日曜日も釣り人がやってくる
7月4日(日)午前:北港
いよいよ運用最終日だ。14時過ぎまで、北港で運用、空港で飛行機に乗る間際まで、30分くらい、空港から運用する計画を立てる。宿はチェックアウトする時に、だーれもいない(笑)。鍵をそのまま部屋に置いていくことにする。
北港の高台に到着して707をセットすると、今日も過ぎていく風が心地よい。7時を少し回ったところだ。707のスイッチを入れて、受信音を聞きながらリアル板にQRVを書き込む。バンド内は至って静か。コンディションはイマイチなのだろうか。残念な反面、しかし気持ちよい静かさだ。
風に吹かれてしばらくワッチを続ける。7:30を回った頃に、その静けさの中から、風に舞う木の葉のように、えひめCA34局のCQが弱く浮き沈みして入感してくる。「・・・英語のえ、飛行機のひ、明治のめ・・・」と、いつもの聞きなれたCQで、暗示にかかったように落ちている時間でも聞こえてくるような錯覚に陥る(笑)。不思議と聞こえてくるのはCA34局だけだ。何度もコールするが、こちらからは届かない。高台ではなく、最初から岸壁に行っておけば良かったと悔やむが、コンディションが上向きなのが感じ取れる。
707を離れ、崖っぷちに87Rを持って移動、CQの連発体制に入る。
やがて、静岡エリアから、シズオカAD301局、しずおかCE33局からコールバックがある。51/51で、QSBもあり、コンディションはまだ完全ではない。えひめCA34局からもコールを頂き無事QSOを完了する。QTHをお聞きすると和歌山県の白浜からやられているらしい。
まだまだコンディションがUPするのは明らかだった。これは岸壁に移動するしかない。車に乗り込み岸壁に移動、急いで87Rを取り出すと、いきなりコンディションUPで信号が強くなっている。
とうきょうMS25局が今日も立川から出ておられ、2日連続でQSO頂く。53/55。よこはまCC16局も更に強力で、55で入感してくる。しかしコンディションUPとともに、ノイズやら無変調やらで、なかなか聞き取るのが大変だ。8Chは下手をすると、S7くらいまで、さまざまなノイズが振ってくる。
これは8Chは使い物になりそうにない。かろうじて、トウキョウAB505局、しずおかCA18局とはつながることができた。
6、4、3とQSY、3Chでは、富士山5合目から、しずおかDD23局がピーク57で強力入感してくる。反射に高さがものをいっているのか。
コンディションは絶好調だが、ノイズも半端ではない、各局が出てこられているようだが、そのうち3Chも信号をピッアップするのが厳しい状態になってくる。
安中からは、あんなかKM08局からコールをいただくが、なかなかフルコールが取れない。あんなかステーショ~ン、と叫ぶこと1、2分漸くフルコールでレポート交換、QSOにこぎつける。ノイズが入り乱れる中、愛媛県松山からは、いつも沖縄運用ではつなげていただいている、えひめBX58局とつながった。
和歌山県白浜で運用中のCA34局から再びコールが入る。100mWを試されたいので、8ChにQSYしてほしいと言われている。これは面白そうだ。しかし、8Chはノイズで運用を避けてきたチャンネル。そんなことをEsで説明している暇などなく、また、100mW機だとチャンネルも限定されているはずなので、すかさず8ChにQSY、しかし、案の定、とても耳を澄ませる状態ではなかった。しばらく、丹念に聞いてみるが、ノイズを掻き分けることができない。「ノイズでダメー」と連呼すると、何とかCA34局に届いたようで、しばらくすると「了解~」という言葉が返ってくる。100mW実験は面白そうだっただけに残念である。
8:30になっても怒涛の時間が続いていた。今度は、2、3エリア近辺に強く落ちているようだった。稲沢市からは、アイチAE126局とつながる。沖縄運用では'07の運用以来交信を約してきたが、なかなか実現しなかった。念願かなってのQSOだ。福井県おおい町からは、きょうとKP127/9局、長野県伊那市からはナガノNP152局といった旧知の局ともつながる。南大東島まで来て、つながるのはまさしくEsの醍醐味だ。
一方、この時間、1エリアからは、ちばTM42局に3日間連続、サイタマAB960局、サイタマDB100局、フクオカ8774局には2日連続でピックアップいただいた。
昼食時、「大東そば」店の前に咲く。
(QSO局は最終ページにまとめて掲載しています。)
© Nagoya YK221
2010沖縄