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[エリア別QSO数: グラフ内左数字はQSO数、右数字は比率%]



交信確率


今回の運用では、343QSOで、交信相手のエリア別分布は上記左グラフのようになる。(相手局の実際の運用場所で考慮)昨年のQSO数は113で、同様に分布をみると右グラフのようになる。

これだけから正確に言えることは少ないが、面白いのは、昨年も今年も、1、2、3エリアで約75%(=3/4)を占めることで、変化はなかったことだ。これは普段の国内の運用局数の割合と感覚的に一致するようにも思える。この三エリアの内、昨年比では1エリアの比率が16%から30%近くに大幅に増大しているのに対し、2エリアが減少している。交信確率は、当局の運用場所とそのエリア間のコンディションと、そのエリアののべ運用時間(運用局数×各局の運用時間)におおむね比例するだろうことを考えると、今年は1エリアとのコンディションが昨年よりよかったか、1エリアの運用局数が増えたか、もしくはその両方だったと推定される(各局の運用時間はそれほど変わらないだろうという前提)

最近の傾向としては、全国的に新規CB局が増えているのは事実だ。1エリアでも、今年は全くの1stQSOという局が6~7局あったのではないかと思う。ただ、それ以上に比率が増大しているのは、やはり昨年より1エリアとのコンディションがよかったからだ。7エリアも増大しているが、これも各局のアクティビティーが高かったこととコンディションが良かったことの相乗効果と思われる。いずれにしても、運用局数等の分布から考えると、我々が想像する以上に意外と満遍なく日本列島にEs電波は落ちているようではある。「おらが村では電波の飛び受けが悪くてEsやりにくい」という方がいらっしゃるかもしれないが、それは微妙な差で、アクティビティがものをいうということを改めて思い知らされるのである。その微妙な差を埋めるには、例えば、内陸であれば湖の近くを狙うなど、丹念に飛び受けの良い場所を探すことではないだろうか。



夢のスプリット運用(笑

今回の沖縄運用では、思いがけない激しさでパイルになってしまい、各局にご迷惑をおかけした次第である。呼んでいただいた各局には、大変申し訳ございません。

とにかく、コールが輻輳して再生されてくるのが単なる音だけで、言葉ではないのだから、もうお手上げ状態である。
RITで受信周波数をずらすとか、いろいろためしたものの、操作できる範囲は限界がある。CB機なので、送信する側も微妙に周波数をずらすといったテクニックを使えるわけでもないのである。やはりアマ機のようにスプリット運用ができたらと今回ほど強く思ったことはない。

そこではたと思いついたのが、ICB-770の強制QSYスイッチだ。770はチャンネルノブ下のスイッチを倒すことによって、どのチャンネルにあっても即座に1ChにQSYできるようになっている。一説によると1Chをメインチャンネルに使うためではなかったか、といったいろいろな説があるが、巷ではその目的は謎とされている。(取説には書いてあるのかも知れないし、ちゃんとご存知の方もいるのでしょうが。)

普段は「全く意味ないじゃん」、と思われているこのスイッチを利用すれば(笑、夢の?スプリット運用が可能になるかもしれない。例えば、パイルになった時、チャンネルセレクターは6Chをセット、送信・・・。レバーを倒して1Ch受信。送信したいときにレバーを戻して6Chに復帰・・・送信。つまり6Chは送信専用、1Chが受信専用である。(全然本来のスプリットじゃぁあ~りませんが。)そもそも8Chしかないのだから、一回一回セレクターを回せばよいではないか、というご意見もあろうが、なんとなくそれっぽくてよいのではないだろうか(笑。もっとも、それ以前に、送受同じチャンネルでロングスタンバイすればよいだけの話ではある。ちなみにもちろん、相手局側はこのレバーを逆に使う必要があることは言うまでもない。全員が770を持っているわけではないが、一度は試してみたいところだ(笑。(お持ちでない方は瞬時にチャンネルを回していただく?(笑。)

最近、しずおかDD23局さんが、技適を通された、RX-27というリグが話題になっている。ICB-R5をベースに改良したもので、周波数直読デジタル表示が可能で、2波同時受信が可能な優れものである。このリグなら、もっと簡単に「スプリット運用」が可能かもしれない(笑。




他のQRVポイントなどなど・・・

 
  ハマユウ荘:
北大東島での宿は、「ハマユウ荘」。島内で外食できる場所はほとんど全くないので、レストランがついているのは好都合。おまけに、宿泊者用のFBな展望デッキもあり、夜中でもQRVできる(笑。実際22日、夕食&生中3杯後、短時間QRVしてみると、しずおかDW33局とつながる。時間は21時過ぎだった。
この展望デッキからは24日の昼にも、さいたまFL20局とチバCB750局とつながっている。こちらもレストランでの昼飯後だった。飛び受けは若干落ちるものの、内陸の、こんな場所からでもQSOできるということである。

   


   
  ピラミッドの丘:
本編中の「ピラミッドの丘」はここ。「北面周回道路」沿いにあり、階段状の斜面になっている。高台なので、景色はFB。真中写真は左の拡大写真。右写真は夕暮れ時の一シーン。
   


 
 
  北大東島北港:
23日、北港で荷役を行う「だいとう」。かごに宙吊りになって、乗船客も運ばれるのが大東島名物だ。岸壁に乗降用のタラップはおろか、設備は全くなく、あるのはクレーン車のみ。そのクレーンも船が出航するや否やあっという間にどこへともなく姿を消してしまう。17時を過ぎると、三々五々、島の人が釣りをしにやってくる。
   


 
 
  南大東島北港:
こちらは南大東島の北港。7年前の運用はこの港の岸壁がメインだった。今では港はすっかり整備され、港へ下っていく道路にはゲートができて、普段は岸壁まで車でいけなくなってしまった。その代わり港の上の高台にはFBな駐車場が新しく整備されていた。高台からは北大東島もよく見える。25日昼過ぎ、ワッチしてみると、ニイガタAA462局のみFBに入感、「雨が再び降り出したのでそろそろQRTするところ」だという。しばらく必死にコールするもこちらからは全く届かなかった。

   


 
 
  お食事:
大東寿司。運用後にハマユウ荘のレストランで、生中で一杯やるのは格別。中写真はおなじくハマユウ荘。
右写真は南大東島大詠商店の弁当。この店は朝6時から営業しており、当局のように朝から動き回る者には非常に助かる。
   


 
 
  富士食堂:
大東そばで有名な、富士食堂。今回も恐る恐る店内に入ってみると、7年前と全く変わりがない(笑。今回も大東寿司セットで。写真も前回と同じようなアングルで揃えてみた。

   

 
 
  南大東島からのQSLカード:
運用から帰宅後、イバラギAA818局さんから届いたQSLカード。AA818局さんは、これまでにも何回か書いているように、非常に凝ったカードを作られるお方。凝ったカードを作られるのはそこに様々なメッセージを込められているからだ。今回のカード写真面のデザインは、ラム酒「コルコル」を製造販売している、南大東島のグレイスラム社の代表取締役、金城祐子氏だ。グレイスラムは、元々は沖縄電力がベンチャービジネス的にスタートさせた事業。ラム酒専用にさとうきびを搾った絞り汁を使用した上質なラム酒も生産しており、その味は当局もイチオシのお酒だ。沖縄運用時は必ず買って帰ることにしている。
帰宅後このグレイスラムのことでAA818局さんとは大いに話が盛り上がるが、当局よりはるかにお詳しいのにはびっくりだ。
AA818局のカードが凝っているのは写真面だけではない。南大東郵便局の消印が押されているという凝り方だ。つまり、「郵頼」というシステムで、一旦南大東島などに封書でカード(ハガキ)を送り、郵便局で消印を押してもらって(当局宛に)送り返してもらうという、手の込んだものだ。しかも、届いたのは交信からわずか一週間後という早業&すご技だった(笑。

グレイスラムの工場は、旧南大東空港の建物を利用している。25日、日曜日、運用の合間に訪れてみたが、やはりというか、当然お休みだった。
   

('17/8)




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 2017沖縄 おまけ編