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与那国島
8
 2009沖縄
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7月4日(土)
翌朝、7時少し前に移動を開始する。島の北側のナンタ浜を目指してバイクが風を切る。
しかし、バイクとはこんなに気持ちの良いものだったのか。全く乗らない当局にとっては、新鮮な驚きだった。
7:13分、誰もいない砂浜でQRVを開始する。8Chでは、誰かが何かを話しているように聞こえるが、空耳のようだ。CDXはまあまあ、5Ch、1Chでは本土の違法が良く聞こえる。7Chでは韓国語の局が、「FBに」入感していた。
浜辺の波は極めて穏やかで、空は雲が時々日差しを隠す程度だった。対岸のバースでは小さな貨物船が出港準備を始めている。

一応、朝から立て続けにCQを畳み掛けてみるが、すべて空振りで応答局は聞こえてこない。それでも、4、5Chあたりは違法局が引き続き入感してきていた。

浜辺に寝転がり、770のスピカー音を聞いていると、朝だと言うのについ眠気がさしてくる(笑)。8Chは静かで、むしろ波の音が静かに心地よく響いていた。
しばらく、770の脇で仰向けになって目をつぶっていると、突然脳裏でヒョウゴ3946局のCQが響く。んな、ばかな~と思いつつ飛び起きて、聞いてみると確かにヒョウゴ3946局のCQが、やはりフルコールで聞こえてくるではないか!9:15分、QRVから2時間を経過していた。すかさず呼び出しに回るが、何度呼んでもこちらからは届かない。それでもしばらくの間何度か断続的に、CQは51で入感していた。QSBの谷はまだ浅かったが、繰り返しているうちに、やがてフェードアウトしていく....。

再びCQを出しては、寝転がるというパターンに戻る。空からの日差しは時々通り過ぎる雲に遮られるが、明るい朝が波の音と共に続いていた。
10時を回った頃、今度はえひめBX58局のCQが飛び込んでくる。やや薄い入感だが、それでもまだQSBはそれほど深くない。必死にコールするがこちらからは届かない。こちらも信号はやがてフェードダウンしていった。今度は諦めずにこちらからCQを繰り出していると、場所を変えられたかのごとく、先ほどより明らかに強い信号で、BX58局(松山移動)より応答が返ってくる。しかし今回はQSBは相対的に強く、手短にQSOを完了させる。続けてフクオカYO508局からもコールを頂き、レポートを送るものの、残念ながら尻きれで終わる。
その後は、8Ch は静かになり、低チャンネルでの違法の入感や、4Chで韓国語が入感してくる程度だ。

昼頃になると、8Ch は、いよいよ何も入感がないので、少しだけ泳いでみようと思う。ビーチは他に誰もいないので、朝から完全に独り占め状態で、海に出て仰向けになり、のんびりプカプカと浮いていると、目に入るのは青い空と、聞こえるのは海を通して聞こえる波の音だけで、心が洗われる思いがする。ワッチのために、水際の770はボリュームをかなりあげてあるが、ノイズレスの離島の浜の環境下にあっては、壊れたリグのように殆どノイズらしいノイズも何も聞こえてこなかった。

午後2時には、久部良集落にもどり、ロケの確認のためナーマ浜、久部良港のGの字に突き出た堤防で、夕方まで試運用してみるが、時間が時間だけに本土と開けることはなかった。結局日没前のDXタイムは、やはり西崎の展望台に移動して運用してみることにする。


ナンタ浜: ビーチは当局だけ!?

朝の長い影が
朝は日ざしがあるが、天気は
一日どうなるか分からない。
リグは3台とも防雨パック仕様が
用意してある。
波は極めて穏やか
貨物船は静かに港を出て行っ
た。
海から
浜辺の独り占めが続く



午後は久部良港に戻るがノー感がつづく・・・。



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