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[海軍棒プールその2]




AA169局はやってくるか?(笑

6月26日(月)、いよいよ運用最終日だ。今日も快晴、最後の運用場所は再び海軍棒プールだ。

いつものように、月曜日なので朝は出勤途上の短時間QRV局狙いである。とはいえ朝から日差しが強いので、この時間だけ木陰ができる海軍棒プールの上の駐車場に車を停めて、SR-01のマイクを引き込み後部座席から手抜き運用しようという計画である。海軍棒プールは、急坂を30~40m下れば、文字通り海水のプールのすぐ近くまで車で行けるが、こちらはコンディションが上がってからの勝負だ。それまでは上の駐車場の木陰で少しでも体力を温存せねばならない。倒した運転席シートに足を投げ出し、楽チン型QSO体制である。グリップアシストがマイクハンガー代わりだ。

昨年、伊平屋島から運用した時、同じく最終日の月曜日の朝、イワテAA169局とつながっている。実は昨日から、そのことを思い起こしていた。そんなことを思い出していたのは、何の理由もなく、今日も同じように最終日の朝に飛ばしてきてくれるのではないかと、ほぼ確信していたからである。なぜそのように感じていたのかは、全く理由はない。

8時過ぎQRVを開始する。イワテB73局らしき、朝練終了時のローカルラグチュー信号が弱弱しく入感してくる。それ以降はさっぱりだ。例によってこちらからは、5分おきくらいにCQを出してみるのだが、8Chを以ってしても全く応答はない。30分ぐらい経過したころだろうか、ルーフから引っ張り込んだSR-01のマイクに今回もダメもとでCQを出してみると、なんとQSBもなくコールが突然入ってくるではないか・・・。はたして、AA169局だった!!(笑。あわててリグの前に起立して(=何の意味もなさないが)、『いやぁ待ってましたよ~。この時間につながると思ってましたよ~。』と思わず叫んでしまった。期待が現実のものとなるこの嬉しさ(笑。その後は2時間近く元の無音状態に戻ってしまったから余計に不思議だ。その間誰一人入感することもなければ、CQへの応答もない。

その後最初につながったのはミエAC130 局と、ミエYC87局だ。両局とも四日市港からで、夜勤明けにQRVで寄られたらしい。『夜勤帰りに寄ったものの、つながらずに暇だったので良かったです~』と言われる。ただ、そろそろ時間的にもコンディションが上がってきそうな気配である。予定通りプール際まで車で移動し、SR-01で臨戦態勢に入る。まだお昼時間前の月曜日だが、11:30くらいからは怒涛のようにつながり始める。みなさん仕事は大丈夫なのだろうか?(笑

かながわCG61局には、『今日は玩トラも持ってきているので、もっとコンディション上がったら飛ばしてみます』、と言っておきながら、実際はそれどころの余裕はなく結果的に嘘を言ってしまった。やはりコールが重なって入ってくるのと、QSBが今回移動の中で、もっとも深い。拙いオペなのでまたしても悪戦苦闘が始まる。しかしそんな中、こちらも思い入れの深いコールサイン、あんなかKM08局からのコールが、ふっとした隙間から聞こえてくる。KM08局と言えば7年前のここ南大東島運用でのQSOが記憶に焼き付いている。昨年10月にはSR-01の初運用を栃木県の横根高原から行った際も、偶然つながり、ひとしきりその時の話で盛り上がった。KM08局とはこれまでおそらく人生で4~5回のQSOのみ、おそらく合計5分に満たない会話時間だ。しかし旧友のようにお互い全く距離を感じない会話ができるところが、やはり無線が持つすばらしい特質の一つだろう。Esなので長話はできないが、今日は軽井沢の小浅間山に移動されているらしい。次回つながるのはいつの日だろうか(笑。

13時を20分回った。

13時を過ぎたとき、あれだけ賑やかだった8Chもぱったりと入感がなくなっていた。コンディションが悪くなったわけではなく、単に運用局がなくなっただけである。がらがらになった8Chを引き続きワッチしていると、かがわMC36局のCQだけが響いてくる。いつも『頑張ってください』の言葉に励まされているMC36局とのQSOが今回移動の最後のQSOとなったのは、これまた印象深い出来事であった。


343QSO、各局TNX!!!

('17/7)

 
左: 朝の時間はマイクを社内に引き込んでワッチ&CQ。ただし、AA169局入感時はリグの前で直立不動(笑。
中: まさしくプール。ここまで車で下りられる。
右: 7年前と同じアングルから一枚。雑草の生えている位置も全く変わっていない。
 




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(QSO局は最終ページにまとめて掲載しています。)


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