高嶺山運用 (2008/09/28) |
お盆以来、久々に本格的な移動をかけてみました。場所は長野県下伊那郡平谷村の高嶺山です。正確には高嶺山頂上ではなく、高嶺山の一角の長者嶺(1,574m)頂上ですが、ここまで、車で登れます。
国道153号から、林道「高嶺パノラマライン」に入りぐんぐんと軽快に高度を上げていくと、やがて視界が開け、頂上駐車場に到達します。視界は遮るものも無く、FBな屋根付き展望台と管理棟もあり、秋の一日のんびりするには絶好の場所です。(ただし北方向には高い山があります)今回は、アイチAE126局とギフAA365局が同行局で、無理やり高嶺山に誘ってしまったようで申し訳ありません。この日はあいにく快晴の秋晴れと言うわけにはいきませんでしたが、3局でまったりと、コーヒー飲みながらおしゃべりするのにはうってつけの場所です。
山頂に到着すると、ふもとで別れたギフTY290局とは、かなりの時間パーソナルでQSOできました。290局は、山間の狭い国道418号を恵那方面へ走っていましたが、こちらの場所が高いせいか、よく届いているようでした。
写真一番右:正面向こう側の山は、某NP152局が2エリア向けによく運用される蛇峠山。手前は駐車場&管理棟。管理棟は管理者がいるわけではなく、一般に開放されています。「眺望が良いので」開放しますと、わざわざ理由が入り口に書いてあります。きれいとは言えない、畳部屋もありますが、宿泊は禁止です。
「パノラマライン」への入り口は、平谷村のホームページでは、R153の「駐車帯から」とあるようですが、駐車帯ではなく登坂車線?だったような。以前、移動を計画したときは、林道が崩落してしばらく通行止めでした。
CBをセットし、まずは790Tで、50mWチャンネルの5ChでCQを飛ばしてみます。
今日の移動は、50mWと100mW機で交信するのが主な目的です。3エリア側ではヒョウゴAC315局が移動されるとの情報もあり、さっそくつながります。
AC315局は既に、運用中だったらしく、移動場所はなんと石榑峠(いしぐれとうげ)。石榑峠といえば三重と滋賀の県境ですが、全国から?遠征者も多い「酷道マニア」垂涎の場所です。車幅ぎりぎりのコンクリート柱が峠にはだかる有名な場所です。「これでも国道か?」と言う場所は、結構いたるところにありますが、車一台がぎりぎりのこの峠は上から下までかなり走り甲斐があります(笑)。 今日は特に三重県側が崩落しており、通行不能とのこと。
当局の掲示板の書き込みを見ていただいたようで、315局も50mW機を用意されています。
まず、500mWでコンディション確認の後、50mW交信を試してみます。当局側はラシーバ、315局はRJ-7です。790Tで受信すると、315局のRJ-7の信号は、Sメータ2を振ってきます。(500mW機ではS5)並行して聞いているラシーバからも受信音が聞こえてきます。ただ、ラシーバの方はAF出力は小さく、通常のボリュームレベルでは少々厳しいようです。2台で受信するとステレオのように聞こえてしまうので、ここで790Tをオフ。ラシーバの音量を上げていくと、315局の受信音が大きくなってきます。ボリュームは結構上げる必要がありますが、ノイズが非常に少ないのが印象的で(というよりほとんど全く無い)、オールコピーでちゃんと聞こえてきます。
当局側からも送信してみます。ラシーバの50mWも一応問題無く届いているとのことで、暫し相互50mWで交信します。790Tとの受信能力差がかなり出るのは致しかたありませんが、これはラシーバの個体差にもよるかもしれません。RJ-7は確か、たったの6石のトランシーバーだったはずですが、相互50mWでの交信が成立したということで、まずはひと安心しました。(後で距離を測ってみると112Kmほどの距離でした。) 次に100mW機のRJ-270Dで試してみますが、こちらはまともに造られたトランシーバーだけあって、全く普通に使えます。(チャンネルの関係上相手が500mWなので当たり前ですが)
AC315局とは、ギフAA365局にお借りして交信した特小でもいけたので、石榑峠とは見通しには間違いありませんが、後でカシミールで見ると、当局が想定していた伝播ルートの方角と本当のルートはかなり違った方向でした。微妙に場所の影響を受けたので、おかしいなとは思っていましたが、運用中にもっとベストポイントを探せていれば50mWも、もっとよいコンディションでQSOできていたかもしれません。
愛知との県境にある茶臼山にはなごやCE79局が運用されており、運用地点は山陰になると思われましたが、100mW機でもFBに入感していました。
一通り実験を終えて、リグそっちのけでコーヒーを飲みながら3局でくつろいでいると、あっという間に時間が過ぎます。(当局一人が場内走り回っていたようで、126局、365局には御迷惑おかけしました。)11時半を過ぎたところで、久しぶりに車上の790Tに戻って入念にワッチしてみると、「横手山移動」局が入感します。ながのNA374局でした。んー、おー、横手山が入感してくる!と、驚きながら早速87R片手にベスト入感ポイントを探しにうろうろします。駐車場から50mほど坂道を登って、長者嶺の山頂でお呼びすると応答がありました。同じ長野県内といっても、長野は広くて高い山だらけ。当局側は岐阜・愛知との県境に近い場所、NA374 局は草津に程近い群馬県との県境からです。まさか横手山から飛んでくるとは。この意外性があるからCBはやめられません。うろうろしている間に聞いていると次々と1エリアから呼ばれかなり忙しそうなので、ショート目の交信で失礼します。
その後、三重県津市の白塚漁港からは、みえBN70局にお声がけをもらいます。メーターS感度5でのバリバリの入感でした。四日市方面にも秒速30万キロで飛んでいっていたはずですが、四日市港方面はこの日は運用局はありませんでした。
今回は、ですます調でいってみました。「ですます」にすると、人が変わって急にやさしいオッサンになったように見えるから不思議です...実際もその通りですが(爆)。
('08/10)
50/100mW運用:インプレッション! |
50/100mW機を運用した印象としては、100mWについては、8Ch機があれば、かなり世界が広がると思われ、8Ch機が手に入らないのは非常に残念に思われました。2Ch機を4台揃えればよさそうなものですが、入手可能な2Ch機の主流は、やはり1/2Chのようです。(今回は3/4Ch機を使用)
50mWについては、初めて送受信、相互50mWで運用しました。500mW交信と比較した場合の交信能力の落ち方は、送信で落ちるのと、受信で落ちるのと、ダブルで効いてきます。この効き方は想像以上で、2乗どころか4乗くらいのパンチで効いてくる感じです。今回は112Km程度の距離でしたが、相互50mWでのDX交信はかなりチャレンジングでやりがいがありそうです(爆)。50mW運用では、えひめCA34局さんなどが、既にかなり実績をあげられていますが、今後もこの世界での運用が増えることを期待したいと思います。【高嶺山 長者嶺頂上】 |
運用データ 2008年9月28日10時10分頃~13:20分頃 リグ: RJ-270D、サンヨーRP7700、ICB-790T、ICB-87R、 DJ-R20D(ギフAA365局から借用) PR-900 長者嶺頂上及び展望台は駐車場から50mほど先にあります。3エリアのアマチュア局が「高嶺山頂上」の手製の札を掲げていますが、高嶺山の頂上はさらに奥へ歩いた先になります。頂上近くにパラグライダーの発進場があり、山の周辺は終始パラグライダーが舞っていました。 |
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