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鳩間島 屋良浜

恐ろしい透明度だ・・・屋良浜への道を歩き、そこだけ小さな垣根が切れたかのようになっている林を抜けたとき、当局が目にした光景の印象である。水はどこまでも透き通っている。水だけではない、光も波の音もすべてが透明だ。はたして、こんな贅沢な場所に居てよいのだろうかと、罪悪感すら感じられる。

鳩間島は西表島の北約5キロほどの距離に浮かぶ島で、人口は40~50人ほどの島である。鳩間島へは、西表島-石垣島間の船が、途中で立ち寄るだけで、西表島からは往きが朝一便、帰りも石垣島からの船が夕方一便立ち寄るのみである。したがって、夕方の船を逃したら、鳩間島から戻ってくることはできない。

鳩間島のターミナルには売店くらいあるかと思いきや、着いてみると人はおろか、自販機すら一台もない。前夜、おきなわMY385局より、掲示板上で、水を買って持ち込むようにとのアドバイスを頂いており、そのアドバイスが非常に役に立った(TNX! MY385局)。屋良浜へと続く道も、民家は一軒もない。




屋良浜・・・それにしても降り注ぐ光が強い。水際にセットした770kaiはすぐに背中が熱くなってくる。コンディションは朝より上昇しているようで、ピュルルンが激しくSメータを振らせている。余りの日差しの強さに、運用30分くらいで、770kaiを水際に置くのは危険と判断、木陰にワッチ専用に移し、定期的に、水の中に87Rを持って、ワッチ&CQというスタイルで運用することにする。新技適機770kaiは平成34年以降まで使わねばならないので、大事にしないといけない(笑。当局自身も炎天下では危険と判断。平成34年よりずっと以降も生き続けなければならない(爆。

木陰の770kaiで8Chをワッチしていると、南方系と中国語の局は59でいくらでも入感してくるが、肝心の日本語が何も聞こえてこない。こんなときは違法のカブリですら恋しくなる。ピュルルン度合いからすると、コンディションは絶好調なはずなのだが…。やはり違法の入感度合い(するかしないか)がひとつの本土との交信可能性のバロメーターになるようである。

15分おきくらいに木陰を抜け出て、87Rを持って、どこまでも遠浅なビーチを突き進んでいく。足元まで色鮮やかな熱帯魚がまとわりついてくる。3、8をメインにワッチ、そしてCQを連発するが、内地からは何も返ってこない。コンディションが良いのに残念だ・・・。こんなことを何度も繰り返しているのだが、このビーチに人がやってくるのは稀である。時たま観光客が一人、二人やってくるだけで、すぐに去っていく。ビーチは基本的に99%当局のプライベートビーチと化してしまった(笑。こんなに美しい光景を独占できるのは、本当に罪深い。

西表島を望む
今朝までいた星砂の浜方向
プライベートビーチ
浜辺中央に770kai。プライベートビーチと化し
た。
ターミナル
ターミナルでも1615の時間ぎりぎりまで粘るが
・・・。



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(QSO局は最終ページにまとめて掲載しています。)


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2011沖縄