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  東海770DX@ワンジョビーチ




ノイズブランカ― 


 入感し始めたのは8時近くになってからだ。ニイガタAA462局、フクシマTT244局などとつながっていく。前線から離れた北陸や東北方面は、雨はまぬかれそうというのが昨日の天気予報だったが、やはり雨が降っていない地域がメインの入感なのか???それでも1、2エリアからも入感してくるのは、雨の中工夫されてQRVされているのだろうか。

水際で運用中の770DXは快調だ。ただ、感度が高いせいか、ピュピュピュン系の天然ノイズがS3~5振っており、そのミックスされた音ともに合法局の信号をとらえていく必要がある。ただ、ベースは770なので、音自体は甲高い音も立てることなく、聞きやすい。試しに87Rで聞いてみると、天然ノイズはS1~3の間を行ったり来たり。しかし、こちらもソニーなので独特の聞きやすい音であることには変わりはない。

NTS115も並べて聞いてみる。途中、ビーチであるにもかかわらず、なぜかたまたまパルス系ノイズが出てきたので、ノイズブランカーをチェックしてみると、NTS115の方は効果抜群、S5程度のノイズが、S1に収まる。770DXの方はどうか?こちらは更にびっくり、ノイズ自体をほとんど拾っていない(笑。ボリュームを5以上まで上げると、パルスノイズらしきものが聞こえるが、通常使う「4」程度のボリューム位置では全く気にならい。もちろんノイズブランカーをかけると、音は消える。ちなみに、770DXの場合、ボリューム位置「4」から「5」にかけて、聴感カーブがググっと上がるボリュームなので、4と5では結構大きな音量の違いがある。

もともと当局は「ノイズブランカー不要派」で、NTS115のような市販品であれば、それを付けるくらいだったらその分コストを下げてほしいと思っているくらいだが、コストを無視すれば、もちろんついていて悪い機能ではない。770DXの場合、パルス系ノイズには最初から強いようで、NBなど要らないくらいである。どういう回路構成にしているのかは不明だが、実にお見事だ。

帰宅後にDD23局に確認してみると、企業秘密?かもしれないので、当局が勝手に明かすわけにはいかないが、ANLのかけ方に工夫されているようだ。

なお、770DXのAF再生アンプは、NECのμPC575C2で、オリジナルの770と同じだ。このICは、770が世に出た1970年代にラジオなどでさかんに使われたAFアンプである。(電源逆接厳禁でも有名。)世の中に相当出回ったせいか、今でも新品の在庫品が入手可能なくらいである。従って、前述の通り、出力的にもオリジナルの770と同じ聴感を味わうことができる。NTS115の方は、これまで何度か述べているように、LM386N4で、386自体は自作工作などでは超定番のAFアンプICである。N4は386シリーズの中では最もオペレーショナル電圧が高いグレードだが、575C2が8Ωで2W出力に対し、386N4は、せいぜい1Wがいいところか。出力もさることながら、115の場合はひずみ感が気になるところである。




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