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[異次元の世界へ]



古座間味ビーチ(1)(6/21日)

その木製のデッキに立つと、ケラマのブルーが見るものを夢の世界へと駆り立てる。白い砂浜に並んだパラソルの光景は、より一層浮世離れした世界へと誘う。そのデッキの先にあるものは、見る者をこの世とは遠くかけ離れた異次元へと引き寄せるのである。おそらく・・・そんな世界を覗き込んだ二人の女性は、異次元へと彷徨おうとしているのに違いない。

そんなところへ、87Rや707といった超現実的な機械を持ち込んでは申し訳ないのだが、ごくごく浜辺の隅っこを分けてもらうことにする。707をセッティング。驚いたことにボリュームを3時方向、いやフルに回しきっても全くノイズが聞こえてこない。実際、その後ボリュームはほぼフルフル状態でずっとワッチすることになる。

一瞬707の選択度特性がべらぼうに素晴らしいのかと錯覚するが(もちろんある程度はその要素はあるが)、浜辺の人工ノイズはゼロ、コンディションが上がった時のピュルルンやらザーザー音などの天然ノイズも全くしないのである。それでいて合法局はちゃんと入感してくるから不思議な状態だ。ということは、普通のボリュームに換算したら、相当弱い入感なのかもしれないが、かといって時々かすれるような、いわゆる薄い入感でもないのである。本土からのシグナルも古座間味の異次元を彷徨っているのかもしれない。

しばらく707でQSOを続けてみるが、ほとんどが51/51での飛び受けだ。ひょっとして87Rで波打ち際で運用したらUPするかもと、やってみても、変わらず51/51程度だ。う~ん、何とも面白い状況だ。そういえば今日は朝8時過ぎから上がり始めてから、爆発もしない代わりに、完全に落ちている時間もないのである。強いて言うならば、3エリアを中心に、1エリア方向が若干弱く、4エリア方向の局が若干強いといった感じか。

 ビーチにパラソルが彩りを添える。右写真、707のボリューム位置に注目。全くノイズは出てこない。  




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(QSO局は最終ページにまとめて掲載しています。)


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