6月20日(金) 石垣島&波照間島

巡航高度2万8千フィートを飛行していた737は、離陸後ちょうど2時間で沖縄本島、伊江島の沖をかすめて、石垣へ向かっていた。午前中の電離層のピークを逃さぬよう、6:25分羽田発の石垣行き直行便だった。沖縄本島を過ぎると、次々とフライトアテンドから、下に見えていく島々のアナウンスが入る。慶良間、伊良部島、水納島、宮古島...。過ぎていく島々が宝石のように見える。それにしても、国内線で3時間というフライト時間はどんなものだろうと思う。距離的には東京から上海に飛ぶより遠い。

今回の移動運用の主目的は、石垣、波照間島から交信を行なうことだ。特に波照間島からは、昨年(’07)運用をトライ、本州からたくさんの合法CB局を受信できたにもかかわらず、QSO成功にいたらなかった。今年はなんとか、波照間島からつなげたいという思いが強かった。
といっても、波照間島滞在時間は24時間(もちろん夜を入れて)。昨年の運用結果で、どうも400Km以上離れた沖縄本島上空、及び本州方面上空に、同時に「濃い目の」Esが発生しないとQSOは不可能に思われたので、一発必中でコンディションがそろわなければならない。何日も滞在するなら話は別だが、与えられた24時間という時間は、一か八かの賭けに等しかった。

波照間島(沖縄県八重山郡竹富町)は、無人島を除けば、日本の最南端の地である。運用予定のニシ浜は、北緯24度3分で、これは台湾の中部地区の緯度に相当する。沖縄本島からは460キロ離れているが、台湾の海岸までは約200キロ、領有権が問題になっている尖閣諸島より、はるか南である。
MAP

まず第一日目の運用出だしは、石垣島全日空リゾートのマエザトビーチへ向かう。
タクシーを降りてビーチのレンタルハウスまでコロコロ荷物を転がしていくと、5~6人の若い男女の係員が恭しく挨拶をしてくれる。しかし、泳ぐことに用はないので、そのまま素通りしてビーチの防波堤へと急ぐ。白いパラソルと砂が、いかにも南国の雰囲気だ。そこに、長袖にチノパン、黒い帽子にサングラス、手には2mのアンテナの無線機という、工作員もどきの怪しい男はひとりそこに佇んだ。



石垣島より

マエザトビーチ
ビーチではリゾート気分満喫だが...
全日空ホテル
もちろん、泊まっていない


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 2008沖縄
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石垣島