「トーミの頭」に立つ登山者





冬が近づきました



かなり下の方から、登山道わきにはところどころ雪が残り、登山道も今は凍っているが、帰りには溶けてぐちゃぐちゃになることは必至だ。「トーミの頭」の岩場まで登ってくると、岩肌には霜が降りたち、全面を白く染めている。浅間山の斜面にも雪が白い筋を描いていた。

9月の秋オンは北相木村の御座山(おぐらやま)だった。今回は北へ位置をずらして、同じ長野県の浅間山である。といっても、浅間山そのものではなく、その外輪山の一つ、黒斑山(くろふやま)である。浅間山は火山であるので、西側には取り囲むように外輪山が形成されている。無線運用でわざわざ本丸である浅間山の一角、前掛山まで行くほど気合いを入れる気はないし、第一、時間がもったいないので、黒斑山止まりでのお手軽運用である。標高は、前掛山が2,524m、黒斑山が2,404mなので、たいした?差はないのだ(笑。

黒斑山の山頂30mぐらい手前には火山活動を監視するカメラが設置されている。その下にはフェンスに囲まれた、仰々しい電源装置のようのものがあるのだが、これが今日はジージーと結構な音を立てている。こりゃまずいかも、と思いつつ山頂でSR-01を取り出してチェックしてみると、案の定全チャンネルS6程度のノイズだ(笑。87Rを取り出せば良かったと後悔しつつ、左手にポールと折りたたみイス、右手にSR-01を抱えて瞬く間に撤収(笑、およそ登山者らしからぬ格好で100m程引き返して、景色のよい岩場の上でQRVだ。幸い、このぐらいの距離が離れただけで、ノイズはゼロになるようだ。目の前には浅間山がで~んと構えている。

ここは、正規の?登山道からそれた脇道になるのだが、本道を逸れて崖っぷちの上を40~50m走るその道は、本道とは違って余りに景色がよい。「ハイカーのみなさんは、本筋でしょ」、と勝手に思い込んでいたのだが、後から気付いてみると、結局8割方はみなさん本道を逸れてこちらの脇道を登ってくるようである(笑。おかげで、いつになく、たくさんの方に声をかけられることになるのだが・・・。

後から調べたところでは、QRVポイントの標高は2,363mほどなので、山頂より40mほど下がった場所ということになる。しかし、山頂より木がない分、断然視界が開けており、むしろこちらのほうが運用場所としては最初からFBだったようだ。

 
 
 左: 朝もやの中、妙義などの山々が墨絵のように描き出される。
 右: 現場ではすぐに同定できなかったが、秋オンの御座山も見える。(富士山の左下手前の頂上)
 



御座山での運用では、奥多摩や奥武蔵・秩父の山域を超えて、東京方向へどのような飛び受けをするのか、というのが関心事だったが、結果としては想定通り・・・いや想定以上に、山域の影響は強く、千葉方面、神奈川の城山湖などとも通じないという結果だった。

運用局が少なかったという点を差し引いても、まあ、そんなところか、といったところだが、浅間山については埼玉や都心方面からでも視界が開けたところならその山容は拝むことができるので、東京や埼玉方面へは難なく飛ぶことは初めから明らかである。問題は、例えば房総半島などはどこらあたりまでいけるのか、あるいは東京湾方向、海抜0メートルの場所とはどのような飛び受けをするのかといった点だ。

当局のこれまでの運用の経験値では、一般論として標高2,000m程度では「普通の飛び」(=想定内の飛び)、2,500mまで上がると結構差が出て、3,000mまでいくと「別世界」というのが、これまでのマクロの感覚だ。この500mずつの差は結構大きく、大げさに言うと指数関数的な違いをもたらす感じである。もちろん、そのロケの特性や、周囲の状況によっても変わるのであくまで一般論である。

御座山と今回のQRVポイントの標高差は、250m程度、御座山はどちらかというと2,000に近く、今回はどちらかというと2,500に近いという、どちらも微妙な標高感だが、果たしてどのような飛び受けになるのか???










久々にAA365局と・・・


比較のためには、御座山と同様NTS115で条件をそろえればよかったのかもしれないが、今回のメイン仕様はスーパー変調で飛びには定評がある(笑)SR-01+外付けスピーカーである。個人的には「飛び」に定評があるより、「耳」に定評があるリグの方が好きなのだが(笑・・・。わざわざ外付けスピーカーを持ち込んでいるのは、01のAFはNTS115に比べれば、かなりまともな鳴り方をするので、外付けスピーカーを使用すると、もともとAF出力が力強い分、より一層いい聞こえ方をするからである。

バンド内をチェックしてみると、OADの割には運用局が少ない。というより全く聞こえてこない。秋オンでも運用局は少なかったが、最近はみなさん出だしが遅くなったのか?それともDCRやLCRに力を入れる局長さんが増えたのか??当局は逆に最近は11mの運用に専心しているので、OADであさイチで何も聞こえてこないというのは寂しい限りだ(笑。さいたまFL20局(堂平山)は、30分以上前から運用されているらしいが、やはりあちらでも、聞こえてくる局はほとんどないようだ。

東京都中央区の佃大橋では、いつものちゅうおうM88局が運用されている。海抜は文字通り「橋の高さ分」といったところか。RSは53/52、コミュニケーション上何の苦もない信号強度だ。その先房総半島からの入感を期待しよう。

CQを続けていると、太い声でお声がかかる。S6以上と信号も強力だ。どなたかと思いきや、ギフAA365局だ。AA365局とは超久しぶりのQSOである。QSOとしては、当局が2エリアに居たころ以来か?AA365局は山岳CBerとしても有名で、北アルプスなどからよく運用されていた局長さんだ。さすがにこの時期北アとはいかないようで、今日は木曽御嶽中腹の田の原からの運用だ。

秋オンでは、田の原からはアイチBS105局が運用されており、御座山から53/55でつながっている。今日は56/57、聴感上ではS値以上に、さらに強力でその差は大きい。これが250mの差か??(笑。

7エリア方向はどうだろうか。今日は福島県いわき市の芝山には、ふくしまH82局が出られておりRS53で入感してくる。秋オンでは芝山からは、きょうとKP127局が運用されておりその時は51/51、海外等からのかぶりがあればすぐに厳しくなってしまうような入感具合だったが、今回は相対的にかなり強力だ。51と53の違いは意外と大きい。こちらからも54で飛んでいるようだ。

黒斑山は御座山より北に42~43キロ離れている。福島のいわき市に向かってはその分近づいているように思われがちだが、実際には芝山を起点にすると、その差は18キロほどだ。つまり、近くなっているのは18キロだけということだが、その割には入感の上がり方は大きい。その後もH82局のCQはFBに入感してくる。



穏やかな日差しの中で

それにしても今日は快晴だ。このQRVポイントと本道との間にある木蔭では温度計は4~5℃程度、しかし、日差しがたっぷりと舞い降りてくる運用場所は、体感温度は14~15℃といったところである。風もなく、すべてが穏やかだ。

正面の浅間山には登山道が、すっと伸びている。すり鉢をひっくり返したようなその大きな斜面へ降りかかる光の影の移ろい方で、時間が時々刻々と変わっていくのが体感できる。黒斑山から蛇骨岳、Jバンド方向へと続いていく外輪山が正面から照らされ始めると、谷間に広がる紅葉とも合いまった、そのきっかりとした造形がきれいに映し出される。美的な、自然の創作だ。

 左:「Jバンド」方向へ延びる外輪山。その谷を、さまざまな色が彩る。



穏やかな日差しの中、快適に運用を続けていると、御座山では聞こえてこなかったちばMR21局が聞こえてくる。今日もいつも運用されている袖ケ浦の海浜公園かと思いきや、意外にも今日は長柄町からでられているらしい。長柄町は、房総半島のほぼ中心部である。そこまでは当局にもすぐに分かったが、ダムがある場所から出られているようなので、市街地というより山間部のようだ。しかし、RSは53/53、全く以て問題ない(笑。

房総半島方面という意味では、後から鴨川市のちばBG92局とつながる。ロケは二ツ山なので、最高標高地点が47都道府県の中でもっとも低い千葉県にあっては、かなり「高い」場所(笑)なので、RS56/56というのは納得がいく数字だ。それにしても鴨川ぐらい、なんなく飛びますかぁ。もっとも、二ツ山なら御座山でも通じていたかもしれませんが(笑。

同様に、東京湾海抜ゼロメーターも全く問題ない。袖ケ浦海浜公園(チバYN515局)とは56/56、海ほたる(とうきょうSR01局)とは54/52で、どちらも聴感的にはS以上に強力である。

前回、御座山では「山域」にあたる奥多摩地区は、言うまでもなく超強力だ。今日はこの地区での運用局が少ないようだが、サイタマKM117局が鷹ノ巣山で運用されており、ビジーなチャンネルの中コールをいただく。今日もずいぶんFBな場所から出られている。RS57/59とフルスケに近い。

一方で、残念なのは、今回も城山湖とQSOできなかったことだ。城山湖からと思しき、かながわCE47局からの信号を補足(笑)、しかしコールサイン以外ほとんど復調ができないほど、かなり厳しい入感具合だ。せっかくコールを頂いたのだが、どうしてもロケを取ることができない。いつも運用されている城山湖とすれば、御座山同様、ここ黒斑山も城山湖とは厳しいということだろうか???城山湖は意外とハードルが高い(笑。87Rに切り替えていればとれたかもしれないと思ったものの、すべて後の祭りだ。

今日は、大川入山(おおかわいりやま)という珍しい場所から運用されている局長さんがおられる。マツモトTK304局で、秋オンでは乗鞍から運用されていた局長さんだ。大川入山は岐阜県と境を接する長野県の阿智村と平谷村に跨る山である。2エリアにいた当時、何度か運用を計画しながら、結局実現しなかった、当局にとっては懐かしいお山である(笑。ここからはもちろん、名古屋や四日市など、2エリア方面が狙いのロケということになるが、次々と各局さんにサービスされているようだ。CBerのみなさん、さすがに目の付け所は同じようである。


45QSO、各局TNX!!

(2021/11/07)





運用データ


 ■運用日時・場所:

 
  ・2021年11月3日(祝) 8:15~13:00 
      長野県小諸市黒斑山 (標高2,363mポイント) 
     

 ■使用&装備リグ:
   CB : SR-01 (サイエンテックス)
       ICB-87R (新技適ラジックス改)
       
 ■使用&装備電源
   リチウムイオンポリマー電池11.1V/3.0Ah
   リチウムイオンポリマー電池11.1V/1.5Ah
   ・乾電池



QSO局
45QSO TNX!!  
(敬称略)
2021年11月3日 快晴 8:15~13:00   
サイタマAB847/埼玉県久喜市 56/56  やまなしS87/山梨県韮崎市甘利山  56/53 
さいたまFL20/埼玉県ときがわ町堂平山 54/54  ちゅうおうM88/東京都中央区佃大橋  53/52 
つくばA3/茨城県筑波山男体山  53/53  サイタマSR400/埼玉県熊谷市荒川河川敷  54/53 
サイタマJU926/埼玉県さいたま市西区荒川河川敷 55/56 ギフAA365/長野県王滝村田の原 56/57
サイタマST165/茨城県筑波山中腹子授け地蔵 55/55 ニイガタAA462/長野県上田市美ヶ原 58/59
とうきょうMS87/東京都板橋区荒川 54/53 よこはまMM21/東京都墨田区 53/55
かながわCE47/ 51/51? グンマSR525/群馬県下仁田町 51/51
ニイガタEJ206/長野県上田市美ヶ原 58/59 コガYU46/ 41/55
サイタマYT220/埼玉県さいたま市西区 56/57 とうきょうMS87/東京都板橋区荒川 54/54
サイタマKM117/東京都奥多摩町鷹ノ巣山 57/59 サイタマAB960/埼玉県川島町 54/53
ちばHL86/千葉県松戸市 54/54 おおさと59/埼玉県秩父市城峰山 59/59+
サイタマKK007/茨城県筑波山子授け地蔵 54/53 サイタマTS105/埼玉県越谷市 55/56
ちばMR21/千葉県長生郡長柄町長柄ダム 53/53 サイタマOM321/埼玉県行田市 56/57
ちばYN515/千葉県袖ケ浦市袖ケ浦海浜公園 56/56 ふくしまH82/福島県いわき市芝山 53/54
かながわCG61/静岡県富士山須走口5合目 51/52 にいがたAZ21/長野県上田市美ヶ原 57/57
ちば13811/千葉県流山市 51/52 イタバシAY621/埼玉県さいたま市西区 52/53
ちばBG92/千葉県鴨川市二ツ山 56/56 まつもとVA59/長野県上田市美ヶ原思い出の丘 56/56
トウキョウAR705/東京都八王子市 51/53 マツモトTK304/長野県阿智村大川入山 53/54
とうきょうE50/埼玉県ときがわ町堂平山 56/59 イバラキRA136/埼玉県飯能市飯盛峠 54/56
チバCB750/ 52/53 タマTS230/東京都稲城市見晴らしの丘 55/57
サイタマEP227/埼玉県さいたま市 53/53 さいたまUG100/東京都小金井市小金井公園 52/54
ながのEN06/山梨県富士山4合目大沢駐車場 52/52 とうきょうSR01/東京湾海ほたる 54/52
はままつHX41/静岡県伊豆市巣雲山  51/51     
   




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2021運用記
黒斑山(各オン)
長野県小諸市