なにも聞こえない、なにも考えない・・・ただただそんな時間です (チミケップホテル)
チミケップホテル |
♬♬森と泉に囲まれて、静かに眠るブルーシャトウ♬♬、・・・なんて歌詞は誰も知らないとは思うが、「ブルー・シャトウ」は、50年以上前のグループサウンズのひとつブルーコメッツの大ヒット曲だ(笑。泉と湖の違いはあるが、この歌の雰囲気そのまんま、「ブルーシャトウ」を、「ホテル」に置き換えたものがチミケップホテルだ。・・・というと余計わけが分からなくなるかもしれないが、要するに山の中の静寂な森と湖にひっそりと佇む、こちらはホテルということだ???(ますますわからなくなる?)
客室7室ほどの、小さなホテルだが、フランス、アメリカ、スイスの名店で腕を鍛えたシェフが出す料理が自慢らしい。一応ランチを食べにやってきたわけだが、エントランスにたどり着いてみると、なんと但し書きが・・・今日は宿泊客のディナー準備を優先するため、ランチ営業は致しません、とのこと(爆。
これは少々下調べ不足だったか?まあ、もともと昼に出されるメニューはかなり限定的で、メニュー的にはそこらへんにあるものと変わりはないらしい・・・ということを言い訳にして、まあ良しとしよう。(そこまでは調べていたのだが) それに目的の半分は、この湖で気持ちよくQRVすることだ。
ホテルの脇には、小さな桟橋が湖に突き出ている。このホテルではカヌーを貸し出しており、カヌーの上からSR-01でQRVも計画していたのだが、さすがに実物を見ると、まさしくカヌーの細さ(笑、リスクがいっぱいなので、やめておこう。
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時は折しもウイークデーの「ランチタイム運用アワー」だ。内地では盛んに電波が飛び交っているに違いない。もちろんその時間を狙って湖に来ているのではある。しかし、桟橋に佇んだ時、この森と湖の静寂さに圧倒されるのに時間は全く要らなかった。
87Rを展開してみると、幸い、全チャンネル異様に静かだ。ボリュームをいくらあげても何も聞こえてこない。こんなところでコンディションが上がってはいけない。この静けさに満ちた空間をけがしてはならないのだ。この静けさの中にいると、本来の殊勝な心掛けを思い出させてくれる。コンディションが上がっていないことに救われるというのも妙な話だが、ある意味ほっとさせてくれるのである。それにしても、自分の心の中の声すらこだまして聞こえてきそうな静けさだ。
ランチ営業はないが、喫茶営業は行っている。誰もいない、これまた静寂なダイニングに一人腰掛けると、より一層心は沈静化する。窓外のデッキには、白いテーブルとチェアー、そしてそのすぐ向こうには湖水が広がる。人々が、わざわざこのホテルを目指してやってくるのもうなずける。注文したのは、スコーンのセットだ。はちみつをつけていただくスコーンに、深煎りのアイスコーヒーがうまくバランスする。
ホテルのエントランスを出て車に戻ろうとする当局を二匹のワンコが、見送ってくれる。というより、怪しいやつを注意深く送り出すまなざしだ。まあ、確かに怪しい人間なので仕方ありませんが・・・。このワンちゃんたちは、クマよけの番犬なのだそうだ。
(QSO局は最終ページにまとめて掲載しています。)
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