10 D




  搭乗時刻





1mW はどうだったのか? 


 あとは、空港のレストランでのんびりと鹿児島行きのATR72を待つだけだ。徳之島にいられるのはあとわずかだが、目的は完遂したので満足度は高い(笑。テーブル席にどっぷり腰を下ろしてメニューを窺ってみると、なんとケーキが何種類かあるではないか。しかも、自家製の、「新糖」を使ったロールケーキがお勧めのようだ。これはいただかないわけにはいかない。

耕地面積の60%が、さとうきびともいわれる徳之島は、黒糖の名産地でもある。沖永良部島では、さとうきびに加えタバコもかなり栽培されていたが、確かに徳之島で目に付くのはサトウキビだけだ。徳之島コーヒーのママさんが、コーヒーと一緒に純黒糖をだしてくれたが、見た目とは違い、雑味もない、すっきりした甘みの「おいしい」糖だ。純黒糖とは、純粋なさとうきびの搾り汁のみを使ったものを言い、そのうちサトウキビの収穫時期にしか製造されない純黒糖を「新糖」と呼ぶのだという。(メニューの但し書きより(笑)

この新糖を使った自家製ロールケーキと、徳之島特産のたんかんのジュースをいただきながら、のんびり運用を振り返ってみる。

7208DXはさておき、印象深かったQSOは、おかやまAB33局だ。しばらく6Chで運用していて、状況確認のために8Chに切り替えてみると、なぜか当局のコールサインを念仏のように唱え続けている方がおられる(笑。QSBでよくわからないが、アルファーブラボーだけははっきりと分かった。「アルファーブラボー」とその変調音の「声の渋さ」の組み合わせからすると、どうもおかやまAB33局ぽい・・・。少し格闘してから無事つながって良かったが、当局がいたのは6Ch、AB33局はずっと8Chで呼び出していただいていたのだろうか??いずれにしても、ありがたい話だ。


ところで、1mW運用の結果はどうだったのか??結果から言うと、残念ながらQSOはかなわなかった。持ち主のDD23局のようにオペがうまければ、もちろんできていたとは思いますが(笑。

主に実施したのは、1mWでのCQへの応答で、比較的強く聞こえてくる局に対する応答だ。こちらが1mWで飛ばすにはある程度相手も強く飛んでこなければならないが、コンディションが良すぎると、相手への応答局やQRMも増えるので、1mW応答局は完全につぶされてしまうのである。したがって、この兼ね合いが難しい(笑。唯一、ニアミスまでいけたのが、17日のギフTS118局だ。「QRZ、呼んでもらってるのは分かるんですが~」までこぎつけてしばらく粘ったものの、結局QSOには残念ながら至らず。

1mWでのCQでは、最後に「1mW送信」である旨をつけ加えているが、残念ながら応答はなし。普通のQSOでは、基本8Chは避けているが、1mWCQではそうはいかない。ほかのチャンネルでは、気づかれない可能性がより高いからだ。こちらが1mWなら、混雑した8Chで迷惑をかけることもないが、こちらもコンディションのタイミングが難しいのかもしれない。

今回1mW運用については何も告知せずに行ったが、もちろん、一旦500mWで交信に入ってから1mWに移行すれば、1mWでもEsQSO可能であることは、容易に確認できるはずである。

CQ時に最後に付け加えていた「1mW送信」、どこかでだれかがキャッチしていてくれていたのではないかと、勝手にひそかに想像している(笑。

あらためて、7208DXを貸し出していただいた、しずおかDD23局に御礼申し上げます。


298QSO、各局TNX!!!

(敬称略)





前ページ  次ページ     



© Nagoya YK221

 2022 徳之島