プチプチ運用

7月に入ると、もうそろそろSVの準備である。青梅にある「好日山荘」で、登山用具のチェックに立ち寄ったついでに、せっかくなので少し足を伸ばして高水山から、プチプチ運用してみる。そもそも、わざわざ青梅などまで行く必要もないのだが、それに加えて、出かけるときはもともと運用する気などなかったので、手許にあるリグは何かの時のためにと持ってきたICB-680だけである。ログもなければ、カメラもない(笑。
車においてあったメモ用紙の切れ端と鉛筆、ペットボトルを片手に常福院の境内へと上がってみる。

来るたびに思うのだが、静かな佇まいだ。がらんとした、大きなガラス戸と縁側のある昔風の大きな自宅?兼お堂のような建物がでんと構えている。もし冬ならば、境内はさながら、「咳をしてもひとり」の風情だ。






「プチプチ運用」とは言え、この時間帯はEsは落ちているはずで、グランドウェーブでの「Es待機局」ねらいである(笑。3、8は恐れ多いので、ぜひ避けたいところだが、山頂に着いてワッチしてみると、リグが680のせいか、違法のイメージノイズ(かぶり)をもろに拾って4~6Chはほとんど使い物にならない。仕方無しに3ChでCQを出してみる。違法のかぶりを除けば、バンド内は交信局はなく至って静かだが、各局長さん、各チャンネルの裏側で、この暑さと戦いながらコンディションがあがるのをひたすら待っておられるに違いない。もしコールをいただけるとすれば、それだけでありがたい話だ。

CQを出してみると、程なくしてサイタマAB960局からコールをいただく。今日は埼玉県川島町から出ておられるようで、昨日はJD1の迎撃にも成功されたようだ。邪魔にならぬように、などと一方で思いつつ、ついつい先月の西表島運用時の話など、ロングになってしまう。
相模原の城山湖には今日も何局か集まっておられるようで、かながわCE47局からコールを頂く。八王子からはムサシノSR911局に呼んでいただく。昨年の12月以来のQSOだろうか。

余りの暑さのせいだろうか、山頂は日曜の午後だと言うのに、いつもよりハイカーが圧倒的に少ない。日差しはもう真夏そのものだが、幸い木陰になっているベンチにすわっていると、時折吹いてくる風が心地よい。平地は35℃~36℃あるようだが、759mほどの標高でも一応下界とは少しばかりの差があるようである。

栃木県のみかも山には、今日もさいたまBB85局が運用されており、コールを頂く。いつものように、びしょ濡れにしたタオルで、頭を冷やしながら運用されているようだ。立川からコールを頂いた、トウキョウAB625 局とは1年ぶりぐらいのQSOだ。




トウキョウシリーズ
日野市の平山城址公園からは、トウキョウLM502局、立川市内からはとうきょうMS25局、そして神奈川県相模原市の城山湖からは、トウキョウAB505局に続けてコールをいただく。その時と順番は少し違うが、6月20日の12:20からタイムアップまでの10分間で、当局が西表島から最後に交信した、いつもお世話になっているお三方だ。

西表島から当局がQSOしたとき、LM502局からのレポートは「M5」だった。.その時はリグを聞いている余裕はなかったが、話をうかがってみると、RJ-410だったとのこと。410でよくEs QSOされる局がおられるが、コンパクトなボディに似合わず、やはりそれだけ優れたリグのようだ。
MS25局は、いつも沖縄運用では何度もQSO頂いている。今年の西表島運用時にも最後につながった局だが、その時はしり上がりにコンディションが上がってきており、MS25局を最後にタイムアップとなってしまい残念といった話をしていると、ついついロングQSOになってしまう。しかし、当局にとってはその時の運用状況などを後でお聞きすることは、非常に参考になるのである。AB505局とも、西表島QSO時のロケ等についてうかがうことができた。今日は城山湖での合同運用で、やはりEs待機中のようだ。

堂平山移動のおおさと59局とも西表島QSO時などの状況を伺いながらQSOを終え、最も静かな8Chを聴いてみると、子供のような声で栃木県からCQが出ている。思わずお呼びすると、とちぎSJ71局(当局は1st QSO)で、声の若さから、男の子か女の子かよく分からないのだが(笑、初々しいながら真摯なQSOの感触が伝わってくる。
SJ71局との交信を終え、そのままワッチしていると、SJ71局のCQの裏側で弱弱しい信号ながら当局にコールがかかってくるのが聞こえる。8Chを離脱し4ChにQSY、あらためてコールを聞いてみると、なんと、しずおかDD23局だった。DD23局には、今年も沖縄運用では言葉にできないほどお世話になったが、まさかこんなところで、こんな時間につながるとは思ってもみなかった(笑。RS41/41。富士山の御殿場口から出ておられるようで、いくら相手が比較的高い場所にいるとは言え、こちらは低山も低山、間には山梨県の山々や、奥多摩中・南部の山々ががかなりの障害になっているはずなのだが・・・

1エリアでは当局が普段運用をサボっているせいか、横浜旭区のナゴヤAB449局や城山湖のながのCW47局とも久しぶりのQSOとなる。

14時半を過ぎた頃から、西の空では雷がゴロゴロと轟き始めてくる。空は未だ晴れている。
夕立にやられないようにと撤収し、常福院まで戻ってくると相変わらず静けさが満ちていた。

  (’11/7)

*写真はすべて携帯写真

 運用データ

運用日:
  2011年7月10日(日) 13:25~15:00
      
運用場所:
  東京都青梅市高水山 山頂 (標高759m)
       
使用リグ:
   ・ICB-680 (ソニー)
   

QSO局
CB(敬称略)

各局TNX!
サイタマAB960/埼玉県川島町 52/54 カナガワCE47/神奈川県相模原市城山湖 52/54
ムサシノSR911/東京都八王子市 51/52 さいたまBB85/栃木県岩舟町 53/59
トウキョウAB625/東京都立川市 51/53 トウキョウLM502/東京都日野市平山城址公園 57/59
とうきょうMS25/東京都立川市 54/57 トウキョウAB505/神奈川県相模原市城山湖 52/53
おおさと59/埼玉県比企郡堂平山 52/55 とちぎSJ71/栃木県栃木市太平山 51/53
しずおかDD23/静岡県御殿場市御殿場口富士山五合目 41/41 ナゴヤAB449/神奈川県横浜市旭区 51/51
ながのCW47/神奈川県相模原市城山湖 53/56

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