2013運用記
三窪高原(ハンゼノ頭)
山梨県甲州市



[高原へ行こう。]



天然のクーラー

8月に入ってから日本列島はうだるような暑さが続いている。お盆直前には、とうとう41℃という日本新記録が出てしまうほどだ。お盆休み(といっても当局は有給休暇)に入ったものの、とにかく平地は「暑い」、この一言だ。そこで涼=高原と言う図式に則り、涼しさを求めて、近場の高原に移動してみる。涼を求める以上はやはり1,500m以上は欲しい。目指すは山梨県甲州市にある三窪高原(みくぼこうげん)だ。

三窪高原はレンゲツツジの名所としてもそこそこ知られた場所で、青梅街道(国道411号)の柳沢峠から少し登った所にある。青梅街道は文字通り、東京の青梅方面から山梨塩山方面へ抜ける街道である。柳沢峠は、以前は険しい山間をくねりくねり上下する、昔ながらのマニアックな狭い峠道だったが、近年は道幅も拡幅し、急カーブを避ける為巨大な橋がいくつもかけられる等、工事が進んでいる。特に山梨県側は、志賀高原などにあるような1級品道路?などと見まがうような立派な道路に変身しつつある。無論、昔より極端に走りやすくなった分、今では昔の面影を残すのは柳沢峠頂上周辺の数キロ程度になってしまった。(MAP)

涼と運用の一石二鳥を狙うのは、三窪高原「ハンゼノ頭」、標高1,681mだ。柳沢峠から徒歩で40分程度の距離でアクセスもラクチンだ。本当は柳沢峠頂上付近から林道笠取線に入り、終点ゲートからアクセスすると更に歩きは短縮できるのだが、今は林道入り口から通行止めで、ズルはできない(笑。ついでに言うと、この林道というのは、もちろん「山梨県」甲州市にあるが、「東京都」水道局の管理によるものである。この周辺は東京との都県境から村一つ分が間に入るほど(都県境は山梨県丹波山村(たばやまむら))、はるか距離が離れているにもかかわらず、多摩川水系の水源となっているため、一帯の森林は100年以上も前から東京都水道局の管理保護下にもある。あちこちに、東京都水道局の看板なり、石碑などがあったりする。

10時少し前、ハンゼノ頭に到着すると、気温は23.5℃ほどだ。高原らしくさわやかな風が吹き抜けていく。時々薄い雲に太陽が隠されるが、直射日光の下でも全く汗が出ることはない。クーラー無しでは夜も寝られない、ここ2、3日の天気とは別世界、狙い通りの快適さだ。ハンゼの頭はほぼ360度視界が開け、景色も良好だ。ただし北は雲取山、飛竜山(大洞山)から連なる山脈が、南東側は大菩薩から小金沢山へと連なる連嶺が控えており、1,700m程度の高さでは、周りが高すぎて無線の飛び受け的には余り適さない。しかし今日はあくまで涼を取ることの方が主目的である。晴天ながら夏空特有の焼けるようなモヤモヤで富士山は見えないが、天然のクーラーは快適だ。

 
 
左: ハンゼノ頭は展望が良いが、高原といっても、草原が広がっている類の高原ではない。山岳丘陵といった感じだ。
中・右: 1,700m近くあれば、涼を求めるのもいける。所々に花が残る。
 



どこに飛んでくの?
707でワッチに入ると、ならAI46局らしきQSOも入ってくる。この時期まだEsもがんばっているようだ。ピークで53程度だが、最盛期に比べ落ちている時間がやや長いか? 今日は別にEsをやりに来たわけではないが、3エリアとのコンディションが好調のようだ。オオサカKM309局も入感してくる。53/53。ただし、やはり落ちるのが早い。ヒョウゴTT314局も一瞬強力に入感してくるが、尻切れだ。再び戻ってくることはなかった。8Chはピュルルンとは違った、かといって人口ノイズでもない、全体的に底上げされたようなざわざわしたようなノイズだ。群馬県太田市の金山からはグンマXT59局がでられているようだが、このノイズのせいで、なかなか呼んでも厳しそうな雰囲気である。サイタマAB960局などとも交信されているようだが、やはり山深いせいか、AB960局の信号は耳を澄ませてもこちらでは全く捕捉出来ない。

707を枕元に、タオルで顔を覆いながらベンチに仰向けになり、適度に絞った8Chを聞くともなしに聞いていると、通り過ぎる風が実にさわやかだ。やはり夏は高原に限る?(笑 この場所は木々が開けて展望が良い場所なのだが、今日は人が全くやってこない。独占状態だ。そんなことも余計に静かな「高原」の雰囲気を高めてくれる。

一応DCRも持ってきたので、DCRも試してみる。しかし周囲の山々でいかにも飛びそうに無い(笑。特に東京や埼玉方面は広大な奥多摩や秩父の山域にさえぎられるので、もちろん最初から応答は期待していない。ところが、適当にCQを出してみると、チバYN515局より応答がある(笑。しかも千葉県成田市の平地の公園からだという。バー2本の強力入感だ。おやおや、そんなとこに飛びますか?(笑。間に入っている山々を考えると、全くそんな所まで飛びそうにはないのだが・・・。YN515局によると、早くもうだるような暑さで、公園といいつつ、人影はほとんど見えないということだ。それは無理もない(笑。

11時を過ぎるとEsは更に調子が良くなったようで、フクオカOC68局などが安定して53程度でずっと入感している。広島県内の中国自動車道のサービスエリアからは、ハンシンAA727/4局が短時間?QRVされており、運用されている間にどんどん信号が強くなってくるのがわかる。

下界の方はどこもそれなりに気温が上昇しているようで、さいたまBB85局はいつもの通り、頭に水をかけながら運用されているようだ。まことに申し訳ないがこちらは快適そのものである(笑。

 
 
左: 707を「枕元」に・・・
中: 中央やや右のこぶのような山が飛竜山(2,077m)。この山の右肩すぐに雲取山山頂が隠れている。
右: この角度から見る大菩薩は珍しい?が、さすがに威容を誇る。右端は小金沢山。
 



ヤマナシCB401局
タオルの隙間から時々、夏の青空を仰ぎ見ていると、白い雲が絶え間なく形を変えていく。時間は悠久だ・・・単なる気のせいだが。当局は有給だ・・・などと寝転んでいると、CBにGWで強力入感がある。ヤマナシCB401局だ。CB401局とは1時間近く前にQSOしていたのだが、その時は41~51の入感で、今回はS6と非常に強力だ。CB401局は甲府市内のようなので、本来は強力入感のはずで、さっきとは場所を変えられたようだ。さきほどは「とりあえずの場所」から出られたのかもしれない。CB401局は、20~30年ぶりに再開局されたばかりのようである。CB局が1局でも増えていくのはうれしい限りだ。デジ簡も申請中との事で、次回はDCRでのQSOも楽しみである。

デジ簡は時々思い出した頃にCQを出してみるのだが、さすがに山梨側には飛んでいるようで、富士川町から「MC51」局より応答を頂く。しかし、これまた思いも付かない所にも飛んでいるようで、おおたY16局より応答がある。東京都大田区多摩川大橋からのようで、こちらもギリギリの入感などということは全くなくバーも1本立つほどの強さである。やはり東京や埼玉でも山に近い側は無理のようだが、こんな山深い場所からでも、ある程度距離を置けば電波は邪魔されること無く飛んでいくようではある。実際CBでもほとんど標高のない、佐野市三毳山のBB85局ともつながっている。

今日は空も安定しているので、夕立の心配もなさそうだ。夕方まで運用しても良いのだが、しかし天然のクーラーを満喫できたので、14時に早めに撤収だ。各局TNX!!
    ('13/8)








運用データ
■運用日時・運用場所:
 
 2013年8月14日 9:45~14:00
    
 山梨県甲州市三窪高原ハンゼノ頭(標高1,681m)
  
■使用&装備リグ:
  CB: ICB-707(SONY)
  DCR351(デジタル簡易無線):
      IC-DPR5 (ICOM)+1/4λホイップ (第一電波)

■使用電源(予備含む)
  ・Li-ion: 7.4V/6.8Ah×1、7.4V/1.8Ah×1 (DCR)
        10.8V/2.6Ah (ICB-707)  
       


QSO局 13QSO TNX!!  
(敬称略)

オオサカKM309/3 53/53 ぐんまXT59/群馬県太田市金山 51/41
ヒョウゴTT314 51/51 チバYN515/千葉県成田市 (DCR) M5/M5
MC51/山梨県富士川町 (DCR) M5/M5 ヤマナシCB401/山梨県甲府市 51/51
イバラギV55/群馬県水上町 51/51 ハンシンAA727/4 51/52
さいたまBB85/栃木県佐野市みかも山 51/52 ふくおかOC68/福岡県春日市 53/52
ヤマナシCB401/山梨県甲府市 56/57  オオタY16/東京都大田区多摩川大橋 (DCR) M5/M5 
ヨコハマFUR98/神奈川県横浜市保土ヶ谷 (DCR)
(奥多摩周遊道路浅間尾根駐車場より) 
M5/M5 
DCR:デジタル簡易無線



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