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[水の引いた本場海岸: 中央は当局の車]




本場海岸その2 (6月25日)

本場海岸は今の時間水が引いているようで、岩礁に下りてかなり先まで「沖に出る」ことができる。昨日の夕方ここに来たとき、駐車場のすぐ下まで潮が満ちていたのとは対照的だ。歩いて「沖」まで出てみると、北大東の島影と海の美しさはそのまま、海岸の海に切れ込んだ景色も堪能できる。

ここまで水辺に近づいている理由は他でもない、87Rで水際運用を行うためである。ハンディ機のメリットを最大限に生かせるタイミングである。まだ14時だが、夕方にむかってこれからコンディションが上がってきそうな気配だ。まだ平均51から52程度の弱い受けだが水際運用のおかげ?か、1、2、3、4、0エリアと交信可能だ。この感じだと、駐車場からでは交信は難しかったかもしれない。

コンディションが本格的に上がってきたのは17時を過ぎてからだ。なごやCE79局を皮切りに、なつかしのギフAC114局からもコールがかかる。その後はありがたいことに今日もパイルだ。

今回移動運用後に自宅に戻ってから各局さんのブログで、『一時間呼び続けたがダメだった』、『20分くらいコールしたら、つながったのでラッキーだった』、『声が枯れるくらい呼べど叫べどダメだった』、『ちゃぶ台をひっくり返しそうになった』、等の記事を拝見するにつけ、全く申し訳ない気持ちでいっぱいだ。星一徹が潜在的に何人かおられたかと思うと慙愧に堪えない。一方で、「おまけ編」でもう少し詳しく述べるが、今回ほどスプリット運用ができたらなぁ~と、恨めしく思ったことはない。

運用に出かける前は、万が一(あくまで万が一)パイルになったときの対策として、エリア別コールとか、ロングスタンバイを一応考えてはいたが、まさかこれほどのパイルになるとは夢にも思っていなかった。これには理由があり、大東島は同じ沖縄でも、八重山からやるEsより聴くのは楽チンなはず、と7年前の記憶を頼りに、たかをくくっていたからである。以前から申し上げているように、沖縄からのEsは、コンディションが上がったときのノイズの出方が半端ではない。静かな中、電離層反射で聞こえてくる本州のEsとは聞こえ方がほとんど違う場合が多い。ノイズがびゅビューんとS5~7まで振れまくるのだが、大東島ではそれはないだろう、7年前の記憶では確かなかったはずだ、という油断だ。

EsQSO全般としては、10年前に比べればはるかにQSO自体は容易になっているので、7年前から比べてもその変化はあるのかもしれない。10年前に比べれば明らかにEsの確率や持続時間などの電離層の状態はよくなっているように思われるし、何よりも局数が増えているのがQSOを容易にしている最大の要因だ。「局数が増えている」というのは、局数の絶対値のみならず、各局の運用頻度の増大、及び運用時間をうまく共有している(昼休みや夕方などの同じ時間帯にQRVする習慣の浸透)ことが大きい。また、一行掲示板やイオノグラムでコンディションをいち早く知ることが一般的になったことも要因として大きいと思われる。昔はひとたびEsQSOができれば「おめでとう」とまで言われたほどだが、今はできて当たり前、できない日のほうがおかしいという状況になりつつある。

結局、今から思うと何らかのパイル対応策を実践すれば良かったというのが今回の大きな反省点である。コールいただいた各局には多大なご迷惑をかけてしまいまことに申し訳ない。それを考えると、沖縄常駐局、中でもおきなわYC228局さんは、いつも難しい状況で良くやられているなあというのが当局の印象だ。耳の良さや、ハンドリングのテクニックが重要なのである。

18:00、パイル真っ盛りの中、YL局ナガノK2局のコールが信号のちょっとした隙間から聞こえてくる。RS51/52。K2局も長い時間呼ばれていた局長さんのお一人だったようだが、半分冗談にしても、『ちゃぶ台がひっくり返らなくて』良かったと思うのである(笑。



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