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[異次元の世界へ]



古座間味ビーチ(2)(6/21日)

「写真・・・ですか?」少しだけぎこちない、しかし、かなり流暢な日本語で女性が話しかけてくる。40歳前後だろうか。当局は87Rを片手に水際にたたずんでいるのだが、あまりに異様なので、写真?としか声のかけようがなかったのかもしれない。確かに首からカメラはぶら下げている。そのタイ人の女性は、家族で遊びに来ているらしい。
「でも、わざわざケラマなどに来なくたって、プーケットとか、タイにも綺麗な海はあるでしょう?」(=当局)
「いえいえ、プーケットなんか全然だめです。この綺麗さに比べたら、全然だめです。」
その女性は続ける。
「今日で5回目なんです。今年はもう2回目です。いつもここに来るんです。」
それにしても、どこで覚えたのか、流ちょうな日本語だ。浜辺で休んでいた旦那と、中学生くらいの娘を呼び寄せ、岩場の先にある海と砂浜だけの場所へと消えていった。

慶良間は当局が訪れた沖縄の離島の中では、最も国際的な島だ。座間味も渡嘉敷も、来ている人はおそらく半分近くが外国人だ。欧米系、中国系、台湾系、韓国系、そしてその他の東南アジアの人たちである。特徴としては、欧米系の人たちが比較的多いことだ。(目立つだけかもしれないが。)

707で聞いていると、メインは3、4エリアで、1エリア局が時々入感するような感じである。1は徐々にQSBが強く、薄くなってきており、それに比べると4、5は比較的安定して入感してくる。こちらへの入感状況を見ていると、8Chに当局がいては邪魔になるはずなので、メインの運用は4、5、6Chである。聞いていると、えひめCA34局も8ChでCQ、4Chへ誘導と、見事なチャンネル捌きである。当局も誘導に乗って(笑、4ChにQSY、CA34局とも無事つながる。その後は31程度で呼びかけがあったように思われたのだが、どうやら100mWで呼ばれていたようである。(後から確認すると、RJ-130、RJ-160 等の事務連絡用?ポケットトランシーバーで呼ばれていたようである。)

実は当局も今年は100mWの秘密兵器を用意していた。玩トラ、学研のGT-06である(笑。コンディションが爆発した時は、これで行こうと思っていたのだが、出番がないので一応古座間味ビーチで試してみる。何度かCQを出してみるが、残念ながら応答はない。

4エリアからは、くらしきFV223局にお声掛けをいただく。そして、YLステーション、くらしきJ35局さんからも。当局は87Rで運用中だが、J35局さんは、まさしくその87Rの黒カバーの製作者である。その黒カバーを付けた87Rで座間味島から1stQSOできたというのは、印象深くずっと記憶に残るに違いない。

左:ビーチの隅っこにQRV。
中:ビーチを離れて岩場で景色を楽しむタイ人家族。
右:87Rカバー製作者とQSO。
  




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(QSO局は最終ページにまとめて掲載しています。)


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