[夏、歓声。]
夏休み
夕方は再びこの烏帽子岳展望台からQRVする予定だ。ただし、ずっとこのままこの場所で夕方までボケーとしているのも芸がないので、行く当てもなく、車を走らせ別のロケに変更してみることにする。
適当に国道を逸れ島の東端に近い場所へと向かってみると、さながら海の中の丘陵のてっぺんを走り抜けていく感覚だ。ソーダ水ではないが、高さがあるので遠く海峡を航行する船の白い航跡もウインドシールド越しに目に入ってくる。ちょっとしたドライブだ。
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やってきたのは、ナビによると沖島と赤島と呼ばれる地区を結ぶ橋のたもとのようだ。一つの家族連れが青く澄んだ、入り江の片隅でのどかに海水浴を楽しんでいる。はしゃぐ声がここまで伝わってくる。もうこの緩やかな居心地はすっかり夏休みモードである。
橋のたもとに設置した707は、適度なノイズレベルを発してくれるが合法局の入感はない。繰り出すCQにも応答はなく、お空も午後の小休止モードだ。このままこの入り江でゆっくり時間を過ごしたい気分にもなってくる。
烏帽子岳Part 2
16時過ぎ、展望台に戻って夕方の運用開始だ。雲が多く夕日は拝めそうにないが、入り組んだ海岸線に射し込む、夕暮れ時の微妙な光加減を味わいながらの運用となりそうだ。ノイズレベルも相変わらず好調である。
一発目、再びしずおかDD23局との交信から始まる。1エリアからはおおさと59局が、うまい具合にノイズの隙間をすり抜けるように聞こえてくる。おっと、なごやCE79局のCQが明瞭に飛び込んでくる。イブニング運用を開始されたのか?2エリア近辺が好調なようで、アイチTM38局、ギフHT41局、ミエZ3899局などからお声掛けを頂く。名古屋地区ではしばらくQRVしていないので、Z3899局とは久しぶりのQSOだ。こちらからの電波は52~55と比較的強く飛んでいるようだ。
夕暮れ時、淡い光に入り江は刻々と表情を変えていく。横目で見ながらの運用だが18:30を過ぎると、87Rの音も静かになり始める。真っ暗になる20時までここで粘るつもりだが、早くも下り坂か。手元にはヘッドランプもしっかり準備済みなのだが・・・(笑。
19時を過ぎ、ようやく涼しい風が体をすり抜けていく。87Rのノイズレベルは決して悪くはないが、合法局の入感は途絶える。まだ明るさが残っているが、駐車場まで後退することにしよう。
© Nagoya YK221
2013対馬