北海道の風
奥尻空港に降り立つと、北海道の風がする。
ここはあくまで北の国北海道だ。道路脇積雪時の路肩表示、家の屋根のつくり、道端の草花、日差し・・・いつも沖縄運用を行っている離島と心の中では自然と比較してしまうのだが、どれもが北海道らしい。それでいて、海岸沿いの道路に出れば、荒々しい筆致でキャンバスに描かれたような日本海の白い波がしら、男性的でどこか果てしなく人を寄せ付けないダイナミックな雰囲気、そこに海岸の真上まで迫ったブナの林は、360度波打つように広がる広大なジャガイモ畑に代表されるような、一般的な北海道のイメージではなく、そこが日本海に面した南北海道の離島であることを物語ってくれる。
SV2014は北海道、奥尻島での運用だ。6月下旬の沖縄運用から早ひと月、今回は180°方向を変えて、北の島からのQRVである。函館経由奥尻に飛び、土曜日の昼から、月曜日までの運用だ。SVは土曜夜に始まる。当局は、普段はリアルタイム掲示板は全く見ないし、ウイークデーは全く運用していないので、最近の日々のコンディションの詳細は分からないが、いろいろ各局のブログ等を拝見していると、どうも今年は例年に比べ「貧コン」状態らしい。昨年のSVは、7、8エリアが大オープンし、さながらみちのく・北海道デーのようにEsも賑わったが、今年はひょっとして北からのEs運用は厳しいのかもしれない。(笑。
しかし、そんなことはさておき、奥尻と言えば、ウニとアワビ、うまい料理にありつけられることだけは間違いなさそうだ。
今回もデジ簡を用意、東北地方向けにQSOを狙ってみる。また、経由地の函館では飛行機の乗り継ぎ時間を利用して、短時間QRVしようという計画だ。
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