美津島海水浴場

8:25分予定通り737は対馬空港に着陸した。レンタカーを借りて、さっそく空港から車で5分もかからない、美津島海水浴場へと急いでみる。駐車場から浜辺はすぐそこだ。はやる心を抑えながら、しかし歩きながら、取り急ぎ87Rのスイッチをオン、スピーカーに耳を傾けてみる。8:55分。QRV予定時刻の5分前だ。ピュルルンはなく、ノイズレベルもそれほど高くはないが、直感的にはまずまずのコンディションのようだ。

浜辺に到達すると、すぐに沖縄移動のイワテB73局のCQがQSBに揺れながら時々かすれる様に入感してくる。ただ、すぐにどこかに消え去ってしまう。シズオカSD79局のCQも聞こえてくる。こちらは比較的安定しているがこちらもCQは途絶える。

海水浴場とはいえ、金曜のまだ朝9時、誰一人いない浜辺は寄せてくる波同様、非常に穏やかだ。水の透明感は抜群だ。こういう場所でゆっくりQRVできることは、誰かに感謝しなければならない。

一呼吸いれると、8Chは一瞬静かになったように思われる。こちらからのCQに切り替えると、すかさずB73局よりコールがかかる。53/53。空はしっかりつながっているようだ。これでとりあえず対馬からのボーズは免れた(笑。沖縄方面はコンディションが上がってきたようで、B73局のQSOは引き続きよく聞こえてくる。今日はどうも日本の南側が調子よさそうだ。ノイズレベルも再び上昇してきた。ミエAC129局/四日市とは何度か行ったり来たりが続くがQSO成功、続いて、新潟からはクラシキFV223/0局よりコールをいただく。日本海でつながっているからというわけではないだろうが、不思議とよく聞こえてくる。FV223局には、しばらくして二度目のコールもいただいた。

5チャンネルぐらいまでの低チャンネルは違法もにぎやかだ。違法特有の「…だってね~」、や「○×観光~、デルタデンマークエクスレイ~」が厚く入感してくる。「…よっこいしょ」も聞こえてきそうな雰囲気だ(笑。しかし、金曜日の朝なので、FV223局とのQSO以降は、なかなか合法局の電波は対馬に飛来してこない。やがて10時前くらいになると、元気だった違法も落ち始め、水辺の折りたたみイスにセットした707から漏れくるノイズレベルもかなりおとなしくなってくる。

浜辺はずーっと、当局ひとり(笑。せっかく対馬まで来たので、この際、目の前に広がる海で思いっきり泳いでみたい気もするが・・・いやいや無線運用しに来たのでそういうわけにはいかない。Tシャツに下は海パンなので装備は万全。海水浴場なのでシャワーも完備。その気になればいくらでも泳げるのだが…。もっとも海パンをはいているのは、泳ぐためではなく、87Rを担いでの得意の(笑)水中QRVができるようにするためのものである。

コンディションは落ちた。やはりEsの特徴はどこも同じで、朝夕に開ける確率が高いのはどこも同じだ。落ちている隙を狙って、計画通り、次のQRVポイントへ移動である。次なるポイントは、対馬でも屈指の展望ポイント、烏帽子岳山頂展望台である。ランチタイムは各局がQRVされるので、12時までには万全に体制を整え、根性を入れてQRVができるようにしておく必要がある。

 
 
誰もいない砂浜。思いっきり泳いでみたい気もするが…   



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(QSO局は最終ページにまとめて掲載しています。)


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2013対馬