10 11 D



  天気は何とかもっているが・・・。(伊延港岸壁)





伊延港 


 7/2日昼前からは、ロケを移して、伊延漁港に向かってみる。空は今にも雨がしたたり落ちてきそうな天気だが、まずは漁港の隣の伊延港のふ頭に佇んでみる。東?からの風がひんやりとさせるほどの強さで、心地よく蒸し暑さを洗い流してくれる。

今回の移動で、事前に目をつけていたメインの運用ロケは、①空港北側の砂浜、②伊延港、③ワンジョビーチ、④仲泊海浜公園、⑤田皆岬だ。いずれも本州側に面した島の北側のロケである。ただ、実際に行ってみないとグーグルマップ上の机上検討ではわからない部分が多いので、できるだけ早いうちに候補になりそうなロケをすべて回って確認してみる必要がある。特にノイズは、当たり前だが、その場所に行ってみないと分からない。そして実際に運用してみて、その中でも、最も飛び受けがよさそうな場所を特定する必要があるのだ。

ふ頭からすぐ隣の漁港に移動してみると、風がほとんどなく、見た感じもFBっぽいロケだ(笑。これまでの経験からすると、なんとなく飛び受けがよさそうな感じである。当たるも八卦当たらぬも八卦。770DXをルーフで展開してみると、いきなりこのリグの持ち主、DD23局の信号が強力に飛び込んでくる(笑。RS57/57。QSBも全くなく、文字通りローカルQSOと同じだ。なんじゃこれは、とあきれているのもつかの間、天気の状況を聞いてみると、やはり本州は土砂降りの大雨らしい。どうやって出られているのかと思いきや、道路の高架橋の下からやられているという(笑。目の前の川の水も大変な量になっているようで、信号がどうのこうのというよりもむしろその緊迫感の方がよく伝わってくる。

高架橋は雨天時の運用テクニックとしてよく使われる手法だが、それにしても橋の影響など微塵も感じない。電波は真上からやってくるものではないことをよく認識させてくれる。

金曜日なので、12時になれば各局昼休み運用に入られる時刻だ。本来なら、このコンディションならたくさんの局でごった返す8Chのはずだが、入感はまばらだ。日本全国?、雨が各局の運用を妨げているようである。それでも必ず聞こえてくるのが、四日市港。ミエAC130局は55で強力だ。・・・ん、待てよ、今日は四日市港の主、イワオさんが聞こえてこないが、どうしたのか?

日本全国大雨と思われる中、1エリアからサイタマKM117局のコールが51で入感してくる。関東も、土砂降りではないのか????後から同局のブログ「山岳移動の香り」を拝見すると、濡れネズミ状態で(笑)コールいただいたようだ。TNX!!KM117局。その後はコンディションが上がったようで、55で届いているとのレポートをいただく。同局はいつもコンディションの変化をレポートで伝えていただいており、運用していると大変参考になるので非常にありがたい話である。結果的にKM117局には翌日もQSO頂くのだが、今度は更に同ブログ上で770DXの変調音までコメント頂いている。同局には、感謝しかない。

QSOを続けていると、モニターされているDD23局より突然サポートが入ってくる。「トカチ局」と「クマモト局」が、当局を呼んでいるというのだ。ん~、耳を澄ましてみるが、コンディションは絶好調なので、天然系のピュルルンノイズがS3~5をいったりきたりしている。微小入力はどうしてもマスクされてしまうのか、残念ながら拾いきれない。トカチ局の方は、DD23局から教えてもらったコールサイン、トカチST617局のコールサインで直接呼びかけてみるが、ダメだ。

もし770DXの唯一の弱点?があるとすれば、それは感度が良すぎることだ。これまで何度か、南の島の運用記で記している通り、コンディションが上がった時のピュルルン系ノイズ(特に水際)は、本州でやる時のEsとは全く違って、QSOを断念せざるを得ないほど邪魔になる時がある。感度の高いリグは当然ながら、それらの天然系ノイズを拾うことになる。しかし、これはどのリグにも共通していることで、感度の良さとは相いれない要素なので、致し方ないところである。


 
左:手前が和泊港、右上、島の反対側に見えるのが伊延港だ。
中・右:ふ頭のすぐ隣にある伊延漁港。右は7/3撮影。






前ページ  次ページ     



© Nagoya YK221

 2021 沖永良部島