7月7日(土)

二日目。ハッと目が覚めたときは、既に7:00である。さすがに出張などの長旅の疲れのせいか、すっかり寝坊だ。しかし7:00ちょうどに起きられるところは、われながらすごい(爆。急いで移動準備を整えバイクにまたがり出発、QRV開始は7:30、30分の遅刻だ。今日の移動地は、東埼の灯台下の水辺である。ここは岬とはかなりの高度差があるが、ここにもお馬さんがよくやってくる。

707から聞こえてくるノイズは、まだ静かだ。ただ昨日は全く聞こえなかった、サー、というレーダー系のノイズが、時々S1くらい振ってきて、信号(ノイズ)をマスクしてしまう。よく聞いてみると、ピュン、ピュンという音がかすかに混じっているので、風力発電の電気系統から出ているノイズかもしれない。

八重山での狙い目は朝と、夕方である。ご多分に漏れず9時頃からコンディションがわずかに上昇してくるのが感じ取れる。9:10分、本土から最初のCQが飛んでくる。ヒョウゴAB245局だ。41程度の入感で、まだまだ呼ぶには弱いが、混信等もないようなので87Rをもって更に水辺の岩場に移動、コールを開始してみる。AB245局は、かなりの間CQを出されているのだが、こちらからのコールは全く飛んでいかない(笑。うん~、やはりダメか。それ以上コンディションは、なかなか上がりそうで、上がらない。

9:30過ぎには、しずおかDD23局の会話が聞こえてくる。こちらも41程度の入感だが、今日も朝から迎撃体制をとってくれているようだ。「3ChにQSY」というので、当局も追っかけて、3Chを聞いてみると、どなたかとローカルQSOに入っているらしく、当局に関する情報交換もされているようだ(笑。ブレークをかけて何度も呼びかけてみるのだが、こちらからは全く飛んでいかない(爆。ひょっとしてロケが悪いのか??・・・いわれのない猜疑心が、もこもこと沸きあがってくる。41程度で聞こえているときは、こちらから届かなくても、全く不思議ではないのだが・・・

東埼灯台下
灯台下でQRVを開始するが・・・
ロケ移動・・・灯台脇へ
707が再びしずおかDD23局を捉える
断崖絶壁
ちなみに灯台裏はこんな感じになっている。



しかし与那国まで来ている以上、完璧を期さねばならない。再びバイクにまたがり、昨日交信実績ができている、灯台脇に場所を移してみることにする。最も入感がよい(と勝手に思い込んでいる)灯台裏の断崖絶壁上に陣取り、再びワッチを開始する。まだ朝の光を受けて、海はキラキラと輝いている。10時半になると、再びコンディションが上がり始め、壁の上に設置した707に合法局らしき信号が入感し始める。やがて、しずおかDD23局のCQも入り始めた。41から51の入感で、心なし先ほどより強くなっているようだ。
「しずおかDD23局!、こちらYK221与那国島!取れませんか!」
「・・・呼んでもらっているのは分かるんですが・・・」
コールサインは全く分からないようだ。
「トラックのカブリがひどくて、取りきれません・・・」
今度は、こちらの信号は届くには届いたようだ(笑。しかし、QSOは成らず。

午後は、西埼に移動、13:30から7時間、展望台で粘ってみるが、結局コンディションは午前中同様、上がりきらない。ここは夕日のビューポイントで、午後7時を過ぎると島内にいる数少ない観光客が三々五々集まってくる。夜7時前後は本来、まだコンディションは良いはずだ。しかし今日は陽の傾きと同じくして、コンディションは下がる一方で8Chは静かになるばかり。観光客横目にダメ元のCQを時々連発してみるのだが、つながるはずもない。結局この日は、DD23局とのニアミス(+CBL局数局)はあったものの、No QSO、いわゆるボーズに終わる。

コンディションは上がらないまま陽は沈んでいった。夕焼けだけが美しい・・・(笑。


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