[烏帽子岳展望台にて。]


烏帽子岳Part1

烏帽子岳山頂展望台は、美津島海水浴場から27Kmほど、島の中央部に位置する。対馬は山脈が海から突き出たような構造なので、海が複雑に内陸まで入り込んだリアス式の海外線が美しい。ここは、おそらく対馬を訪れた観光客であれば誰しもが訪れるであろう観光スポットでもある。山頂といっても176mしかないので、高さ自体は大したことはないが、海から直接なので、標高感は抜群である。

展望台に陣取って、晴れあがった空から、さっそくCQを飛ばしてみる。ノイズレベルは朝より強力、ピュルルンも激しく時にS7くらいまで振ってくる。無意識に沖縄運用時(八重山)と比較してしまうのだが、昼にこれだけ上がることは沖縄との大きな違いであるように思われる。

CQを出すとすぐに、朝から迎撃態勢を整えていたしずおかDD23局に捕捉される(笑。ピュルルンで激しくSメータが上下する。時たまQSBで落ちるが、信号そのものは芯があり聞きやすい。RS52/54。今日は富士山一合目からだ。DD23局は今回もウイークデーの朝から迎撃態勢を取っていただいている。感謝に絶えない。

展望台からは、複雑に入り組んだ海の水が、南から西、北側へと広がる。空は快晴だ。海の青と、海に浮かぶような森の緑のコントラストが心を潤してくれる。

ウイークデーとはいえ、さすがにランチタイム運用とあって、11:30を過ぎると各局運用を開始したのか、俄然Es局が入感し始める。水のつながりか、富山市からは、とやまBM55/9局が、内陸からはトチギSA41局などにお声掛けをいただく。イバラギAB399はセパ運用なのか、驚いたことに58というレポートが返ってくる。QSOの合間に低チャンネル側を覗いてみると、6Chでは違法の信号が超強力入感してくる。5Chではいつもの英語局が騒ぎ始めた。コンディションはかなり良好だ。静岡からは、シズオカAC703局も聞こえてくる。交信エリアは1、2、3エリアで、最も至近は姫路のヒョウゴTT314局、最も遠くはイワテDE69局と、幅広いエリアが開けているようである。さすがは、まんべんなく各局QRVされるランチタイムの威力か?

それにしてもこの景色、いつまで見ていても飽きることはない。しかも有数の観光スポットであるにも関わらず、全く人がやってこない。1時間半ほどのQRVの間に、結局出会ったのは韓国人観光客の3人グループのみだ。

 
左・中:山頂展望台より。
右:烏帽子岳を下ったところにある和多都美神社。



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(QSO局は最終ページにまとめて掲載しています。)


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2013対馬