[おがさわら丸デッキにて]




父島からQRV

航海開始から既に19時間半が経過した。6月29日(金)朝6:30、昨夜と同じ後方デッキで87Rを片手にワッチを開始する。チャンネル内はまだ違法のかぶりもなく静かだ。しかし7:30を過ぎると違法も動き始め、6Chで元気よく入感し始める。あおもりGK828局やあおもりCC39局、与論島のサイタマHN209 局などが入感するが、こちらからはまったく飛んでいかない。

おがさわら丸は父島が終点だ。母島へ行くには一旦父島へ上陸、船を乗り換えて向かう必要がある。つまり、父島の陸の上から超短時間ながらQRVが可能なのである。運用に関する事前の「お知らせ」では、この乗換の間にQRVしたい旨書き込んでおいたのだが、いつものしずおかDD23 局はそれを見逃してはいなかった。

父島上陸後、母島へ行く「ははじま丸」のチケットを早々に購入、手続きを済ませさっそく岸壁から発砲してみる。目の前には今乗ってきたおがさわら丸とははじま丸が仲良く並んでいる。

いくらQRV時間を狙っていたにせよ、コンディションが上がっていなくては交信は不可能だ・・・・・だから確率は極めて低い・・・・というのが理屈のはずだが、なんとCQ一発でしずおかDD23局から応答が返ってくる。むむ~、スゴ技だ(笑。時は11:20分、この時間帯、普通はあまり上がっていなくても全く不思議ではないのだが・・・。

QSOを終えてみると、確かにピュピューン音も小さいながらも聞こえる。これからもっとコンディションが上がってきそうな気配だ。ひょうご3946局のCQも入感、必死に呼びかけるがこちらはダメだ。それにしても、毎年ながら、当局の離島運用時間全般にわたって、常に四六時中モニター体制をとってくれているDD23局には感謝の言葉しかない。

 
 
左)父島に到着した、おがさわら丸。一旦、父島に上陸する。
中)今度はこちらのははじま丸へ乗り換え。おがさわら丸は父島へ500人程度運んできたはずだが、更に母島まで向かう人は30人程度しかいない。上陸している短い間に電波を発砲すると、しずおかDD23局とつながる。
右)出航、父島が遠ざかっていく。何とも言えない海の色に癒される。
 




父島→母島 MMに突入

ははじま丸はうまい具合に12時ちょうどの出航だ。MM運用開始後、まっさきに飛び込んできたのはかごしまNB79局だ。父島出航後まだ5分も経っていない(笑。各局ウイークデーのランチタイム運用に入ったところで、局数ばかりではなく、コンディションも上々だ。よくMMのEs運用では、たくさん聞こえてくのだけれど、どの信号も極めて弱いということがある。そのくせこちらからは強く飛んでいるケースがよくあり、時にそれがむしろ交信を難しくさせたりもする。本当はそれは海の持つ効用なのだが、しかし今日はピックアップに苦労することもない。さきほど父島でCQが聞こえていたひょうご3946局とも無事つながる。関西用に5ChでCQを飛ばしてみると、期待通りえひめCA34局からも応答が入ってくる(笑。

北の7エリア方面が引き続き好調なようで、とうきょうAD879局、イワテTK174局、サイタマAD504/7、やまがたAA21局や福島局などとつながる。むむ~、波は好調だ~。最後はいしかりAG11局が54で札幌から強力に入感してくる。こちらからも55で飛んでいるとのことで、やはり北回線が好調なのか????MMは13時で一旦QRTするが、12時からのQSO16のうち、新潟・福島以北が半分を占めるという状況だ。



 
 ♪♪「ははじ~まが見えてきたぁ~、俺の家もちか~い」♪♪・・・なんてはずありませんが、勝手にサザンの替え歌が心に踊る。
 




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(QSO局は最終ページにまとめて掲載しています。)


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