して入感し始める。ちばTM42局だ。やはり浮き沈みが激しい、51/?…。「(当局が)呼んでるよー」という誰かの声が聞こえるが、TM42局は残念ながら戻ってこない。代わってサイタマBB85局がCQを出し始める。不思議とよく聞こえる。53で淀みもない。そことだけホットラインでつながったかのようだ。埼玉県羽生市で屋上からやられているらしい。
思い起こせば、BB85局とは、当局が八重山諸島の波照間島で’07年に運用したときに、唯一QSOニアミスまでいけた局だ。あの時はBB85局は、みかも山移動だった。その後、何度か1エリアでつなげていただいたときも、「今度こそは沖縄からつなげましょう」という話をしてきただけに、今日こうしてそれが実現したことが妙に感慨深く感じられる。
その後は、1エリアからおなじみのEsハンター(笑)トウキョウAB505局、ぐんま5424局、4エリアからはヤマグチAA123局と立て続けにつながる。AA123局とは、6月中旬の夜中12時過ぎに偶然15mでつながっていた。(当局がアマチュア無線を運用するのはほとんど全くない。)その時には既に沖縄運用のことをAA123局に伝えていたが、まさか南大東島にきてこんなに早く繋がるとも思っても見なかった。
6エリアの入感も輻輳し始める。フクオカAB182局とカゴシマSS167局がダブって入感してくる。当局のオペが悪かったせいで、RSレポートも輻輳する。AB182局とは2回QSOしてもらうような形になってしまってご迷惑をおかけする。6エリアからは更にフクオカX59局がS4で強力に入感してくる。40分過ぎには、東北方面から、やまがたAA21局がQSBとともに入感してきていた。
1エリアからの入感はまるで場所を選択したかのように、スポット的に繋がっているように感じられる。信号の気配のみ感じられる局と、53位で飛んでくる局とあまりに対照的だ。Es雲のバラツキか?(笑)
お昼のオンエアタイムを過ぎても、コンディションは上々だった。5Chでは、違法の信号が、「よっこいしょ」とともにQSBもなく明瞭に聞こえてくる。どこから発信されているのか、同じ5Chで見事なネイティブの英語で、米人?の交信も聞こえてくる。つながらないのは、やはりウイークデーなので、運用局が引っ込んでしまったからと思われた。
ひと段落ついたので、展望台に上がって、遅めの昼飯を取ることにする。セイイカの押し寿司を食べながら、違った角度で海軍棒プールを眺めると、また水の色合いが違った美しさに見える。
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南北に伸びる海岸線向こう側に北大東島が見える |
海軍棒プール確かにプールのようだ |
展望台屋根の色がいかにも南国らしい |
(QSO局は最終ページにまとめて掲載しています。)
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