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南大東島へ

今度は再びロケを南大東島に移してみる。再び実質8分の日本一短い定期航空路のフライトだ。

無線だけをやりに来たには違いないが、見知らぬ土地を旅する旅人であることには変わりはない。飛行機に搭乗するという行為は、そんな旅心を改めて眠りから醒めさせる。わずか8分とはいえ、無線を忘れて普通の旅人に戻れる貴重なひと時である。

北大東空港も南大東空港も島の東端にある。今日も使用滑走路は、北大東空港はランウェイ21、南大東空港はランウェイ20のはずなので、ほぼ一直線上にあることになる。(ランウェイ21とは磁方位約210°方向の滑走路という意味で、同じ滑走路でも反対方向から使用する場合はランウェイ03になる。) 両空港間の距離は12㎞ほど。すると、単純に考えると離陸してそのまま海面上を低空飛行して南大東空港に着陸したらよさそうなものだが、旅客機なのでそうはいかない。一旦左旋回しながら上昇、北大東島上空から改めて南大東空港に進入することになる。

小さい飛行場なので扉が閉まれば、離陸まですぐ。
土曜の夕方、那覇まで戻るお客さんも多いのか、50席ほどの機内は満席だ。

南大東島では、最も水際まで近づくことができる、本場海岸(ほんばかいがん)と海軍棒プールでの運用が主だ。予定としては、土曜の夕方本場海岸、日曜の午前が海軍棒プール、夕方が再び本場海岸、そして最終日月曜の昼過ぎまでが海軍棒プールといった感じである。北大東島では金曜日がコンディションがあがらず、1日かけてわずかに2QSOにとどまったが、その割に全体としては90QSO、全般的には成功のQRVだった。電波もコンディションが上がった時には、こちらからは比較的強く飛んでいるようだ。ただし呼んでいただいてもピックアップしきれなかった局長さんがいたのは大変申し訳ない。

果たして南大東島でのコンディションはどうなるのか?宿にチェックイン後、さっそく車を借りて本場海岸へ向かってみる。


青い空と白い機体が旅心をかきたてる。
 



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(QSO局は最終ページにまとめて掲載しています。)


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