[今年も横浜ベイエリアが良く見える(ツツジ山山頂より)] 






秘書室の彼女



昨年から社内でやっていた「妖怪しました」、・・・ところでみなさん妖怪したのだろうか?

幸いなことに、数名の方が、溶解して、呼応してくれた。呼応とは相手も妖怪等のイラスト付きで「妖怪しました」と送ってくるということだ。普通なら「ふざけるな!」、と怒られてもおかしくないところだが、不思議と呼応してくる人の特徴は、そのすべてがいわゆる「仕事ができる」優秀な方たちということだ。優秀というのは、当局のみならず、社内一般の評価がそうなので、間違いのないところだろう。

秘書室の彼女もその優秀な方のひとりだが、当局のとてもへんてこりんなメールに対し、いろいろと創意工夫して「妖怪しました」と返してくれる。まあ、適当にあしらわれているのも事実だが、当局がうっかりして同じイラストで「ようかいしました」を二回送ると、「これ、2回目ですよ!!」と審査も手厳しい(笑。こちらも手を抜くわけにはいかないので、新作づくりは命がけの仕事である。もっとも、あまりふざけるわけにもいかないので(十分ふざけていますが)、時事(時季)ネタがメインである。


 酔う会しました:  夜迂回しました:  溶解しました:
 涼会しました:  領海しました:  猟会しました:



それにしても、こうした人たちはなぜ「仕事ができる」のか?理由はいろいろあるだろうが、一つ共通して言えることは、こういう優秀な方はストレス耐性が高いということだ。(ただし、その逆は必ずしも真ではない) こうした人たちは思考能力の限界ではなく余力を残しながら、必要な時に創造的な方向でその余分のリソースをうまく活用しながら仕事をしているように思われる。

「耐性」というのは、誤解を呼ぶ言い方だが、要は組織内でどれだけいきいきと仕事をしているか、家庭や職場の同僚などと、何でも話ができるような関係が築かれているか、もしくはそういう能力あるいは傾向があるかの指標でもある。もちろんそれ自体は個人の評価を測るものさしの一要素に過ぎないのは言うまでもない。一方で、その所属している組織の観点からすると、コミュニケーションや風通しの良さなど、組織がどれだけ健全であるかということの現われでもある。会社などの組織では、業務の遂行という観点から年一回程度こうしたストレスチェック(ストレスに関する調査)をかけることは、組織の健全性や生産性の確認のためにも重要なことである。

ところで、「情報股間」の彼はその後どうなったのか?残念ながら、今は異動のうわさが流れている。最近なぜか当局のところによく相談しに来る彼、本人にとっては不本意のようだが、その組織には合わないということだろうか?その人自身をなんら否定するものでも何でもないので、別の職場で真価を発揮してくれるとは思うのである。こんないたずらを続けている当局も、他人ごとではない。「山岳移動」ではなく、そろそろ「人事異動の香り」が漂ってきそうな今日この頃ではある。




OADがスタート・・・・・することは・・・ないです、ハイ




 [綵珠]



子の権現もいいが・・・



ここ数年は12月の最終週ぐらいに、年末運用をするのが定例になってしまった。昨年まで頭にあった、芥川龍之介の「年末の一日」問題は、読み返したことで解決済みなので、今年はついでに、「トロッコ」を読み返してみた。すると年末の最後の運用場所として、日金山(静岡県熱海市)なども候補として頭をもたげてくるのだが、あくまで候補地は、黒山(東京都青梅市・埼玉県飯能市境)だ。久々に運用してみたくなった。

グーグルマップを眺めていると、おもしろいことにクチコミ欄に当局と全く同じ印象を語っておられる方がいた(笑。曰く、『ここを目的地にすると展望もありませんので、ガッカリしますが不思議と落ち着く場所ではあります』・・・そのまんま、その通りだ。黒山を何十回?となく通られている、「山岳移動の香り」(人事異動ではない)の某KM117局も同じような印象を語られていたと思うので、不思議とそんな印象を与える場所なのかもしれない。ちなみに、ここは通行場所の感が強いので、「山」というより「場所」という言葉のほうが適切である。

ただ、黒山への林道は、通行止めとの情報は持っているので、念のため、現地でダメなことを確認したのち3年連続となるツツジ山に向かおうという寸法だ。

実際行ってみると、上成木の名坂峠への分岐から100mも行かないところで通行止めのバーがおりている。情報通りだ。もっとも厳密には、林業関係者以外の方は「通行をご遠慮ください」、で「通行禁止」ではない。バーは頑丈な作りだが、手で可動できるようにもなっている。しかし、遠慮深い当局は(笑)「関係者」ではないので、当然すぐにUターンだ。

名栗の集落から、ツツジ山に向かうには正丸峠経由でいくのが普通だが、ほぼ林道に近い天目指峠(あまめざすとうげ)経由で向かってみることにする。一瞬、子の権現(ねのごんげん、標高約630m)で運用しようかと、迷ったからだ。しかし、子の権現への入り口で5分くらい悩んだものの、結局選んだのは予定通りのツツジ山だ。ツツジ山は3年連続のマンネリとなってしまうが、標高は879m、ついついその高さに負けてしまうのだ。狭い天目指峠の道をわざわざぐじゃぐじゃと上がってきたのも無駄になってしまった。


ユル・ブリンナーでいってみた?


山頂からは、今年も横浜のベイエリアが良く見える。(=冒頭写真) この時間は、ちょうど逆光になって、いつも通り東京湾もきらきらと輝いて見えるのである。その先には房総半島もよく見えている。「うーん」と、息をのむ景色である。この山頂は、特に東京から横浜方向しか視界が開けていないので、余計そう感じるのかもしれない。

最近こうした絶景を前に、「う~ん・・・」と、チャールズ・ブロンソンをよく演じているのは、某KM117局だ(12月7日付など)。

「う~ん・・・」と、あごを手でさすりながら、「メンタム!!」と落とすのが当時のギャグだが、それにしてもマンダムは懐かしい。マンダムとメンタームではえらい違いだ。当局はユル・ブリンナーに倣って、「It’s striking.」と心の中で格好をつけてこの景色を讃えてみる。


9:40分、QRVを開始する。バンド内をチェックしてみるが、誰も運用局はいない。天気ばかりでなく、こちらもお寒い限りだ。8Chならだれか聞いているのか??CQを出してみると、さっそくさいたまKS73局(埼玉県加須市)からコールがかかる。続いてさいたまFL20局だ。FL20局によると、どうやら、今朝はEsがでていたようで、沖縄が聞こえていたらしい。9:50分からはおきなわYC228局が出てくるという、予告もされているようだ。

8Chには他にもEs待機局がおられるだろうから、どうも8ChでCQを出したのは失敗だったようだ。ぐんまAD17局(埼玉県吉見町)、さいたまKK007局(千葉県君津市)とQSOを続けていると、裏側でYC228局が入りだしてきた。早々に8ChはいったんQRTである。

 左)至る、正丸駅
 中)都心部~スカイツリー


各局さんのYC228局へのレポートを聞いていると、57とか59があるので、下界にはかなり強力に落ちているようだ。F層というより、Esなのか?ただし、QSBはかなり激しい。3Chでは石垣島のとうきょう13131局も電波を出されているようで、51程度で入感してくる。

吉見町では、数局が合同運用されており、各局さんからお声がけをいただく。当局は今日が今年の最終運用となるので、サイタマAB960局を始め、各局さんに年末のご挨拶である。久喜市の田んぼからは、サイタマAB847局も運用中だ。今日は冬の快晴だが、気温はそれほど低くない。駐車場に到着時も1℃程度で、氷点下までは達していない。ただ、下界は若干風が出ているようなので、Es待機の局長さんには風の冷たさが少しこたえるかもしれない。

このロケは横浜方面とも完全な見通しなので、当然横浜方向からも電波は飛んでくる。しかし、不思議なところは、その電波の弱さである。ランドマークタワーどころか、東京湾や房総半島までバッチリ目視できるのに、飛んでくる波が予想外に弱いのである。「見通し」との落差が余りに大きい。よこはまHN510局(横浜市緑区)、よこはまLS45局は、ともにかろうじて51での入感である。RS状況からして、それぞれのロケのコンディションを詳しく聞けるような状況ではなかったが、ひょっとしたら横浜の平地からは結構厳しいのが実態なのかもしれない。

今回もエアバンドレシーバーを持ち込んでいるが、今回は昨年の受信状況を再確認するためだ。すなわち羽田空港のA滑走路とC滑走路のタワー管制である。去年聞いたところでは、空港東側にあるC滑走路向け管制より、空港西側にあるA滑走路向けタワー管制の電波の方が弱いという結果だった。もういちど、118.1MHz(=A滑走路)と、124.35 MHz(=C滑走路)を確認してみる。

う~ん、・・・ メンタム!!」

やはりA滑走路より、C滑走路の方が強いではないか。というよりA滑走路が弱すぎるというべきか。やはりアンテナ位置が違うのか???それにしても、航空路管制の関東北セクター(茨城県大子町太郎山)や、成田空港のディパーチャー管制などがFBに入感してくるのに比べても、羽田のA滑走路はなぜか弱い。さらなる調査が必要だ(笑。


そして、綵珠(あず)へ


運用終了後は、今年は顔振峠の「顔振茶屋」ではなく、久々に名栗の 綵珠に寄ってみる。前回は2014年11月だったので、もう8年ぶりということになる。

名栗地区は、今でこそ飯能市の一部だが、2004年までは「名栗村」だった場所である。ただし、ハイキングやサイクリング、特に夏場は川遊びなどで人が多く集まる場所でもあるので、以前からカフェなどは比較的多かった集落である。つい二月前の10月末にも新しく古民家カフェが一軒オープンしている。

店には、今日は旦那さんもおられるようだ。

カフェは二階、階下には犬が二匹いて、一匹がきっちりと番犬役をこなしている。もう一匹は、相棒をたしなめるように目くばせしながら、「お客さんなんだからぁ、そんなに吠えなくたって、いいんだよぉぅ~」といった表情をしている(笑。この二匹は、動物好きのオーナーご夫妻が捨て犬を保護されて飼い始められたのだという。うち一匹は恩義を感じすぎて?使命感に燃えているようだ。

カフェには犬連れのご近所の方?も来られて、話がはずむ。

犬を挟んで、親しいもの同士の他愛もない話を横から聞いていると、ここでは平和な時間がゆっくりと流れているようだ。話の内容のせいもあるかもしれないが、なぜか年末の一日の雰囲気いっぱいだ。

今日いただくのはミルリトンとケーゼクーヘン。以前欧州に住んでいた??・・・とか、フランスやドイツのローカルにこだわる理由がどこかにあるのかもしれないが、そんなことを訊くのはまた次回になりそうだ。



19QSO、各局TNX!! (2022/12/29)

(文中敬称略)







運用データ

 正面は堂平山

 ■運用日時・場所:

 
  ・2022年12月25日(日) 9:40~12:45 
    埼玉県ときがわ町 ツツジ山山頂(標高879.1m)
  
     

 ■使用&装備リグ:
   CB : NTS115 (西無線研究所)
        ICB-87R (SONY ラジックス改新技適)

 ■使用&装備電源
   リチウムイオンポリマー電池11.1V/3.0Ah
   ・リチウムイオンポリマー電池11.1V/1.5Ah






QSO局
19QSO TNX!!  
(敬称略)

2022年12月25日(日) 快晴 9:40~12:45      
さいたまKS73/埼玉県加須市 54/58 さいたまFL20/埼玉県小川町 59/59
さいたまCY55/埼玉県東松山市物見山裏  59/59  ぐんまAD17/埼玉県吉見町  59/57
さいたまKK007/千葉県君津市  53/55  サイタマAB847/埼玉県久喜市 59/58
サイタマAB960/埼玉県吉見町  59/59+ サイタマLB380/埼玉県吉見町  58/58
さいたまCV41/埼玉県行田市  55/58  ちばBK61/千葉県流山市  53/54 
ヨコハマHN510/横浜市緑区  51/53  かながわCE47/神奈川県相模原市城山湖  56/56 
トウキョウMS416/東京都江戸川区中川河川敷  41/42  トチギHB328/群馬県太田市金山  59+/59+ 
よこはまLS45/?  51/52  とちぎ4862/栃木県足利市大岩山  59/59+ 
サイタマYM518/埼玉県吉見町 57/59+ おおさと59/埼玉県吉見町 59+/53
ハチオウジRS248/東京都日野市  58/55     
  




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