[峠のS字カーブを下ってきた場所近辺(2013年撮影)]
道が砂利道で電柱がなければ、今でも紋次郎が歩いてきそうだ。
木枯し紋次郎オープニング
冒頭シーン
「木枯し紋次郎」のオープニングに出てくる撮影場所、峠のS字カーブを訪れたのは2年前の各オン(=各地一斉オンエアデー)だ。カシミールでカメラの設置場所を特定し、実際に訪ねてみたものの、昔の面影は全くなかった・・・というより、面影を「見る」ことができなかった、というのが、その時の顛末である。
その時のことは、2年前の各オン運用記に書いている通りなので、詳しくはそちらをご覧いただくこととして、その時残った課題は、オープニングシーンの最も最初の部分、耽美的に色づいた山を後ろにして紋次郎が砂利道をズンズンとこちらに向かって歩いてくるシーンの撮影場所がどこなのか、ということだった。つまり2年前、当局が訪れたのは、峠のS字カーブとそれを撮影したカメラの位置のみである。冒頭のシーンの撮影場所を特定できていなかったからである。
この冒頭のシーンとは、2年前の運用記に記している、イバラギAA818局のQSLカードの写真面になっている場所である。S字カーブを訪れた後も、自力で精力的に、あちこちとカシミールを「撮影」して、ロケの場所を解明しようと試みたのだが、残念ながらその時は発見できなかった。予想としては、S字カーブの近くだろうということで、周りの地形を頼りに、おそらく100か所以上、あちこちカシミールの撮影場所をサンプリングして撮影してみたが、結局はその場所を発見できず、徒労に終わっていた。
一つの問題点としては、カシミール標準の数値地図では50mメッシュなので、遠距離を撮影する場合は極めて正確に実物に近く実際の地形を表現することが可能なのだが、近距離の撮影については、50mメッシュであるが故、近距離の物体(地形)が直線で結ばれてしまい、オリジナルの形をなかなか表現できないということにある。例えて言うと、1000万画素のコンデジの写真をPCモニター上で400%、500%・・・と、どんどん拡大していくとやがてモザイク文様になってしまうのと同じようなものだ。もちろん、カシミールの使い方の目的として近距離撮影に使おうということ自体が土台無理な話なのである。
うかつだった!?
9月下旬のとある日(笑、ネット上を何気にサーフィンしていると、ありましたありました・・・。というより出くわしてしまったというべきか(笑。例の冒頭シーンの場所である。あくまで自力で探そうとしていたので、ネットから判明してしまったことは、半分残念であり、同時に最後の謎がわかったということで、半分うれしくもある。「半分残念」の方の、最も残念だった部分は、当局が狙いをつけてカシミール映像を撮影していた場所のすぐ近くだったということだ。うかつだったが、まあ~、仕方ない、よしとしよう。100か所程度のサンプリングで諦めて、2年間放ったらかしになっていたのだから・・・。
場所を明らかにしてくれた、そのページがUPされたのは、どうやら8月頃のようなので、たまたま1カ月程度で偶然発見したことになる。もっとも当局は、自分で探すつもりでいたのでWEB上は全く検索を行っていないので、ほかにも場所を明らかにしているWEBページが存在するのかもしれないが。なお、このページには、例の峠のS字カーブの場所の訪問記もあり、『ネットに出ている訪問記録を参考に訪問したが、そこに書かれていた結論と同じく、成長した木々で視界が遮られてしまっており、木々の隙間から辛うじて見える山並みを撮影した。』と写真解説があり、この「ネットに出ている訪問記録」とはひょとして当局の訪問記のことか???と勝手に思って慰めの一つにしている。
さて、そのページについては特段リンクの許可を得ているわけでもないので、リンクは貼らないが、「木枯し紋次郎 ロケ地 定点観測」で検索すればすぐ出てくるはずである。
肝心の場所は?
・・・と、ここまで引っ張っておいて、肝心の場所はどこかということだ(笑。
場所は、北緯35°49分38秒、東経138°1分48秒、標高約760m近辺ということになる。カメラ位置はこの道路上の数十メートルの範囲内と思われる。行政区分としては、長野県伊那市高遠町上山田ということになる。峠のS字カーブからは直線で約5.4Km、三峰川の南岸すぐ近くだ。悔しいことに、2年前このすぐ近くを何度も往復していたではないか(笑。
改めて、カシミールで撮影してみる。う~ん、やはり近距離撮影はあまり得意ではないか?(笑。(本物の現在の写真は、紋次郎の冒頭シーンとともに上記のWEBページに掲載されています。)
[撮影設定:「プロ用高級カメラ」、画角「135㎜」、フィルム「スーパーフィルム」、
背景設定「晩秋の山々」。日時設定は1971年11月17日14:00分。]
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