2021運用記
鎌倉
神奈川県鎌倉市



[佐助稲荷神社]





佐助稲荷神社から桔梗山へ


う~む。やはり、まだ通行止めか・・・。佐助稲荷神社からハイキング道へと上がる連絡路は、昨年記したまま、相変わらず通行止めだ。ここを上がれば、50~60mでハイキング道に出られるのだが・・・。ここが通れないとなると、神社の参道を逆戻りし、大通りへ出て、大回りせざるを得ない。わずか50~60mのために、1.5km程度遠回りになる格好だ。今すぐそこに見えているところに出てくるのだが、仕方ない・・・。

 
佐助稲荷神社は、「かくれ里の稲荷」と名乗る翁に起源をもつという。「かくれ里の稲荷」の翁は、源頼朝がまだ若かったころその夢枕に立ち、平家を打倒するための挙兵を促したのだという。頼朝は征夷大将軍まで上り詰めた訳だが、陰の立役者でもある「かくれ里の稲荷」の祠とされたのが佐助稲荷神社だ。

佐助稲荷は、その後、浄土宗の第3祖といわれる良忠上人の時代に、上人が子ぎつねを助けてやったことで御利益を授かったことから、参詣者は稲荷に白狐を供えて願をかけるようになったのだという。現在でも境内には所狭しと、いたるところに白狐が供えられており圧巻だ。

昨年は立ち寄ることができなかったので、今年は最初に立ち寄ってから運用場所へと向かうことにする。

毎年2月恒例の鎌倉運用、今年はとうとう初回の2012年から数えて10回目だ(笑。今年の運用場所は、佐助稲荷神社にほど近い、桔梗山だ。桔梗山については、昨年も5分間程度ながらQRV、標高は115m程で眺望があるわけではないが、竹林が伐りとられ、その明るい雰囲気が気に入っていた場所だ。山頂というより丘陵のてっぺんといったイメージで、腰の高さほどに切り取られた竹の伐り株がなければ、広場といってもいいほどの広さがある。

「山頂」には、ベンチもひとつあるが、それはほとんど全くやってくることのないハイカーに譲るとして(笑、刈り取って積み上げられた竹の上にリグをセット、さっそく運用を開始してみる。

人生においては『毎日はレビュー』だ、『固いこと言うなよ』、と今日も『またまた遊んでる』当局は、『山岳移動の香り』を楽しみながら、『CQ~蹴球~っと!』、・・・・・・CQを出して・・・・・・みない(笑。こんな誰にでも解けるなぞなぞを思い浮かべながら、NTS115を黙って操作、今日はひたすら?ワッチに回ってみる。高山移動でないので、CQを出してもあまり意味がない、CQを拾うほうに回らなければならない。

今日もNTS115は、フロントガードハンドル・無線機風仕様Ⅱだ。コロナ禍で出番が少ないので、もう一回だけこの仕様でいってみる(笑。オーディオアンプ風仕様は次回に持越しである。もっとも無線機風仕様Ⅰも出番は一回だけしかなかったが(笑。

NTS115はお気に入りのリグではあるが、何度も言うように唯一の弱点がAFの再生能力だ。この点は発売前の予想が残念ながら当たってしまった部分ではあるが、この筐体のコンパクトさを考えると致し方ない部分であろうか。そんなことは痛いほど承知しているはずなのに、今日は外付けスピーカーを忘れてきたようだ(笑。
今日も大ボケだ。



[白狐のご加護]




桔梗山にて


くだらないなぞなぞを思い浮かべている間に、さっそくヨコハマKT590局のCQが入感してくる。朝から幸先がいい(笑。運用場所は江の島だ。今日の陽気なら、さぞかし気持ちが良いことだろう。
忽ち、展望デッキで車いすを後ろから押している杉咲花さんの姿が想像される(謎。

バンド内は全チャンネル静かだ。ワッチを続けていると、5ChではかながわCE47局さんのCQも聞こえてくる。いつも運用時には、当局にとっては一番真っ先にコールをいただくことが多いCE47局さんだが、こちらが呼ぶ番の今日は残念ながら2局目だ(笑。それにしても、いつもQSO TNX、CE47局!

横浜市旭区の今川公園からは、ヨコハマAA815局がQRVされている。AA815局というと同じ鎌倉の六国見山(ろっこくけんざん)のイメージが強いが、今日は旭区からのようだ。

今日は外付けスピーカーがないので、やはりNTS115から漏れくる音は貧弱だ。それでも不思議なもので、慣れてしまえばそれなりに聞けてしまう。そこが、かえって恐ろしいところか(笑。しかし総合的にこれだけの出来のリグなら、あまりあれもこれもと贅沢を言ってはいけない、というのは確かな事実だろう。

土曜の午前中とあって、さすがに聞こえてくる信号はまばらだ。それでも、東京の小金井公園からは、さいたまUG100局が聞こえてくる。RSは51だ。チャンネルをお持ちでないので残念ながらこちらからコールはできないが、小金井公園から標高115m足らずのここまで飛んでくるとは・・・。多摩地区出身の当局は、小金井公園がどういう場所か、よく心得ている。おそるべし・・・小金井公園。聞くところによると、小金井公園は、グランドウェーブだけでなく、Esの飛び受けもいいようだ。

しばらくすると、UG100局さんは、今度は東京湾を隔てた、ちば4126局/富津市嵯峨山と交信を開始されたようだ。今度はさっきと場所を若干変えられたのか、信号強度はかなり落ちているが、了解度はそのままだ。一般的には、いわゆる「31~41」と言えるような入感具合だが、了解度はオールコピーなので、あくまで51だ。確かに今日は、ノイズの少ない極めて聞き易いコンディションであるのは事実だが、貧弱なAF出力と内蔵スピーカーでもここまで聞き取れるということは、やはりNTS115は受信性能が基本に忠実であるということに他ならないと思われる。

「山頂」には、今日はボランティア?の方々が出られており、下草を払ったり、枝を払ったりと山上を整備されている。10人以上おられるようなのだが、どなたも姿が全く見えない場所で作業をしておられる(笑。それにしても、風もなく、2月とはとても思えない、暖かでのどかな一日だ。梢の間からは、小さく、大船の観音様も微笑んでいるようにも見える。

12時過ぎ、湘南平から、かながわZX9局のCQが飛んでくる。脳内ログでは去年の春オンで、伊豆半島の万三郎岳(天城山の一角)で運用されているZX9局とQSOしたのが最後だ。もっともそれは脳内ログなので、それ以降もQSOしていたかもしれない。そんな話をZX9局としていると、ZX9局も最近はコロナ禍で外出がままならなかったようで、ストレス解消のためにも久しぶりに運用に出てこられたといわれる。万三郎岳はよく運用される場所とのことだが、ここのところすっかりご無沙汰のようで、そろそろなまった体を山登りモードに変えないと、ということらしい。当局も全く同じ状況だ。在宅勤務が多くなったおかげで、これまでなんとも思っていなかった平凡な電車通勤が、以外にも基本的な体力維持に少なからず役に立っていたことがよくわかった。もはや山登りするには、リハビリが必要かもしれない(笑。

左: 竹の伐り株が、微妙に高すぎるんですが・・・(笑。
中: 今回も、フロントガードハンドル・無線機風仕様Ⅱ。
右: 大船の観音様が・・・。




フェアリーテイル


運用後の今日の寄り道先は、佐助にある「フェアリーテイル」だ。ハイキングコースからバス通りに下りて、鎌倉駅に向かう途中になる。店内の壁には、トールペイントも飾られ、単なるカフェーにとどまらずアクセサリー類も販売している。ここではトールペイント教室も開かれているようだ。小さいながら中庭には、テラス席もあり、のんびりとランチを楽しむのもいいかもしれない。

今日のような、暖かくておだやかな一日には、いちごのスムージーとベリーのアイスクリームがよく似合う。適度な甘酸っぱい、冷たさが、少し火照った体にしみこんでいく。

んー、おいしいです。至福のひととき(笑。


9QSO、各局TNX!!

('21/2/17)






運用データ


 ■運用日時・運用場所:

 
  ・2021年2月13日(土) 10:30~14:00 
      神奈川県鎌倉市 桔梗山 山頂 (標高115m)
      

 ■使用&装備リグ:
   CB : NTS115 (西無線研究所)
       
 ■使用電源
   リチウムイオンポリマー電池11.1V/3.0Ah
   



QSO局
9QSO TNX!!  
(敬称略)

2021年2月13日(土) 晴れ 桔梗山:10:30~14:00   
ヨコハマKT590/藤沢市江の島 54/53 かながわCE47/相模原市緑区城山湖 52/51
ヨコハマAA815/横浜市旭区今川公園 51/51 さいたまUG100/東京都小金井公園 51*
ちば4126/千葉県富津市嵯峨山 53/55 ヨコハマLS870/静岡県熱海市滝知山 53/52
かながわZX9/神奈川県平塚市湘南平 53/53 カマクラGG130/鎌倉市関谷インター近く 52/M5
かながわBE11/神奈川県茅ケ崎市  55/58  チバKS165/千葉県木更津市  51/51 
チバKF728/千葉県木更津市  52*  とうきょう13131/東京都八王子市  51* 
       
:CBL



© Nagoya YK221/なごやYK221