展望台に戻ってしばらく、17時半を過ぎるとようやくざわめきが一層高まり始めてきていた。展望台には相変わらず、観光客が訪れては去っていく。一人のおじさんは言った、
「ソニーの無線機?」
「8Chしかない合法CB無線ですが」
「昔やっていたよね~ 黒点少ないけど今の時期つながるの?」
(これは「昔やっていた」とは思えないお言葉(爆))
「いやぁー、Eスポは黒点とは関係ないですよ。」
18時過ぎから本格的にCQの連発に移る。断崖絶壁の柵に寄りかかりながらCQを繰り出す。やがて、シズオカ局がコールバックしているのが聞こえてくるが、QSBが深くなかなかすべてを聞き取れない。距離があるだけに、さすがにQSBの山も落ちている時間が長い。これが平均して聞こえ出すとQSOが可能になる。どうやら断片を切り貼りすると呼んでくれているのはシズオカAD964局のようだ。しかし、時間も深まるにつれ、電界強度も上がってくる。やがて、QSBの谷も聞き取れるようになり、シズオカAD964局ともQSOに成功する。
2~3エリアが開けているようだった。続いてヒョウゴAB245局、ミエAA469局も51ではっきり取れるようになり、交信を完了する。こちらからはあちこちに飛んでいるのかもしれないが、向こうから飛んでくるCQは皆無だった。もとより交信中の局も聞こえない。一瞬コンディションが悪いのかと錯覚してしまうが、こちらのCQへの応答局はちゃんと聞こえてくるから不思議だ。
19時過ぎには、シズオカYM181 局のコールバックが、52で入感してくる。時間とともに伝播もFBになるようである。先ほどAD964局とはあれだけ時間がかかったのに、YM181局とはあっさりQSOに成功する。
日が沈むのは19時半すぎなので、まだ明るい。観光客も日本で最も遅い、日没を期待して三々五々やってくるが、熱く雲が垂れ込めているので今日は水平線に沈む夕日は拝めそうになかった。灯台に明かりが点る。
20時をすぎてもこちらのCQ波は未だ本土に届いているようだった。しかし、本土から届いてくる電波はなく、南方系のホニャラカ信号だけが、変わることなく、入感を続けるだけだった。
さっきまではまるで見えなかった、灯台から放たれる明るい筋が、今はもう見えるようになっている。
久部良港では・・・ |
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久部良港20時になって、ようやく夜の帳が下りる |
祭り港の広場では特設ステージで地元ミュージシャンがライブ演奏 (写真は7/4) |
汁そばシンプルな味がなんとも言えず美味。久部良中学校出店の 露店。祭りではかなりの店が出 て賑わう。 |