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[前泊港]



100mW実験 (7/9日)

土曜日、まずは前泊港でQRVだ。宿はこの港の近く、しかもこの港は電波の飛び受けが良いので、他のロケ地に移る前にまずはQRVという、ほぼ常置場所のようなイメージだ。

今回の移動の目的のひとつは、100mW機での運用だ。今まで沖縄には何度か100mW機を持ち込んでQSOにトライしているが、未だに実績はない。修行が足りないせいか、すぐに100mWでの交信は諦めてしまって、500mWに戻ってしまうからだ。修行が足りないのはいつもの通りだが、今回は少しだけ時間を長く取ってみようという試みだ。

今回持参したのは、7/8Ch機のICB-610T、5/6Ch機のRJ-270D、3Ch機の玩トラ、学研のGT-06である。果たしてQSOなるのか?(・・・って、言うほどたいそうな問題じゃないような気もしますが・・・)

今日は土曜日だが、内地の天気予報では、日本全国かなりの大雨のようだ。しかも夕方まで続くという。はたして運用局などいるのか?ここ前泊港でも時折雨が通り過ぎていくが、9:30過ぎから「モーニング」のコンディションが徐々に上がってくる。

大雨?でも運用局は出ておられるようで、イワテB73局を皮切りに、アイチAC556局、キョウトCA374局などとつながっていく。2、3エリアが好調のようだ。10:30近くになると更に上り調子だ。ならAI 46局などはRS57まで振ってくる。こちらからも、各局53~54程度で飛び始めているようである。いよいよ100mWの出番か。タイミングよく?えひめCA34局が出てこられる。いつものように8Chから他のチャンネルにQSYして交信されるようだ。関西地区のメンバーがいつも使われるのはだいたい5、6Ch、これなら270Dでトライができそうだ。当局がほくそ笑んだのは、他でもない、えひめCA34局の耳のよさなら、合法や違法との混信の中100mWの弱い信号でもいつか必ずピックアップしてくれるに違いないと思ったからである。

 
 相変わらず、雨が降ったかと思うと陽が差すという天気だ。100mW機はGT-06、
610T、270Dを用意。
 
   


270Dで「100mW!!、100mW!!」と叫びながらコール、さすがはCA34局?、さっそくピックアップいただく。RS51/51。100mWでもしっかりと通じているようではある。270Dの受信音も聴感上なんら問題ない力強さだ。沖縄運用苦節10年(笑)、遅きに失したが、これでようやく100mWでの初QSO成功だ(TNX! CA34局)。

今度は5Chに移ってワッチしているとミエAA469局が強力に入感してくる。ICB-770より更に重い270DのSメータでRS52~53だ。こちらも無事ピックいただいてQSO完了。

5Chでは今度は、CA34局が100mWを試されたいとのことである。87Rで耳を澄ましてみるが、海外局のノイズや合法局との混信が激しい。しかし、何かの拍子に音が収まった瞬間にCA34局の信号を捉えることができる。それでもRS31~41程度だ。この強度からすると、昨年同様、今年もまたポケット型のトランシーバーから送信されているのか?こちらからのレポートは何とか届いているようだ。今度は3ChにQSYしてトライしてみるが、残念ながら、3Chの方がよりコンディションは厳しくピックアップは不可能だ。当局は耳が悪く申し訳ない。

玩トラGT-06はどうか?3Chで相当CQを飛ばしてみるが、残念ながら応答は皆無だ。しかし、受信のほうは意外としっかりEs局を再生しているので、2~3時間粘れば何とか1局ぐらいはいけるのかもしれない(笑)。610Tも270D同様、正確に合法局のEsを再現している。しかし8Chはさすがに混雑の仕方が半端ではない。こちらから、聞こえてくる局に何度もコールを繰り返すのだが、残念ながらすべてパイル負けである。信号にはなかなか気づいてはもらえない。これが8Chでの100mWの難しさだ。


一等賞は誰か?

それにしてもバンド内はどのチャンネルも賑やかで、日本全国大雨にもめげず、各局運用されているようである。朝の天気予報を見ながら、「ついていない、今日は運用局は殆どいないだろうな」、と思っていた当局の不安を見事に払拭してくれた。

バンド内は混雑しているので、2ChでのCQだ。さて、誰がいち早く発見されるのか??これは当局のもうひとつの密かな楽しみでもある。7ChでもよくCQを出しているのだが、残念ながらそちらは今のところノーヒットだ。果たして最初のコールは????・・・、ならAI46局からだ。「2ChのCQが珍しいので、声をかけさせてもらいました」、とのことである。AI46局とは既に交信は終えていたのだが、わざわざ再び声をかけてくれたのである。AI46局さんのブログを拝見していると、1/2Ch機時代のICB-700等に思い入れをお持ちのようであるので、2Chというのはある意味特別な意味を持っているのかもしれない。その後も意外と簡単に「発見」されてしまい、4~5局立て続けでのQSOとなる(笑。





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(QSO局は最終ページにまとめて掲載しています。)


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