[富士 夏山] 





うっかり八兵衛、助さん格さんに会いに行く・・・



『8月に入ってから日本列島はうだるような暑さが続いている。お盆直前には、とうとう41℃という日本新記録が出てしまうほどだ。お盆休み(といっても当局は有給休暇)に入ったものの、とにかく平地は「暑い」、この一言だ。そこで涼=高原と言う図式に則り、涼しさを求めて、近場の高原に移動してみる。涼を求める以上はやはり1,500m以上は欲しい。目指すは山梨県甲州市にある三窪高原(みくぼこうげん)だ。』・・・ちょうど10年前の三窪高原運用記は、このように始まる。

今年は、39℃はあたりまえ、「41」という数字にはもはや驚きは全くなくなってしまった。この10年という短期間の間に、地球は更に温暖化が進んだということだろうか。

今年のSVは、盟友ナガノNP152局と盟友アイチAE126局と合同運用の予定だ。前日の今日は、夕方、白樺湖(長野県)で両局と合流、ホテルでジンギスカンの食べ放題を味わいながら、積もる話を肴に一杯やる予定だが、まずは道すがら三窪高原に立ち寄って運用しようという計画である。


柳沢峠到着時の気温は19℃、1時間以上前に通過した青梅辺りの気温はすでに28℃だったから、下界とは10℃以上の差があるのかもしれない。



ハイキング道の途中にある、ハンゼの頭(1,690.5m)では、直射日光にさらされていても、さわやかそのもの、汗一つでない。やはりここを選んだのは正解だ(笑。ここは、ロケ的にはグランドウエーブをやる場所ではないので、のんびりと、Esのワッチが中心だ。115をベンチの傍らに置いて、くっきりと浮かび上がった富士山をボケーっと眺めながら、そぞろワッチに入ってみる。

運用は硫黄島3島MM以来だが、相変わらず、飛んできてはすぐに落ちてしまうEsコンディションは変わらないようだ。イワテIW123局も、QSOが終えるや否や、すぐに落ちて聞こえなくなってしまった。北海道の斜里町からは、ながおかHR420局も聞こえてくる。今年のSVは知床近辺に移動しているようだ。

この時期の8エリアなら、まだ長い間聞こえていてもおかしくないはずだが、浮き沈みが激しく、しかも弱弱しい時間帯が長いようだ。それでも今日は6エリアが相対的には好調なようで、「さが」コールの局長さんが珍しく3~4局同時に聞こえてくる。フクオカAA752局とは超久しぶりのQSOである。

デジコミの方も一応試してみるが、CQにはまるで応答がない。10年前、DCRではここから千葉県成田市内の平地の公園におられたチバYN515局とつながったことが鮮明に記憶に蘇る。あの時YN515局は、暑さで人影がなくなった公園で一人QRVされていると言われていた・・・。今日は10年前以上に、下界は「うだるような」を通り越して危険な暑さなのだろう。

旨い具合に木陰になったベンチで11:30までのんびりワッチ・・・。富士山は下から湧き上がってきたガスでもう見えなくなってしまった。さあ、助さん格さんと合流のため白樺湖へ移動開始だ・・・(謎。ちなみに、当局はもちろん黄門様ではなく、うっかり八兵衛である(笑。





OADがスタート・・・・・しても・・、助さん格さん、もういいでしょう。




 
[580Dを操るAE126局]





兜巾の岩(ときんのいわ)で開局


今回の合同運用は、NP152局のお声がけで、「580デルタの集い」である。3局それぞれRJ-580Dを持ち寄って、豪勢に?3台でQRVしようという作戦だ。その前になぜこの3局なのか?・・・ということだが、話が長くなるので簡潔に言うと、2エリア(名古屋エリア)時代のお仲間同士ということである。

NP152局のベースはもともとはゼロエリアだが、蛇峠山など2エリアとよく通じるロケから出られており、2エリアの「名誉会員」として、名古屋近辺で行われる、バーベキューパーティーや焼き肉大会、お泊り会、その他あらゆるイベントに参加されていたのである。名誉会員というより文字通り2エリアのメンバーだ。AE126局は言うまでもないが、このグループでよく「集っていた」メンバーは、他に「大将」ことなごやCE79局、「イワオさん」ことミエAA469局、アイチDI209局、イワテB73局、アイチAE114局、「ももすけ」ことながおかHR420局などだ。

今回3局の集結?は、蓼科になるので、AE126局には名古屋からわざわざご足労いただいたことになる。一方、CE79局やAE114局は、例年通り今年のSVも木曽御嶽中腹からQRVされるようなので、図らずも昔の仲間同士が「御嶽軍団 vs. 蓼科580デルタ軍団」(笑)ということでSVは幕開きすることになった。


蓼科と言っても運用適地に詳しいのはNP152局だけなので、ロケ選定はお任せである。当局とAE126局からのリクエストは「お手軽運用場所」だが、それでもいろいろと候補地はあるようで、NP152局が最終的に選んだのは、蓼科山の裏側(北側)中腹にある、「兜巾の岩(ときんのいわ)」という場所だ。道路から3~4分歩いて上がった大きな岩塊のようなスポットで、まさに「お手軽」の極致だが、木が周囲にないので、西、北、東方向の景色がすばらしい。(ただし南側は蓼科山に遮られる。)岩の上には三角点もあり、地理院地図によれば、標高2,014.2mのスポットである。

さっそく580D、3台を並べてワッチに入ってみる。先日父島でお世話になった、サガミFJ1300局がFBにスピーカーから流れてくる。長野、新潟の各局がコールを掛けられているようだ。

AE126局は、リグのセットアップ用に三脚+台座を持参されており、このセットアップはアース効果がかなり出るようで、3台の中では最も感度が高くなっている。岩の上に置いただけの当局のリグよりSの振れは1~2上回るようである。一方、当局の580Dの横に並べたNP152局のリグはなぜかSの振れは最も渋い(笑。もっとも、渋いのはメーターの振れだけで感度的には当局のリグとは差異はない。

3台並んだ580D
AE126局のセットアップ
NTS115と




580Dの紋所の威力は??・・・


それにしてもこの兜巾の岩、確かに南側は視界が遮られるものの、大きな岩山のてっぺんにいるような感じで開放感はピカいちだ。無線的にもノイズが少ない地域なのか、JAXAの大きなパラボラアンテナもよく見える。「臼田のアンテナ」として、JAXAの報道ではよく出てくる施設だが、当局も実物を見るのは初めてだ。奇跡的に地球に帰還した初代はやぶさが一時行方不明になった時、息絶え絶えで弱弱しく発せられた電波を探し当てたのも、この観測所のアンテナだ。(下写真は、三つあるパラボラのうちの美笹局)

 JAXA臼田宇宙空間観測所のアンテナ
NP152局も、よくこんな場所を無線の運用ロケとして発見されたものである。特段道路上に標識もなく道路からも見えないので、普通に車で走ってきたら、何も知らない普通の人は完全に通りすぎていく場所である。

ここは、蓼科山のすぐ北側山腹にあたるが、NP152局によるとすでに佐久市に入っているのだという。(=旧望月町)

岩山の上には、前述の通り三角点もあり、小さな祠も祀られている。帰ってから、いろいろとググってみたが、この兜巾の岩の由来がどうも判然としない。分かったことと言えば、佐久市は「現代書道の父」と呼ばれる比田井天来の出身地で、このあたりは比田井性が多いのだという。実際、駐車スペースからすぐ上がったところにも大きな石碑があり、比田井弾右衛門の書と書いてあった。修験道の山伏が被る小さな布製のずきんを「ときん」というようなので、遠くから見ると岩山の形がそれに似ているということなのかもしれない。もう少し調べてみる必要がありそうだ・・・。


8エリアからは、こちらも2エリアのお仲間メンバー、ながおかHR420局が飛んでくる。せっかく「お仲間」である、HR420局が聞こえてきたので、AE126局が580デルタのマイクを握りしめて、タイミングを狙っているのだが、なかなか上がり切らない。「この紋所が目に入らぬか!!・・・」と、言われたかどうかは不明だが、コンディションは簡単にはひれ伏さないようだ。

一方、木曽御嶽のお仲間グループ、御嶽軍団は楽勝で聞こえてくるかとおもいきや、こちらもさっぱり聞こえてこない。VHFのLCRでは、御嶽山頂のマツモトTK304局が、かつかつの入感だったので、中腹の御嶽軍団とはやはり蓼科の山裾が邪魔になって聞こえてこないようだ。

580Dを使うのは当局的には3年半ぶり、おそらくAE126局はもっと間隔があいているのではないだろうか。しかし懸念とは裏腹に、全く普通に稼働してくれるところが、ナショナルらしいところか???

それにしてもこのロケ、何もしないでボケーっとしているだけでも気持ちの良いロケである。御嶽軍団とつながらなかったことは残念だが、AE126局、NP152局とは、次回も近いうちに再集結を約束して今日のところは散会である。

Special TNX!!アイチAE126局、ナガノNP152局。

24QSO、各局TNX!! (2023/8/6)

(文中敬称略)





運用データ


 
■運用日時・場所:
 
  ・2023年7月29日(土) 
    9:00~11:30: 山梨県甲州市ハンゼノ頭
   ・2023年7月30日(日) 
    8:45~11:45: 長野県佐久市兜巾の岩

 ■使用&装備リグ:
   CB : RJ-580D (ナショナル)
        NTS115 (西無線研究所) 
       CBにゃんJr. MKⅡ改DX 
        (東海DX・CB無線クラブ)
   LCR: DJ-PV1D (アルインコ) + SRH140D     
 ■使用&装備電源
   リチウムイオンポリマー電池
     11.1V/5.1Ah
11.1V/5.2Ah

   ・乾電池
  白樺湖  




QSO局
24QSO TNX!!  
(敬称略)

2023年7月29日(土) 快晴 ハンゼノ頭      
イワテIW123/7 51/52 やまなしAB32 58/57
ながおかHR420/北海道斜里町 54/55 かごしまAK56/6 54/55
フクオカAA752/6 52/52 フクオカTO213/6 53/53
サガSK107/6 54/53  さがSH48/6 55/54
みやざきCB001/6  55/54     
 
当局リグ: NTS115
2023年7月30日(日) 快晴 兜巾の岩   
ナガノMA205/長野県渋峠国道最高地点* (63Km)  57/57  ニイガタAA462/新潟県佐渡島大佐渡スカイライン  56/53 
おおさと59/山梨県北奥千丈岳  58/59 サイタマTI179/長野県湯の丸高原スキー場* (35Km)  55/A1 
ぎふYU75/長野県乗鞍岳* (69Km)  59+/59  アズミノCT271/長野県美ヶ原思い出の丘* (26Km)  55/53 
つくばKB927/筑波山  56/55  とちぎKM15 51/53
ナガノMA205/長野県山ノ内町横手山  55/55  ニイガタEJ206/長野県美ヶ原物見石山 58/59 
ナガノMA346/長野県上田市美ヶ原* (26Km) 57/57  カヌマHM120/栃木県日光市勝雲山*(119Km) 53/53 
ながのBN06/長野県上田市美ヶ原 54/56 さがHI39/6 55/55 
ながのEN07/長野県美ヶ原物見石山 59/59
  
当局リグ *: LCR 無印:RJ-580D





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