「おそるべき、Made in Japan」では、17年もののマンガン乾電池に驚かされたが、まだまだ考えは甘かった。
先日、デッドストック品のものを入手し、部屋の中に飾っておいたRJ-270Dがある。さすがにデッドストック品であるだけに、まさしく新品そのもの綺麗なトランシーバーである。(もっとも、当局の場合、無線機を入手しても、たいていの場合、なにもせずに、そのままほったらかしになっている。したがって、「飾っておいた」という言葉は正確ではない。(笑))
眺めていてふと気付いた。そういえば、売主のコメントに「箱の中に一緒に付属していたラミネートラップされた電池で作動テストしてOKを確認」、というような詞書があった。ひょっとして…。
ふたを開けてみると、やはり出てきた。前回「おそるべき、Made in Japan」では、17年ものだったが、製造を確認すると今回は82年12月製、26年もののマンガン電池である!まず、動作を確認してみるとトランシーバーは全く問題なく動作する。電池の電圧を測るとどれも1,560mV近辺、つまり1.56Vである。「付属していた電池」というだけあって、電池のボディもピカピカだ。もちろん液漏れなど、微塵もない。補償に関する例の言葉もしっかり書かれている。
やられたか!17年もの位でおどろいていた当局も恥ずかしいが、26年ものは立派だ。いや、26年程度でも驚いてはいけないのだろう。
いったいどこまで大丈夫なのか?最近のP社のE電池などは、シェルフライフの長さを謳っており、使用推奨期限は10年間となっている。うーん、それなら50年以上はいけそうだ。(笑) ワインより長持ちか。
トランシーバーの製造・販売年は、本体にも保証書にも記載はないが、電池から逆算すると83年製くらいということになる。
元の持ち主が、トランシーバーと一緒にラップに包まれたままの電池を箱の中で一緒に保管していた気持ちはよくわかる。なんとなく、すべてを大事にしたくて、なかなか他に転用できないのである。箱ごと保管していたというのは、その良い証だ。当局も2003年に新品で購入した87Rは、箱の中にラップに包まれた乾電池がトランシーバーとともに保管してある。後期型なので、87Rのトランシーバー自体が、箱の中で新品のままお蔵入りしている状態だが、50年後くらいに(爆)、トランシーバーとともに乾電池の性能を確認する日が来るのかもしれない。(その時の電波法に合致してれば(笑)) ('08/9)
(写真:87R付属電池)
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今回の電池は |
製造は1982年12月。 |
例の補償に関する文字が・・・。有効期限は1985年1月。 |
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おそるべき、Made in Japan (2) |