2024運用記
老ノ倉山 (秋オン)
長野県高山村


  【老ノ倉山山頂にて: SR-01X TYPE I】 





ヒロシマZK52局は今どうされているのか?



CQを出していると、ながのV3局からコールが入ってくる。安曇野市からだ。RSはHis57に対し、My51・・・(笑。大きな落差があるが、V3局の変調は力強く、きれいだ。

QSOの最後に、V3局が言われる・・・「CB歴50年になります!!」・・・どうりで、RJ-380をお使いの理由がよく分かった(笑。


50年というと、1970年代前半からだ。CB無線が中高生の間でブームになったのが80年代前半だから、その10年前からということになる。50年間未だにやられているところは素晴らしい。

50年間に、CB機は8Chがメインになり、PTTもOKになり、昔の実用本位の連絡道具から、今はEsを中心とする無線交信を楽しむための、完全な趣味の道具へと変化した。万物、時間とともにいろいろと変化するのは世の中の理だが、いくら時間が経っても、どのように変化したとしても、色あせずに変わらないのは小さな感動の記憶だ。

今ではEs交信は毎日当たり前になっているが、昔は容易ではなかった。Esができれば「おめでとう」と言われることもあったぐらいである。昔と言っても、つい20年ぐらい前までの話だ。

以前から当局が何度も繰り返し読み返しているのが、ヒロシマZK52局さんのブログ、「Go Go 合法CBer!!」である。書かれたのは、20年以上前、その後ずっと更新されていない。一時5年以上?どこかに消えてしまって読めなくなって残念に思っていたのだが、今はそのままの形で復活して再び読めるようになっている。(消えていたのではなく、当局の探し方が悪かっただけの話かもしれませんが。)

当局がいつも読み返しているのは、「過去の日記はコチラです」である。Es交信ができたときの喜びを(笑、これほどまでに感動的に表現している文章は他に見たことがない。しかも、CBとは直接関係のない奥さんとの関係性の描画が実に面白い(笑。

ZK52局とは、残念ながらお知り合いでもなければ、QSOすらしたこともない。単なる一読者に過ぎないが、今後も掲載を続けていただきたいものだ。当局も、今後も時々原点に立ち返るべく、そして、小さな感動の尊さを忘れることがないよう、時々読み返してみたい。



再び老ノ倉山へ


秋オンは、天気予報が怪しい。山岳域はどこも昼前後から雨になる予報だ。ということで、当局も予定していた運用地を変更、すぐに車まで撤収可能な老ノ倉山(おいのくらやま、長野県高山村)で攻めてみることにする。

老ノ倉山は、昨年のGW一斉OADで使った場所だ。その時のメインリグは、しずおかDD23局からお借りした「CBにゃん」だった。今回は、試運用を兼ねてSR-01Xを持ち込むので、CBにゃんとの比較もうまくいけばできるかもしれないとの思いもある。


  9/14 20:37分 渋峠にて
朝6時、山頂(標高2,020m)は20℃を切ったぐらいか?少し風もあり、長袖シャツでは少し寒いくらいだ。

このロケのすぐご近所さんには、スーパーロケとして有名な、渋峠・横手山地区があり、今日も何局もQRVされているようだ。(当局も昨晩、短時間QRVしてましたが(笑。)

最近のOADでは6時台から運用される局長さんは大分少なくなったが、渋峠エリアではすでに皆さん開局されているようで、にいがたAZ21局、はちおうじRS248局、ながのCW47局などと順調につながっていく。やはりみなさん天候を気にされて、早めに開局されたようだ。CW47局は、距離が近いことを考慮されてか、100mW機でコールいただく。


しかし、1エリア側からはほとんど全く何も聞こえてこない。なんと堂平山からも誰も聞こえてこない!(笑。まさか堂平で誰も運用されていないことなどあり得ないはずだが??奥武蔵方面は、前回(去年のGW一斉)は、愛宕山や登谷山が聞こえてきていたが、今日はだ~れも聞こえてこない。このロケ、奥多摩方面とは更に相性が悪いらしく、前回もほとんど聞こえてこなかった記憶があるが今日も当然!?全く聞こえてこない(笑。今日はイベントデーなので、おそらく某KM117局もどこかに移動されているはずだが、これではどこにおられたとしてもつながりそうにない。

飛び受けにかけてはスーパーロケの渋峠・横手山の各局さんも、交信しているところはなぜかほとんど聞こえてこない。普段ならパイルを横で聞いているような形になるのだが・・・。ということは、聞こえてこないのはロケのせいだけではなさそうだ。最近のOADは山岳移動局が少なくなったのは事実だが、今日は特に運用局が少ないのか??近くの毛無山におられる、ながのEN07局にお聞きしても1エリアはまだ一局しかつながっていないようだ。

結果的に奥武蔵方面で聞こえてきたのは、皇鈴山のサイタマBT135局だけだ。

それでいて、特小では、さいたま市の荒川河川敷からCQが飛んでくる。サイタマAK737局だ。河川敷なので当然平地からだが、リュックの上でほったらかしになっていたP24Lのスケルチを開けて入感してきたようだ。M5の中でも強力なM5だ。

なんとも不思議なロケではある。



左): 後ろの奥は四阿山。老ノ倉山山頂での定番撮影アングル(笑。
中): 横手山(左奥)~渋峠エリア(横手山右側)。今日も各局が移動中。(当局から見て、東北方向)
右): ながのEN07局が運用中の毛無山(左手前)と、毛無峠(毛無山の右下の稜線)。(当局から見て、南方向)




87Rとの比較はどんな感じか??



今日は01Xの試運用がメインである。先週の運用では、SR-01との聴き比べを行ったが、今日は87Rとの比較試聴をしてみる。今日の87Rはラジックス改の新技適で、今年のSVの時に使用した個体である。当局が所有する6台の87R系の中では、最も飛び受けが良い?と思われるリグだ。

比較試聴については、結論だけ言うと、聴感上の感度はほとんど全く差がない、という結果である。途中で沖縄からEsが聞こえていた時間帯もあったが、それを含めての話だ。

Sのメーター指示値については、S6ぐらいまでは01Xが軽く、7~9までがほぼ一緒、9を過ぎると01Xの方が重くなる。(もちろん当局の87R個体との比較なので、他のものにも当てはまるかは不明ですが。)

下の写真例は、同じ信号を01Xと87Rで受信したときのSメーターである。上段左が、にいがたAZ21局(横手山)、右がニイガタYS112局(新潟県上越市南葉高原)、下段左が、かながわCE47局(長野県美ヶ原高原)、右がオオサカCB708局(同、美ヶ原高原)である。距離はアバウトに、それぞれ7Km、53Km、54Km程である。

写真の通り、S5以下では二つのリグでS値はかなり異なる場合があるが、受信音の音質だけが異なるぐらいで、耳S上は細かい信号も含めて、感度はほとんど区別がつかないくらい同じだ。耳Sの数字的には、両者の間ぐらいといったところか。

左:にいがたAZ21局
右:ニイガタYS112局
左:かながわCE47局
右:オオサカCB708局




昔ながらの・・・中華そば、・・・ではありません!(笑



今日の01Xは、これまで01で使用していたリグカバーを付けている。受信音の印象については、先週の運用記でも一部コメントした通りだが、カバーをつけると筐体の振動成分が変化して、よりバランスがとれて更に聞きやすい音になるようだ。このカバー、ゴンベイハンドメイドショップさんが以前製作・販売されていたものだが、現在は販売されていない。完璧に01にカスタマイズされており、大変よくできたリグカバーなので、もう一度復活販売を期待したいところだ。


10:30を過ぎると、いよいよ空は怪しくなってくる。横手山方面はガスで全く見えなくなってしまった。正午前後からの雨予報なので、予定通り安全を見て11時には山頂から撤収したほうが良さそうだ。

片づけを開始しつつ8Chを聴いていると、なごやCE79局が入感してくる。今日のOADもいつも通り木曽御嶽中腹(長野県王滝村)からの運用である。いつもは合同運用をやられているのだが、今日は聞こえてくるのはCE79局だけだ。向こうでは小雨も降っており、車内からアンテナを出して?運用されているようだ。

CE79局とは本日二回目のQSOとなるが、少しだけ時間を頂戴して最後に01Xの飛び具合を確認してみる。01Xと87Rとの比較だ。使用しているリグは二台とも、CE79局には全く伝えていない。

『・・・レポートは54。二つ目のリグの方が、信号強度はごくわずか心もち落ちるが、変調が深くて大変聞きやすい。音的には、こちらの方が好きですねぇ・・・』、というのが、CE79のコメントだ。

一台目が01Xで、二台目が87Rである。まあ、いかにもありそうな感じで、大変納得のいく結果ではある。一回だけの試験では何もわからないが、01系は相変わらず飛びが良いようだ。また、「深い変調」というのは、CE79局曰く『昔ながらの無線機の変調音』という意味合いらしく、こちらも大変合点がいく(笑。

CE79局からは、『01Xでもマイクに近づけて話すと、変調もいい感じになるのでは?』とのコメントもあったので、リグを01Xに戻してそのように話してみると、確かに変調はそのように変化したらしい(笑。


37QSO、各局TNX!! 
(敬称略)

 (2024/9/17)




本日のパティスリー: モン・シェリ (長野市神明)

  フレッシュな季節のフルーツを生かした魅惑的なケーキが豊富だ。焼き菓子もおいしい。
  外見も、店の中も非常に美的なパティスリー。





運用データ


 
■運用日時・場所:
 
・2024年9月14日(土) 群馬県中之条町渋峠
  ・2024年9月15日(日) 長野県高山村
    
老ノ倉山 山頂 (標高2,020m)

 ■使用&装備リグ:
      SR-01X (サイエンテックス)
      ICB-87R (SONY/ラジックス改新技適)
      DJ-PV1D (Alinco)+SRH140D (第一電波)
      DJ-P24L (Alinco)

 ■使用&装備電源(CB機)
    リチウムイオンポリマー電池:
     11.1V/5.1Ah、11.1V/1.5Ah

 




QSO局
37QSO TNX!!
  
(敬称略)

2024年9月14日(土) 曇り 19:40~21:20   
サイタマAB847/埼玉県久喜市  53/53  サイタマEP227/埼玉県さいたま市桜区  53/52 
ニイガタAA462/長野県上田市美ヶ原高原  55/56  オオサカCB708/長野県上田市美ヶ原高原  51/55 
サイタマCT170/埼玉県加須市カスリーン公園  56/55     
2024年9月15日(日) 曇り時々晴れ 6:10~11:00
にいがたAZ21/群馬県中之条町横手山 59/59 さいたまCY55/埼玉県東松山市 51/51
にいがたA431/新潟県小千谷市 53/51 はちおうじRS248/群馬県中之条町渋峠 59/59
ながのCW47/群馬県中之条町渋峠(100mW)  59/57  ながのEN07/群馬県嬬恋村毛無山  59/59 
なごやCE79/長野県王滝村木曽御嶽中腹  53/54  ナガノMA205/群馬県中之条町渋峠  59/59 
サイタマOM321/埼玉県行田市行田運動公園  54/55  うらわRG38/埼玉県さいたま市 51/53 
ながのV3/長野県安曇野市  57/51  ニイガタAA462/長野県上田市美ヶ原高原  57/56 
ナガノSP110/  (53Km)  58/56  はちおうじRS248/群馬県中之条町渋峠(特小)  M5/M5 
にいがたAZ21/群馬県中之条町渋峠(特小)  M5/M5  ナガノBN431/長野県千曲市  58/59 
ナガノBN431/長野県千曲市(36Km)  59/59  ながのEN07/群馬県嬬恋村毛無山(特小)  M5/M5 
ナガノBN431/長野県千曲市(特小)  M5/M5  ニイガタYS112/新潟県上越市南葉高原  59/59 
オキナワMO583/沖縄県  53/53  にいがたAZ21/群馬県中之条町横手山(7.4Km)  59/59 
かながわCE47/長野県美ヶ原自然保護センター  57/58  おきなわYC228/沖縄県  53/53 
はちおうじRS248/群馬県中之条町渋峠(GT-06)  57/55  さいたまFL20/埼玉県深谷市荒川河川敷  53/54 
ナガオカYHP23/群馬県中之条町渋峠(7.4Km)  59/B2  はちおうじRS248/群馬県中之条町渋峠(7.4Km) 59/59 
サイタマAK737/埼玉県さいたま市桜区(特小)  M5/M5  サイタマBT135/埼玉県東秩父村皇鈴山  51/56 
チバOB402/群馬県高崎市榛名富士(42Km)  56/53  なごやCE79/長野県王滝村木曽御嶽中腹  54/54 
   
注:11mは、SR-01Xでの交信。距離表示があるのは、LCRによる交信。「(特小)」は特小による交信。14日は11mのみ運用。




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