オロロンラインⅡ





タワー効果? 


 前回、徳之島運用最終日、当局恒例「AA169局はやってくるか?」では、無事イワテAA169局とのQSOを達成することができた。AA169局にはあらためて感謝だ。

当局が例年なぜ、AA169局や、いわてDE69局、いわてDS94局とのQSOに拘るのかと言えば、2014年のGW一斉OADで岩手県でQRVした際に、OAD終了後に、このお三方(+いわてAD03局)に北上市の居酒屋にわざわざ集まっていただき、楽しい酒宴のひとときをともに過ごさせていただいたからである。

当局は基本的にアクティビティーが低いので、普段はあまりこのお三方とはつながることはないのだが、今年の徳之島運用では、DE69局とは複数回QSOさせていただいている。


幌延のビジターセンターに車をとめて、すぐさま駐車場から87Rでコンディションチェックにかかると、すぐに北上市のDE69局からコールが入ってくる。グッドタイミングだ(笑。TNX!!DE69局! うすめながらも、7エリアとは引き続きつながっているようだ。

このビジターセンターはサロベツ原野の南側にあり、近くにある鉄塔の展望タワーに上ると、いかにも北海道らしい雄大な景色が眺められるようになっている。ここまで北上してくると、海の向こうの利尻富士も、かなり大きくなっている。



誰もいないので、87Rでタワーの上から波を発砲してみると、意外にも、飛び受けがよさそうだ。このタワーはかなり高いので、地面までの距離は結構あり、影響は全く受けなさそうだ。グランドウェーブでは地面は悪影響を与えるケースが多いが、地面が何らかの利得につながりそうなEsでは、逆に飛び受けが悪くなりそうな気もするのだが、その真逆なのである。

さらに面白いことに、アンテナを鉄製の手すりにくっつけると、感度が上がる(笑。タワー自体が、いい方向に、アンテナとして機能するのか??しかし、それではオンエアできないので、今度は87Rを両手でつかんで、両肘を手すりの上で支えるように保持すると、これまた感度が上がる(笑。容量的に結合されるのか??ノイズ加減は、あたかもコンディションが上がったかのように、極めていい感じだ。

7エリアとは特に調子がよいようで、こちらからはS5~S7で飛んでいくようだ。みやぎKK33局は、いつもいろいろな出力やリグで実験されている局長さんだが、今回は100mWで大崎市から飛ばしてこられる。RS52/57だ。先ほどビジターセンターの駐車場からDE69局とつながったときは、若干薄めだったが、タワー上からの2回目は55/54でバッチリだ。6エリアからは、今回移動でようやく2局目となる、さがSH48局/佐賀市ともつながる。RS52/54、これもタワー効果か(笑。(=単なる偶然です)


ここのところ、『水卜アナ似のきれいなお姉さん』をはじめとして、数々の「妖しい」お姉さんに遭遇しているのは、某KM117局だ。しかし、当局がいつも遭遇するのは、せいぜい「怪しい」おばさんである。もっとも、相手からは、「超怪しい」オッサン乃至はジイサンと思われていることは重々承知している。

タワーの上で、手すりに両肘ついて87Rを操作していると、下の道路を幌延の街の方から、レンタサイクル?に乗って近づいてくる女性が目に入る。真下に着いてから予想以上に時間がかかったが、しばらくするとタワーの上までやってきた。当局はもちろんQRVは停止して景色を鑑賞しているわけだが、ふとみると、その小太りの女性はインコ?を連れている。インコだか、オウムだかわからないが、一体なぜに手乗りのインコ連れなのか???インコは手乗りの状態によほど慣れているようで、女性の胸の前で曲げられた腕の上で微動だにせず、緑色の顔は常にすまし顔だ。

もっとも、一人タワーの上でハンディー無線機を操っている人間の方がよほど怪しいには違いない。


昨日のちょうど今頃は、初山別村の金毘羅岬だったが、今日は稚咲内のオロロンライン沿いから、ボケーっと夕陽を眺めてみる。陽はちょうど利尻の右裾に沈んでいくようだ。海はオレンジ色に染まり、礼文島もシルエットに浮かび上がった。どうやら明日も晴れそうだ。






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