2020運用記
御岳山
東京都青梅市



[武蔵御岳神社]




ルール復活??

例年、年末年始のどちらかは、御岳山(東京都青梅市)で運用することにしていたのだが、気づいてみると?、いつの間にやらそのルールもどこへやら、すっかり忘れ去っていた(笑。最後の運用は2013年の12月、学研のGT-06を持参しての運用だった。気づけば6シーズンも経っている。

ここ御岳山の山頂(928m)には武蔵御岳神社があるので、特に年始の運用には初詣を兼ねて運用するにはちょうど都合がよかったのである。2020年に入ってもう13日目になるが、今年はお参りを兼ねて運用に出かけてみる。同伴するリグは・・・・・この時期になると、普段使っていないリグを使いたくなる。580デルタとNECのNTR-808が今日のリグだ。久しぶりに稼働させてあげないといけない。

ケーブル降り場から山頂の神社までは、歩いて20分ほどの道のりだが、神社へと続く道筋は鳥居前町のような山上集落になっており、宿坊や民宿、みやげ物屋など数十軒が軒を連ねる。神社方面とは別にケーブル降り場からさらに100mほどの短いリフトで登った所には展望台がある。普段は乗る人がいるとも思われないそんなリフトも、今日はなんと動いている。昔はこの展望台には、リフト降り場を兼ねる山上展望食堂があったのだが、今はもう営業していないようだ。年々観光客や参拝客は少なくなっているのだろうか。以前ここで大みそかの晩に運用していた時、店の人に、寒いから中に入って休んでいきなよ、とありがたい言葉をかけてもらったことが思い起こされる。

まずは、この展望台横の広場(富士峰園地)からの運用だ。風は微風、3連休のうち天気の良い日を選んできたので、快晴の青空だ。日差しがもう少し強くなってくれれば、絶好の無線日和だ。CQを出してみるとさっそく応答がある。3連休とは言え、今日は月曜日なので運用局はほとんどいないだろうと思っていたが意外だ。最初にお声がけをいただいたのは、とちぎ4862局だ。今日は太平山(栃木市)から運用されているらしい。59と強力入感だ。久々に動かした当方の580Dの変調も快調なようで、「なかなかいい変調できてますょ」とのコメントをいただく。4862局も580Dをお持ちとのことだが、今日は770での運用だ。続いて同じく太平山からは、合同運用中のYL局からもコールをいただく。コオリヤマRS015局だ。閑散とした広場には、こちらも59でYL局の華やいだ変調音が響き渡る。

 本日のリグは、RJ-580DとNECのNTR-808


808、とうとう勇退か?

運用場所自体は標高880mほどだが、さすがに御岳山、お隣のスーパーロケ、日の出山ほどではないにしても、都心の標高0m近いところまでよく飛ぶ。東京湾大井ふ頭の中央海浜公園からはトウキョウHT135局も54で入感してくる。千葉市の美浜区、チバIT405局も56と強力だ。川崎市東扇島のオオタAA232局は51だが、交信は全く問題ない。

今日は天気も良いせいか、山岳方面にもハイキングを兼ねて移動局が出ている。飯能市柏木山には、ねりまCX72局、さいたまBY36局は伊豆ヶ岳山頂だ。いずれも59+の入感である。武甲山山頂にはこの時間もうすでにおおさと59局が頂上に登られている。59局とは遅めの年始のご挨拶だ。今年も武甲山や山梨方面の山を中心に運用されるようだ。

当局の580Dは若干Sメータが軽いのかもしれないが、各局56~59を振ってくる。一方、NTR-808の方はといえば・・・・・。最近全く動かしていなかったが、製造後40年が経過し、とうとう劣化し始めてきたか??。Fズレが若干出てきているようで、再生音声が若干歪みっぽい。以前に比べ明らかに音の出方に違和感がある。580Dに比べると感度が落ちるのはやむを得ないが、それを考慮しても少し差が出過ぎてきているようだ。580DでS3程度が、808ではほとんどメーターが振れてこない。2016年の沖縄県伊平屋島運用まではしっかりEsもできていたのだが、さすがに劣化してきたか・・・残念(笑。これまで40年間がんばってきてもらったので(当局が40年間使ったわけではないが)、今後は悠々自適に過ごしてもらおう。

12時頃からは、電離層のコンディションが上がってくる。オキナワYC228局やおきなわZA35局を呼ぶローカル各局が聞こえてくる。コオリヤマRS015局も懸命に呼びかけられている・・・。ここ御岳山は、神の御威光からか?(笑、Esが落ちてくる場所でないことは当局は以前から気づいていたが、それにしても同じ陸地でよく落ちる場所とそうでない場所の違いはどこにあるのだろう、といつも思索させられるのである。一般的に山岳域より海側の方が有利であることは間違いないが、同じ山岳域でも、低ければ良いかというとそうでもなく、3,000m級の高山でもよく落ちるところにはよく落ちるのである。



 神社へは階段状の参道が続く




2020年期待のリグ

武蔵御岳神社は、創建が紀元前90年とも言われる古刹だ。鎌倉時代以降は特に、武蔵、相模の国では山岳信仰の中心の一つとして崇められてきた。これらの国の各地域、村や集落、更にそれより小さな地域の単位では参拝講が創られ、人々はこの地に詣でてきた。講という意味では、富士講などと同じようなものだ。だから、商店街を抜けて神社へと向かう階段の参道の両脇には、今でも、東京や埼玉、神奈川県のそれらの小さな単位での人々の講の石碑が、所狭しと並べられている。中には会社の組織単位のものもある。先祖代々東京の多摩地区に居住してきた当家(当局の実家)も、その例外ではない。当局も、とある石碑の裏に当家の名前を確認・・・・といっても、いつも来るたびに訳もなく確認しているのですが・・・(笑。

拝殿の前でくるりと振り返って都心方面を眺めてみる。今日は快晴ながら、もやっているので、いつもなら見える高層ビル群も霞んで見えない。それでも真っ青な空の下、日の出山の向こうに開放的に広がる平地が、晴れ晴れと清々しく見える。別に参拝したからというわけでもないでしょうが・・・・・(笑。

さて、今年はCB的にはどういう年になるのか?当局のNTR-808はそろそろ引退の時を迎えた。一方で新しく開発されて生まれてくるリグもある。西無線研究所ではNTS115の開発がほぼ完了し、量産型試作一号機が技適を取得して性能確認中だ。現時点では送・受、変調ともFBのようなので、今年はこのリグによる電波が日本のお空を飛び交うことになりそうだ。ただ、送信時の電流が当初の設計値より大きくなり、700mAに増大しているようなので、最初からニッケル水素やリチウムイオン電池での運用を想定した方がいいだろう。内部抵抗が大きい乾電池には荷が重すぎる。

サイズがコンパクトなので、当局的には山に登ったりするときは使い勝手が良く助かりそうだ。果たして量産機はどのような飛び受けをするのか。大いに期待したい。


18QSO、各局TNX!! (´20/1/19)

 

運用データ


 ■運用日時・運用場所:

 
  ・2020年1月13日(祝、、月) 9:55~12:30
   ・東京都青梅市御岳山展望台脇広場(標高883m)
  

 ■使用&装備リグ:
   CB : RJ-580D(ナショナル)
       NTR-808(日本電気)

 ■使用電源
   リチウムイオン電池18.5V/3.4Ah
    (ダウンコンバート)
   ・乾電池






QSO局
18QSO TNX!!  
(敬称略)

2020年1月13日(祝、月) 9:55~12:30  
とちぎ4862/栃木県栃木市太平山 59/58 コオリヤマRS015/栃木県栃木市太平山 59/59
トウキョウHT135/東京都品川区大井ふ頭中央海浜公園 54/53 チバIT405/千葉県千葉市美浜区 56/M5
さいたまCY55/埼玉県嵐山町 54/54 かながわBE11/神奈川県茅ケ崎市 41/41
サイタマHK118/埼玉県春日部市 54/53 ねりまCX72/埼玉県飯能市柏木山 59+/59+
さいたまUG100/東京都武蔵野市 55/53  さいたまBY36/埼玉県飯能市伊豆が岳  59/54
オオタAA232/神奈川県川崎市東扇島  51/51 トウキョウHR129/神奈川県横浜市青葉区  57/52 
おおさと59/埼玉県秩父市・横瀬町武甲山 59+/59+ おおたY16/東京都足立区舎人公園 55/55
トウキョウAB625/東京都立川市 56/53 ナゴヤAB449/神奈川県相模原市城山湖 57/57
ちばMR21/千葉県袖ケ浦市袖ケ浦海浜公園  58/56 カナガワVT250/神奈川県鎌倉市 57/57
       




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