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[阿波連ビーチ]



阿波連ビーチ (6/19日 渡嘉敷島)

これまで沖縄運用は10回近く行っている。今でこそ、沖縄と通じるのは当たり前になっているが、当局が移動を開始した2006~2007年ころは常駐局はおろか当地への移動運用局もなく、沖縄から果たして本州とつながるのかどうか全く未知数だった。(もっともそれ以前の80年代とかはどういう状況だったのか不明だが。)わざわざ沖縄まで移動をかけてもつながらないかもということで、移動場所のロケ選定にはかなり気を使っていた。つまり少しでも本州とつながりやすい(と思われる)場所ということで、北東方向に海がばっちり開けた場所を選んで運用していたのである。要は放射角/到来角の問題である(→「沖縄運用とEs」)。

ところが、実際に行ってみるとあっさりつながったので、それ以降はあまりロケ選定には慎重にならなかった。実際、ほとんどどんな場所からでも、つながったのである。しかし、今回渡嘉敷島での運用に関しては、その油断が災いしたかもしれない。

渡嘉敷島の人気のビーチと言えば、阿波連ビーチ(あはれんビーチ)と渡嘉敷ビーチ(トカシクビーチ)である。二つとも白砂と水の色が美しい、いかにも慶良間のビーチだ。渡嘉敷島には半日程度しかいないので、この二つの名所をはずすわけにはいかない。トカシクビーチ→阿波連ビーチ→再びトカシクビーチと場所を変えながら、基本的には両ビーチからの運用計画だ。

トカシク、阿波連と運用してみるが、本州からの信号は皆無だ。ま、金曜日の午前中なので、合法局の信号がなくても全くおかしくはない。聞こえるのはホニャラや英語局ばかりで、違法局も聞こえないので、コンディションは上がっていないのだろう。11:30、いよいよ本番だ。そろそろ各局が昼休み運用に入り始める時刻だ。本番に備え、再びトカシクビーチで着々と実戦体制を整えることにする。


 
 阿波連ビーチ。午前中、8Chは静かだ。     




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