大ボケの図
5月2日夜、翌日のOADに備え、GW一斉OADにおけるいつもの運用場所である大台ヶ原に到着する。気温は5℃。名古屋を出るとき、下界は22~23℃あったので、17~18℃の気温差ということになるが、風もなく穏やかだ。夕食を済ませ、車内で安物のチリワインで一杯やる。ビジターセンターの明かりなどで真っ暗闇というわけにはいかないが、空には一面星が瞬いている。

日の出は5時3分くらい。5時前に山頂に到着すると、例によって昇る朝陽をカメラに収めようと、カメラマンが5~6人、既に展望台に陣取っている。希望通りのよい写真は撮れたのだろうか?(笑)
予想通り、山頂は西からの風が強い。体感温度は駐車場より4~5℃は下がる。大台ケ原は雨が多いことで有名だが、明け方は風が強いことは意外と知られていない。朝8時過ぎ以降に昇ってくる一般のハイカーには関係ないことだが、早朝運用する無線局や、カメラマンなどは相応の防寒対策が必要だ。カメラマン氏に付き添ってきった婦人も、展望台でツェルトにくるまっている。

5:07分QRV開始。しかし、イベントデーだと言うのに無線局が皆無だ??全チャンネルガラガラ、CQを出せども全く応答がない。いったいどうしたもんだ?、と思いながらCQを続ける。5:30過ぎにようやくパーソナルで出したCQに、なごやCE79局と思しき応答があるが、コールサインの途中で切れてそれっきりだ。それにしても今年のイベントデーはおかしいぞ。余りに静か過ぎる。

ダウンを着込んでいてもかなり体が冷えてくる。合法局はノーカンだが、なぜかトラック局だけは合法チャンネルに朝早くから元気よくかぶってくる。コーヒーを沸かしながら、かじかんだ手と体を温めながらワッチを続けるが、合法局はまったく入感してこない。CQももちろん空振りだ。いよいよこれはおかしいぞ!イベントデーとしては、異常事態だ。

8Chでは南方の漁船だろうか、さっきから楽しそうにホニャラで僚船?と交信を続けているのがよく聞こえている。Sもクリアに5以上振ってくる。QRVから既に2時間を経過しようとしていた。この時間なら固定や、モービル移動中の局もつながるかも、との期待を込めて、パーソナル機PR-900でCQを出してみる。ようやく今日1局目となる、尼崎市固定ハンシンAA727局とつながる。CMに出かけられる直前に、当局の信号で立ち上がったらしい。遅刻するといけないので手短にQSOを済ませるが、CMか~・・・。更に1時間後(笑)、岐阜県岐南町固定のギフTY290局と同じくパーソナルでつながる。運用3時間で、ようやく2局目だ。今日はこれから、釣りにでも出かける予定と言う。おいおい今日はイベントデーだぞ、移動ではないのか?と思いつつ、どことなく妙な感じだ。パーソナルでは幸い固定局のおかげでつながったものの、CBでは全く移動局がない。こんなことがあるのだろうか?

朝イチ、紀伊半島の背骨、大峰の山々が墨絵のように浮かび上がる。


9:00を回ったところで、北アルプス立山(別山)移動のとうきょうMF33/9局にCQをピックアップ頂く。よしよし、ようやくイベントデーっぽくなってきたぞ。更に1時間後の10時過ぎには、CBで2局目となる福井県福井市移動のフクイZ136局ともつながる。
しかし・・・である。そのあとイワオさんことミエAA469局とつながる。余りの移動局の少なさに、「イベントデー1日間違えましたかね?」と冗談のつもりで言ったのだが、「イベントデーは今日の夜9時から明日ですよね。」とやんわり返される。(爆

なんと、マジで1日間違えていたらしい。なぜ10時過ぎまで気が付かなかったのかと言えば、自分の頭の中ではなぜか5月3日=イベントデーという図式が完全に成り立っていた。刷り込みとは恐ろしいもので、イベントデーと信じて疑う余地など全くなかったのである。イワオさんにも冗談のつもりで言ったのだが、本当に間違っていたとは・・・ 全くのオオボケだ。

さて、どうするか・・・このまま家に帰るか、もう一晩シュラフで寝て「本番」(笑)に参加するか?・・・悩んだ末、もう一日滞留し、本番参加を決める。そうと決めた所で、電源もセーブしないといけないので「早め」に山頂を後にし、駐車場に戻ることにする。それでもイベントデーでもないのに、山頂で7時間近く運用していたことになる(大爆、というより大馬鹿)。

みやげ物屋の前でアイスクリームをのんびり食べながら、午後の過ごし方を考えてみる。一応車に戻って、ルーフでリグを点けてみると、ノイズが華やかでコンディションの方は上昇している様子だ。8Chでは、Es局を呼んでいるらしき局も弱く聞こえてくる。駐車場は山に囲まれていて山頂より飛び受けが極端に落ちることは間違いないが、高い場所であることには変わりない。3、8は遠慮して6Chで一応CQを出してみると、やまがたAA21局(天童市)よりコールがある。コンディションは比較的安定しているようだ。しかし油断は禁物、少しだけ長話しようとすると、いわてAN26局とはRS交換をしただけで、ファイナルを送る前に尻切れてしまった。
他にもEs局が聞こえていたが、迷わず昼寝タイムに突入(笑)。16時前からは食堂でおでんを肴にビールで一杯やり、更に車に戻って昨日のチリワインの残りを空ける、という何をしに来ているのだが分からない状態になってくる。CBをやっている山頂の7時間はあっという間だが、駐車場で過ぎていく時間は余りに長過ぎる・・・。夕方には雨も落ちてきた。


5月4日(OAD本番)





OAD本番?

やっと「本番」がやってきた。しかし、深夜は雨とともに、ジェット機が超低空を飛んでいるのではないかと思うほど、エンジン音のような風の轟音が絶え間なく轟いていた。強風どころの話ではない。出発も1時間遅らせてみたが、車の中で待っていても仕方ないので、一応山頂まで行ってみることにする。風の吹き方のせいだろうか、山頂では思ったほど風は強くなく運用は可能のようである。

5:40分QRV開始。しかし、今日もバンド内は至って静かだ。だ~れもいない・・・(爆。ひとつだけ昨日と違うのは、今日はイベントデーであることに間違いはないということだ。
1時間近く過ぎたところで、ワッチしていた790Tに超強力CQが飛んでくる。応答してみると、テンリMH784 局である。駐車場におられるようで、これから山頂に来られるという。これで孤独ともおさらば、今日は合同運用である!

MH784局は、山頂に来られるとさっそく、大型の三脚を取り出し、てっぺんに特小及び双眼鏡を設置、藤原レピーターを試されている。名古屋に程近い藤原岳に設置されている特小レピーターは、サービス範囲が非常に広範囲で、FBなレピーターだ。静岡県浜松市で合同運用されている、トウキョウAI220局さんらも、レピーター経由大台ヶ原までクリアに入感してくる。784局はDJ-R100Dを使用されており、スピーカーマイクが優秀なのか、当局のDJ-R20Dの薄っぺらな再生音とは大違いの、無線機らしい音を響かせている。

CBでは、大台ヶ原は、西は鳥取県の大山、東は静岡県の西伊豆ぐらいが通常交信の射程範囲である。しかし今日は、「本当の」イベントデーの割にはやはり移動局が少ないようで、大山や六甲山からは信号は入感してこない。伊豆の側は、7時過ぎに、熱海市移動のヨコハマFUR98局がぎりぎりで入感してきていた。厳しい入感だったが、何度かQRZを繰り返しようやくQSOに漕ぎ着ける。FUR98局とは、4月24日に当局が静岡県伊東市の大室山から運用したときも、思いがけず横浜の固定とパーソナルでつながっていた。FUR98局とは、なぜかいつも思いがけない時につながるのが常なのである。大台ヶ原から伊豆半島は、西伊豆は52~53でいつもFBに聞こえるのだが、中伊豆(中央部)に入ると、極端に入感が厳しくなるのが常である。伝播経路のほとんどが海(=西伊豆)なのか、陸地が入る(=中伊豆)のかの違いではないかと思われる。

伊豆方面では、富士山2合目のしずおかDD23局、ポータブル1では唯一、箱根駒ケ岳(神奈川県箱根町)移動のカナガワCB124局とつながる。DD23局とはスケジュールを組んでいたわけではないが、交信を約していたので、つながってほっとする。


昼飯
吉野名物、柿の葉寿司で
リグ
昨日に引き続き6台用意

CH-580&870
イベントデーとしてはやはり運用局が少ないので、MH784局とリグに関するおしゃべり&ワッチがメインの運用になる。784局は、CB機は日立のCH-580とソニーのICB-870を持ち込まれていた。当局は870は所有していないので、いじるのは初めてのような気がするが、入感してくる信号を聞いていると感度も良く、かなり聞き取りやすい復調音である。余計な音を出さない。きょうとKP127局(京都府大江山移動)の、いつものキレのある変調音も、770的な明瞭さで再生していた。聞き取り易さ、と言う意味ではハンディ機としては、87Rより上ではないだろうか。唯一、アンテナの長さが規格一杯の2m近くまでないのが残念である。CH-580は、メタリックなサウンドで、こちらも聞き易い?といえば聞きやすいのかもしれないが、好みの分かれるところかもしれない。AF出力は大きいようである。

札幌は雪?
昼近くになってくるとコンディションも上がってくる。シングルスーパーの790Tからは、CWのイメージ混信が入り始めていた。やがてサッポロYS450局が入感してくる。昨日と同じく、北方面が開けているようだ。展望台で藤原レピータをワッチしながら、下で784局がEsトライされるのを聞いていると、強いときは53から54程度で入感しているようである。784局は無事CH-580で交信されたようである。YS450局の信号が落ちてからも、サッポロの違法局がS7で安定して入感しており、粉雪交じりの天気で、夜は雪になるのでは、と言っている。北海道はまだまだ、寒いようである。

2エリアからは久しぶりに、サイタマHK123局(愛知県日進市)が出ておられる。ブログの更新を休止されており動向が気なっていたので、さっそくギフTY290局との交信にブレークインして、1年ぶりのQSOをさせていただく。これまで通り全くお変わりない元気な様子なので何よりである。アマにもちょくちょく出ておられるようだ。

14:30を過ぎ、撤収の時刻が迫ってきた。荷物を担いで、MH784局に別れを告げようとすると、784局の870に、ならAI46局(奈良県生駒市)のCQが飛び込んでくる。784局とAI46局とはよくご存知の仲のようで、ぜひQSOしてみて下さい、と784局が言われている。山頂で運用していると、さまざまなハイカーが近くにやってきて、「何をしてるんですか?」と興味深く聞いてくる。今日も3~4組あったろうか?784局は、その都度ライセンスフリー無線の何たるか、あるいは、関西OAMなどで誰でも参加できるなど、丁寧に説明されており、最後に、一緒にやってみませんか?と誘われている。その仲間を一人でもふやしてこうという姿勢には大いに感心させられる。

当局のQSO後も、784局はAI46局と特小等でいろいろ実験をされているが、その横で一足先に下山させていただくことにした。  (’11/5)

* テンリMH784局さん、合同運用TNX!


 運用データ

運用日:
  2011年5月3日 5:07~11:50
、      5月4日 5:40~14:48
      
運用場所:
  奈良県上北山村
  日出ヶ岳山頂 (標高1,695m)
       
使用リグ:
  CB
   ・ICB-790T (ソニー)
   ・ICB-87R (ソニー)
   ・RJ-270D(ナショナル)
  パーソナル無線
   ・PR-900(信和)
   ・PR-6 (信和)

 
特小
   ・DJ-R20D
    

QSO局
CB、パーソナル、特小
(敬称略)

5月3日
ハンシンAA727/兵庫県尼崎市 (PR) M5/M5 ギフTY290/岐阜県岐南町 (PR) M5/M5
とうきょうMF33/9/富山県立山町立山連峰別山 51/51 フクイZ136/福井県福井市 41/51
ミエAA469/三重県尾鷲市尾鷲港 56/54 ミエAC129/三重県亀山市野登山 55/54
やまがたAA21/山形県天童市 52/51 ヒョウゴAB245/兵庫県宝塚市 51/52
いわてAN26/岩手県盛岡市 52/51
5月4日
テンリMH784/奈良県上北山村 59/ アイチUO11/愛知県東郷町 51/52
ヨコハマFUR98/2/静岡県熱海市 41/41 アイチNY28/愛知県佐久島 58/55
しずおかAR96/静岡県浜松市竜頭山 (PR) M5/M5 しずおかDD23/静岡県富士市富士山2合目 52/52
ハンシンAA727/兵庫県尼崎市 (PR) M5/M5 シズオカYM181/静岡県沼津市真城山 51/52
しずおかAR96/静岡県浜松市竜頭山 58/57 トウキョウAI220/2/静岡県浜松市竜頭山 58/55
さいたまR32/2/静岡県浜松市竜頭山 56/54 アイチAD301/愛知県豊田市 55/52
きょうとKP127/京都府福知山市大江山 55/52 おおさか707/和歌山県田辺市護摩壇山 51/52
ヒョウゴAB245/兵庫県宝塚市 59/59 はままつAF59/静岡県浜松市竜頭山 54/54
キンキCJ86/京都府大峰山 52/52 キンキAC846/大阪府三国山 55/55
ひょうご3946/ 52/52
おおさか1380/奈良県御所市大和葛城山 54/53 シガBR101/滋賀県彦根市 41/51
おおさかKA06/大阪府千早赤阪村金剛山 54/43 ギフTY290/愛知県小牧市白山峠 (特R) M5/M5
ナゴヤAA718/愛知県名古屋市 (特R) M5/M5 ミエAC129/三重県四日市M (PR) M5/M5
ギフTY290/愛知県小牧市白山峠 53/52 サイタマHK123/愛知県日進市 54/53
カナガワCB124/神奈川県箱根町箱根駒ヶ岳 41/51 ならAI46/奈良県生駒市 52/54
PR=パーソナル 特R=特小藤原レピータ経由

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