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[本場海岸: 向こうに、さっきまでいた北大東島が見える]




本場海岸その1

本場海岸は、島の真北にある。島は円形に近いが、円に例えるならちょうど円の真上の辺りということになる。海岸と言ってもいわゆる海岸があるわけではなく、ここも他の場所と同様、猫の額ほどに巌を切り拓いた場所から、岩礁の波打ち際へ降りられるようになっているだけである。ただ、この岩礁の波打ち際が、少しだけ沖まで平らに伸びているだけの話である。

北大東島が目の前に飛び込んでくる駐車場に車を停め、取り急ぎ87Rでコンディションを確認してみる。時計は16:15分を回ったところだ。8Chでは交信中の局がゆるいカーブのQSBでちらほら聞こえてくる。北大東島にいた時からのコンディションの良さはまだ落ちきらずに続いているようである。

87Rで3つほどQSOを完了して、いよいよSR-01を車のルーフにセッティング、持久型QRV体制に入る(笑。南大東島での愛車はミラだ。

今回の移動では福島県いわき市のとうきょうAD879局より既に幾度かコールをいただいており、ここでも53で入感してくる。同じく7エリアからは、仙台のミヤギNE410局や、釜石のいわてDS94局からもお声がけをいただく。今回はいつもの年に比べれば7エリアとは良くつながるようで、NE410局とは昼間にも北大東島からつながっていた。大東島は沖縄本島より東に360km離れているため、より縦の回線に近くなるのが影響しているのかも知れない。聞こえてくる局も今年は1、2エリアが多い。いつもはどちらかというと、3、4、5エリアが中心になるので、このことも縦回線の強さを物語っているのかも知れない。

ここでの日没時間は19:10分前後だ。18:30を過ぎ、陽が水平線に近づいてくるとコンディションもかなり落ち着いてくる。聞こえてくる局もまばらだ。QSBで途中から完全に沈んでしまうので、よくわからないのだが、どうも、さっきからまつもとHN50局がコールされているようだ。松本から呼ばれているのか??しかし信号強度といい、これは直感的にかなりダメっぽい入感だ。HN50局とは5月のGW一斉の時、鹿嶺高原(長野県)でのお泊りアイボール会でご一緒させていただいた。あの時、確かRJ-410で必死にEs局を呼んでいた独特のコールの仕方が脳裏によみがえる。というより、一度聴いたら誰でも真似ができるくらい覚えやすいというべきか。果たして今日もRJ-410で呼ばれているのか???あきらめずに「HN50局取れますかぁ~」と5分くらいやっていると、HN50局も呼び続けていてくれたようで、なんとかRS交換までこぎつける。

7エリアも弱いながらまだ有効なようで、最後にやまがたAA21局よりコールをいただく。AA21局とは昨年の月山からの秋オン以来だ。今日の締めくくりのQSOとしては、これもまた感慨深い。




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(QSO局は最終ページにまとめて掲載しています。)


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